流れに耳を洗う(ながれにみみをあらう)とは?意味を例文でわかりやすく解説してみた

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「流れに耳を洗う」とは、「俗事にかかわりなく暮らすことのたとえ」という意味があります。

しかし、流れに耳を洗うの意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で流れに耳を洗うの意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

最近は詐欺事件が多発しているね。

コトハ

甘い言葉に惑わされす、流れに耳を洗うようにしたいわね。

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目次
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「流れに耳を洗う」の意味とは?わかりやすく解説

「流れに耳を洗う」とは、ながれにみみをあらうと読み、俗事にかかわりなく暮らすことのたとえという意味があります。

流れに耳を洗うの意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【流れに耳を洗うの意味】

  • 汚れたことを聞いたので、その耳を流れで洗い清める。俗事にかかわりなく暮らすことのたとえ。
goo辞書より引用

「流れに耳を洗う」の意味

「流れに耳を洗う」とは、汚れたことや不正な話を聞いてしまったとき、その耳を清めるために水の流れで洗い流すという意味です。この表現は、中国の古い歴史書『史記』の伯夷伝の注釈に由来し、尭(ぎょう)という帝が許由に帝位を譲ろうとしたとき、許由がそれを汚れたこととして耳を洗ったという故事に基づいています。ここから転じて、俗世の煩わしさや不正なことにかかわらず、清らかに生きる姿勢を表す言葉です。

「流れに耳を洗う」の意味の概要

この言葉は、耳にした汚れた話や世俗的な問題から自らを遠ざけ、清らかに生きようとする意志を示しています。具体的には、不正や争いごとに巻き込まれないために、心や耳を清める象徴的な行為を指すことが多いです。「流れに耳を洗う」という言葉は、物事にとらわれず、自己を保ち、平静を保つ姿勢を表現しています。

ヒロト

「流れに耳を洗う」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

流れに耳を洗うとは、 世俗の汚れたことや誘惑を一切気にせず、清く正しく生きようとすること を意味します。

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「流れに耳を洗う」の語源や由来

流れに耳を洗うの語源や由来は以下のとおりです。

【流れに耳を洗うの語源や由来】

  • 《「史記正義」伯夷伝・註から。許由が、尭 (ぎょう) から帝位を譲ろうと言われ、汚れたことを聞いたとして耳を洗ったという故事から》
goo辞書より引用

「流れに耳を洗う」の語源や由来

「流れに耳を洗う」という表現の語源や由来は、中国の古い歴史書『史記』に書かれている逸話にあります。この話は、賢者として知られる許由(きょゆう)という人物が、尭(ぎょう)という偉大な王から「帝位を譲りたい」と言われたときのことです。許由は、帝位を欲しがることが自分にはふさわしくないと感じ、その申し出自体が汚れた話だと考えました。そこで、彼は自分が聞いてしまったその「汚れた話」を耳から追い出そうと、川の流れで耳を洗ったというのです。

このエピソードから、「流れに耳を洗う」という言葉は、世間の汚れた話や不正なことに耳を貸さず、清らかで正直な心を保つ姿勢を表すようになりました。許由の行動は、俗世の欲や不正から遠ざかることを象徴しており、この言葉が現代でも、清廉潔白な生き方を目指す姿勢を意味するのはそのためです。

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「流れに耳を洗う」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「流れに耳を洗う」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

流れに耳を洗うってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

この表現は、俗世間の煩わしさや汚れたことに関わりたくないときに使われます。例えば、職場での不正やゴシップに関与しないという意味で「流れに耳を洗う」という表現が使えます。また、心を清らかに保ちたいときや、世俗的な欲望やトラブルから距離を置くときにも適した表現です。

「流れに耳を洗う」という言葉は、以下のような場面で使うことができます。

流れに耳を洗うがよく使われる場面の一例
  • 周りの人がゴシップや悪口を話しているとき、自分はそれに関わらないと決めたとき。
  • 職場や学校で、不正や不公平な行為が行われているのを目にしたが、自分は関わらないと決めたとき。
  • 自分が心の平静を取り戻すために、自然の中でリラックスしたいとき。
  • 俗世の雑音やストレスから離れ、心を清める時間を過ごしているとき。
  • 人に流されず、自分の信念を守りたいと感じたとき。

「流れに耳を洗う」を使う際には、次のような点に注意することが大切です。

使う時の注意点
  • 物理的に耳を洗うという意味ではなく、比喩的な表現であることを理解して使う。
  • 使う場面が限定されているため、適切な場面でのみ使うようにすること。
  • 相手に対して、自分が関わりたくないという気持ちを強調しすぎると、冷たく受け取られることがあるので注意する。

流れに耳を洗うの例文①

この例文では、周囲がゴシップを話している状況で、自分がその話に巻き込まれたくない気持ちを表しています。「流れに耳を洗う」という言葉を使って、そういった話から距離を置きたい意思を強調しています。

ヒロト

同僚たちが職場の噂話をしているのを聞いて、僕は流れに耳を洗うように、その場を離れた。

コトハ

噂話には気をつけた方がいいわね。

ヒカル

この例文は、職場でゴシップを聞いてしまったが、それに関わらないように自ら距離を置いた様子を表しています。

流れに耳を洗うの例文②

ここでは、不正行為やトラブルに巻き込まれたくない気持ちを表現しています。周りで起こる問題に自ら関わらず、心を清らかに保つ姿勢を示しています。

ヒロト

上司が部下に不正を指示している場面に遭遇したが、僕はそれには関わらず、流れに耳を洗うつもりでいた。

コトハ

えー、不正の指示!もちろん関わってはダメよ!

ヒカル

この例文は、不正な行動に巻き込まれたくないと感じたときに「流れに耳を洗う」という表現を使って、距離を置く意志を示しています。

流れに耳を洗うの例文③

この例文では、ストレスから逃れ、自然の中でリラックスする様子を描いています。心を落ち着けたいときに使えるシチュエーションです。

ヒロト

日々のストレスから解放されるため、山に行って静かな川のせせらぎを聞きながら、流れに耳を洗った気分になった。

コトハ

自然に囲まれていると落ち着くわね。

ヒカル

この例文は、自然の中でリラックスし、心を清めることでストレスを解消したという状況を「流れに耳を洗う」という言葉で表現しています。

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「流れに耳を洗う」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「流れに耳を洗う」は以下のような簡単な言葉に言い換えて表現することができます。

【流れに耳を洗うの言い換え表現】

世俗を離れる(せぞくをはなれる)

心を清める(こころをきよめる)

「世俗を離れる」の例文

「世俗を離れる」は、日常生活の喧騒や煩わしさから自分を切り離し、心の平穏を求めることを意味します。世間で起きている騒ぎや問題、汚れたことに関与せず、静かな環境や精神的な清らかさを求める姿勢を表しています。「流れに耳を洗う」が具体的に耳を洗い清める行為を象徴するのに対し、「世俗を離れる」はもっと広く、俗世からの離脱や距離を置く行動全般を指します。

この例文では、職場で起きているトラブルやゴタゴタに関与せず、あえて自分の心の平和を保つために距離を置く姿勢を示しています。「世俗を離れる」は、煩わしいことに巻き込まれないように自分を守るための行動です。

ヒロト

会社でのトラブルが続いていたが、私はそれに巻き込まれるのを避け、世俗を離れるように静かな場所で一人の時間を過ごした。

コトハ

トラブルを避けたい時には、距離を置くことも大切ね。

ヒカル

この例文では、トラブルに巻き込まれたくないために物理的に距離を置くという状況が描かれています。「流れに耳を洗う」と同じく、心の平穏を求めている点では共通していますが、「世俗を離れる」はもっと広い意味で、俗世の問題全体から離れることを強調しています。

「心を清める」の例文

「心を清める」は、心の中にある雑念やネガティブな感情、不正なことを浄化し、心を清らかにするという意味があります。「流れに耳を洗う」は、耳を清めて汚れた話を流し去るという具体的な行為に焦点を当てていますが、「心を清める」は内面的な気持ちのリセットを指す表現です。心の平穏を取り戻し、純粋な心を保ちたいときに使います。

この例文では、日々のストレスや雑念に苦しむ中で、心を落ち着かせてリセットしようとする姿を描いています。「心を清める」は、精神的な整理をして自分を立て直す意味で使われます。

ヒロト

忙しい日々の中で心が疲れてしまい、休日には自然の中でリラックスして心を清めることにした。

コトハ

日頃の喧騒から離れてリセットすることも大切なことね。

ヒカル

この例文では、心の疲れを癒し、心の中をきれいにするために自然と触れ合う行動を取っています。「流れに耳を洗う」は耳を象徴的に洗う行為に焦点を当てていますが、「心を清める」は精神的な浄化を目的としており、より内面的な側面を強調しています。

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「流れに耳を洗う」の類義語

「流れに耳を洗う」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

【流れに耳を洗うの類義語】

  • 潁水に耳を洗う(えいすいにみみをあらう):清く正しい行いを保つことのたとえ。また、世俗の栄達を厳しく避けることのたとえ。
    「潁水」は、中国の川の名前。
新明解故事ことわざ辞典より引用

潁水に耳を洗う」の例文

潁水に耳を洗う(えいすいにみみをあらう)は、「流れに耳を洗う」と同じく、中国の古い故事に由来します。意味は、俗世の汚れたことを聞いた耳を川の清流で洗い清めるということです。特に、不正や汚れた事柄から距離を置き、清らかな心を保とうとする行動を指します。具体的には、周囲で起こる汚れた出来事に関わらず、自分の信念や価値観を守りたいときに使われます。

この例文では、仕事で不正や問題が起きているが、自分はそれに関与せず、清らかな姿勢を保とうとしている様子を描いています。俗世から離れて心を清めるという意味が込められています。

ヒロト

職場での不正行為を耳にしたが、僕は潁水に耳を洗う気持ちで、その話に巻き込まれないようにした。

コトハ

不正に巻き込まれないようにしないとね。

ヒカル

この例文では、不正を耳にしながらも、その汚れた話に関わらないでおこうとする意志を表しています。「潁水に耳を洗う」という言葉は、「流れに耳を洗う」と同様に、清らかさを取り戻し、俗世の汚れに影響されない強い気持ちを示す言葉です。この表現は、心を清め、汚れたものに巻き込まれないでおこうとする姿勢をより強調しています。

「流れに耳を洗う」の対義語

「流れに耳を洗う」には明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ表現として考えられる言葉がいくつかあります。ここでは、「耳を貸す」「俗世に染まる」を紹介し、それぞれの言葉の意味や使い方を解説します。

【流れに耳を洗うと反対の意味をもつ言葉】

耳を貸す

俗世に染まる

「耳を貸す」の例文

「耳を貸す」とは、他人の意見や話をしっかりと聞くことを意味します。特に、他人の言葉や意見に注意を払って、受け入れる姿勢を示すときに使われます。これは、「流れに耳を洗う」のように不正や俗世の話を遠ざけるのではなく、むしろそれに関わり、話に耳を傾けるという行為です。

ヒロト

彼は噂話にすぐ耳を貸すので、問題に巻き込まれがちだ。

コトハ

噂話には気をつけないとダメよ。

ヒカル

この例文では、他人の噂話や無駄な話に注意を向けてしまい、その結果問題に巻き込まれる状況を表しています。「耳を貸す」は、他人の言葉に影響されやすい人や、聞く必要のない話を気にしてしまう場合に使われることが多いです。対照的に「流れに耳を洗う」は、そのような俗世の話を避けて清らかさを保つという行為です。

「俗世に染まる」の例文

「俗世に染まる」とは、俗世間の慣習や価値観に影響されて、その影響を受けてしまうことを意味します。世の中の欲や悪い習慣に引き込まれ、自分の清らかな心を失うことを指すため、「流れに耳を洗う」とは真逆の意味です。

ヒロト

彼は、都会の喧騒や競争に巻き込まれ、次第に俗世に染まっていった。

コトハ

染まって欲しくなかった・・。

ヒカル

この例文では、都会の忙しさや欲望に引き込まれ、清らかさや純粋さを失ってしまった様子を描いています。「俗世に染まる」という表現は、心や行動が世間の悪影響を受け、清らかさを失うことを強調しています。「流れに耳を洗う」が清廉な生き方を目指す姿勢を表すのに対して、この言葉はその逆で、俗世間に流されることを意味しています。

「流れに耳を洗う」の英語表現

「流れに耳を洗う」という日本語表現を、完全に同じニュアンスで英語に訳すのは難しいですが、似た意味を持つ英語表現がいくつかあります。ここでは、「turn a deaf ear」 「distance oneself from worldly matters」を紹介し、それぞれの意味や使い方を解説します。

【流れに耳を洗うの英語】

turn a deaf ear:耳を貸さない。

distance oneself from worldly matters:俗世の問題から距離を置く

「turn a deaf ear」の例文

「turn a deaf ear」は、直訳すると「耳を貸さない」という意味で、誰かの言葉や提案、悪い噂話に対して耳を閉じる、つまり無視することを表します。「流れに耳を洗う」と同じく、心を汚すような話を聞かないようにするというニュアンスがあり、他人の不正や悪影響を避けたいときに使える表現です。

ヒロト

「流れに耳を洗う」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"He turned a deaf ear to the rumors spreading around the office, staying focused on his work."のように表現することができます。

日本語訳:彼は職場で広がる噂話に耳を貸さず、自分の仕事に集中した。

ヒカル

この例文では、職場での噂話を無視して、冷静に仕事に集中する姿勢が描かれています。「turn a deaf ear」は、他人の悪影響や不必要な話を聞かない、関与しないことを強調しています。これは「流れに耳を洗う」の精神的な清らかさを保つという意味に似ています。

「distance oneself from worldly matters」の例文

「distance oneself from worldly matters」は、文字通り「俗世の問題から距離を置く」という意味です。これは、世俗のトラブルや欲望から距離を置いて、心を清らかに保つ姿勢を表します。「流れに耳を洗う」のように、俗世の汚れた事柄に関わらないようにするというニュアンスが強く、心の平穏を保ちたいときに使える表現です。

ヒロト

「流れに耳を洗う」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

コトハ

"She decided to distance herself from worldly matters and spend more time in nature to clear her mind."のように表現することができます。

日本語訳:彼女は俗世の問題から距離を置くことにして、心を清めるために自然の中で過ごす時間を増やした。

ヒカル

この例文では、世間のストレスや問題から自分を守るために、自然に触れて心をリセットする姿勢が描かれています。「distance oneself from worldly matters」は、「流れに耳を洗う」のように、俗世の汚れから心を遠ざけ、清らかさを保つという意味で使うことができます。

「turn a deaf ear」と「distance oneself from worldly matters」は、どちらも「流れに耳を洗う」に近い意味を持つ英語表現です。「turn a deaf ear」は、悪い影響や無駄な話を無視するという意味を持ち、「distance oneself from worldly matters」は、俗世間から自分を切り離して清らかさを保つという意味を持ちます。どちらも、状況に応じて使い分けることで、「流れに耳を洗う」のニュアンスを英語で表現できます。

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