「志操堅固」とは、「自分の意見・主義・主張を強い意志で固く守り貫き通すさま、を意味する表現。志操(意志を曲げない姿勢)が堅固(守りが強くかたい)ということ。」という意味があります。
しかし、志操堅固の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で志操堅固の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!
僕の上司は志操堅固な人で、どんなプレッシャーにも屈せず信念を貫くんだ。
それは頼りになるね。でも、自分の意志をしっかり持ちながらも柔軟さが必要な場面もあるよね。
「志操堅固」の意味とは?わかりやすく解説
「志操堅固」とは、「しそうけんご」と読み、自分の意見・主義・主張を強い意志で固く守り貫き通すさま、を意味する表現。志操(意志を曲げない姿勢)が堅固(守りが強くかたい)ということ。という意味があります。
志操堅固の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【志操堅固の意味】
weblioより引用
- 自分の意見・主義・主張を強い意志で固く守り貫き通すさま、を意味する表現。志操(意志を曲げない姿勢)が堅固(守りが強くかたい)ということ。
「志操堅固」という言葉は、「志操」と「堅固」の二つの語が組み合わさって成り立っています。
「志操」とは、自分の信念や志をしっかりと守ることを意味します。一方で「堅固」は、壊れたり揺らいだりしない強さを指し、意志が非常に堅く揺るぎない様子を表します。これらを合わせた「志操堅固」は、信念や志を揺らぐことなく堅く守り抜くという強い姿勢を強調した表現です。
「志操堅固」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!
志操堅固とは自分の信念や主義、価値観を堅く守り、どんな困難や誘惑にも揺るがない姿勢を表す四字熟語です。「志操」は志(信念・目標)と操(自分の行動や振る舞いを制御すること)を合わせたもので、自分の信じる道を貫く意志を意味します。一方、「堅固」は堅く動じない、壊れにくいという意味があります。
これらを合わせて、「志操堅固」は「信念や主義を確固として守り、揺るぎない態度で行動すること」を表現します。
「志操堅固」の語源や由来
志操堅固の語源や由来は以下のとおりです。
志操堅固の由来には特定の故事はありませんが、その起源は中国の古典文学に遡ります。この四字熟語の語源は『楚辞』に登場する「志堅矣」という表現に由来しています。その後、日本で「操」の字が加えられ、「思い立った信念を堅く守る」という意味が込められ、「志操堅固」という四字熟語として定着しました。
「志操堅固」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「志操堅固」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。
志操堅固ってどういう場面で使ったりするの?
「志操堅固」は、強い信念を持ち、困難があっても自分の志や主義を守り続ける場面で使われます。例えば、逆境にも負けず目標を達成する人や、自分の価値観を揺るがずに行動する人を称える際に適しています。
「志操堅固」は、以下のような場面で多く使われます。
- 個人の信念を称賛する際:彼女は、自分の意志を曲げることなく夢を追い続けた。その姿勢はまさに志操堅固だ。
- 困難な状況での信念の貫徹:災害支援活動に携わった彼は、どんな困難にも負けずに志操堅固な態度で支援を続けた。
- 歴史や文学作品での人物描写:その武将は志操堅固で、主君への忠誠を最後まで貫いたと歴史書に記されている。
- 政治家やリーダーの姿勢を評価する際:彼は志操堅固な政治家で、公約を守るためにどんな圧力にも屈しなかった。
- 教育や指導の場面での評価:彼は志操堅固な生徒で、一度立てた目標を最後まで諦めずに努力し続けた。
「志操堅固」を使う時は、以下の点注意しましょう。
- この表現は、強い意志や信念を持つことを称賛する場合に適していますが、状況によっては「頑固で融通が利かない」という否定的なニュアンスで受け取られることもあります。
- 主に個人の信念や主義を評価する際に用いられます。組織や集団の姿勢を表現する場合には、他の適切な表現を検討することが望ましいです。
- 頻繁に使用すると、文章が硬くなりすぎる可能性があります。適度に使用し、他の表現とも組み合わせてバランスを取ることが大切です。
志操堅固の例文①
新年の抱負や目標についての話題で、自分の信念をしっかり守る意志を示す場面を表現しています。
今年の抱負は、志操堅固です。
自分の信念をしっかり守りながら頑張ってね
この言葉は、自分の信念や主義を曲げずに行動し続ける強い意志を示す際に使われています。特に、目標に向かって一貫した姿勢を大切にする決意を表現するのに適した言葉です。
志操堅固の例文②
歴史の授業や文学作品をテーマにした会話で、特定の人物の信念や生き方を語り合う場面を描写しています。
あの武将は志操堅固な人物だったそうです。
最後まで主君への忠義を貫いたんだね。
この言葉は、信念や忠義を守り通した人物を称える際に使われています。特に、困難や誘惑があっても自分の信じる道を曲げない精神的な強さを強調しています。
志操堅固の例文③
学校や塾で、生徒の努力や姿勢について話し合い、評価する場面を表現しています。
彼は志操堅固な生徒だと思います。
一度決めた目標を最後まで諦めないんだね。
この言葉は、強い意志を持って目標に向かい続ける姿勢を評価する際に使われています。特に、自分の決めたことを揺るがずに実行する生徒の姿勢や努力を称えるのに適した表現です。
「志操堅固」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「志操堅固」には以下のような言い換え表現があります。
【志操堅固の言い換え表現】
- 自分の信念を最後まで守り抜く
- 曲げない意志を持ち続ける
- 主義を揺るがずに貫く
「自分の信念を最後まで守り抜く」の例文
「自分の信念を最後まで守り抜く」は「困難に負けず、信念を貫くこと」を表します。
この例文は、「信念を守り抜く」によって、信念を曲げずに努力を続けた結果、目標を達成した姿を表現しています。「志操堅固」と比べると、結果を重視しており、努力の成果が強調される場面で適しています。「意志が固い」と比べて、行動の持続性や結果としての達成感が強調されています。
彼の、自分の信念を最後まで守り抜く姿は本当にかっこいいね。
確かに、どんな困難にも負けずに頑張っている姿が思い浮かぶよ。
この言葉は、自分の信念を曲げずに行動を続け、結果として目標を達成する姿を評価する際に使われています。特に、困難に直面しても揺るがない強さを称えるのに適しています。
「曲げない意志を持ち続ける」の例文
「曲げない意志を持ち続ける」は「意志を変えずに保つこと」を表します。
この例文は、「曲げない意志を持ち続ける」によって、困難な状況でも自分の意志を保ち、継続して努力する姿を描写しています。「志操堅固」と比べると、結果よりも信念を守り続ける過程や一貫した態度に焦点があり、持続性や忍耐力を評価したい場面で適しています。
彼の、どんな状況でも曲げない意志を持ち続ける姿勢には感心するよね。
そうだね、自分の信念を貫くために揺らがない態度が本当に素晴らしいと思う。
この言葉は、どんな困難や誘惑があっても信念を保ち続ける姿勢を評価する際に使われています。特に、長期間にわたる一貫性や継続性を強調したい場面で適しています。
「主義を揺るがずに貫く」の例文
「主義を揺るがずに貫く」は「主義を変えずに守ること」を表します。
この例文では、「主義を揺るがずに貫く」を使い、特に価値観や信条を行動で示し続ける姿を表現しています。「志操堅固」と比べると、行動の背後にある理念や思想そのものを強調するニュアンスがあり、内面的な信条を重視する場面で使われることが多いです。
彼の、主義を揺るがずに貫く姿勢にはいつも感心するよね。
そうだね、自分の価値観を大切にして行動するって簡単じゃないからね。
この言葉は、自分の主義や価値観を守りながら行動を続ける姿勢を評価する際に使われています。特に、信条や理念を実践し続ける精神的な強さを強調したい場面で適しています。
「志操堅固」の類義語
「志操堅固」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。
【志操堅固の類義語】
goo辞書より引用
- 堅忍不抜(けんにんふばつ):どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと。
- 道心堅固(どうしんけんご):仏教のことばで、悟りを求め、道心が強くてしっかりしていること。
「堅忍不抜」の例文
「堅忍不抜」は、どんな困難にも負けずに耐え、強い意志を持って目標に向かって努力し続ける姿を表す言葉です。特に、忍耐力や不屈の精神を称賛する場面で使われます。信念を貫き通す強い意志を示したいときに適しています。
困難に負けず強い意志で努力を続ける姿を称賛。逆境や試練に耐える人や状況を評価する場面です。
彼の堅忍不抜な姿勢には本当に感心するよね。
どんな困難があっても耐えて努力を続けるところがすごいよね。
この堅忍不抜という言葉を使うと、困難に直面しても揺るがない姿勢や忍耐強く努力する場面で使うのにぴったりだね。
「道心堅固」の例文
「道心堅固」とは、自分の信念や価値観を揺るがず守り続けることを表す言葉です。特に、精神的な強さや倫理観を大切にし、一貫した生き方を貫く人を称賛する場面で使われます。信念に基づいた行動や考えを持つ人物を評価するときに適した表現です。
自分の信念や価値観を揺るがず守り続ける精神的な強さを称賛。特に、価値観や倫理観を大切にする姿勢を評価する場面です。
彼女の道心堅固な生き方は、本当に尊敬に値するよね。
信念を守り続けて、ぶれない姿勢が素晴らしいと思う。
道心堅固 という言葉を使うと、信念や価値観を守り続ける人の精神的な強さを評価する場面にぴったりだね。
「志操堅固」の対義語
「志操堅固」の対義語を辞書で調べると以下の通りです。
【志操堅固の対義語】
study-zより引用
- 意志薄弱(いしはくじゃく):意思が弱く決断や我慢が足りないようすや人の言動に左右されやすいこと。
- 五里霧中(ごりむちゅう):物事のようすや手がかりがつかめないで方針や見込みが立たずに困ること。
「意志薄弱」の例文
意志薄弱とは、意志が弱く、困難や問題に直面するとすぐに諦めてしまう様子を指します。意思の弱さや決断力の欠如を表す表現です。
彼の意志薄弱な態度では、大きな目標を達成するのは難しいと思うよ。
そうだね、すぐに諦めてしまうところが課題だよね。
意志薄弱は、意思の強さが欠けている状態を指しており、「志操堅固」のように信念を守り抜く態度とは正反対の意味になりますね。
「五里霧中」の例文
五里霧中とは、物事が混乱していて方向性や手がかりが全く見えない状況を指します。先行きが不明瞭で、次にどうすればいいかわからない状態を表す表現です。
今の状況、まさに五里霧中で何をどうすればいいかわからないよ。
確かに、次の一手が全く見えないね。
五里霧中という言葉は、混乱して方向性がつかめない状態を表していて、明確な計画がある状況とは正反対の意味を持っていますね。
「志操堅固」の英語表現
「志操堅固」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。
【志操堅固の英語】
weblioより引用
- being faithful to one's principles
- being of firm purpose and deep commitment
「being faithful to one's principles」の例文
この例文では、「being faithful to one's principles」を使い、自分の信念を揺るがず守り続ける姿を称賛しています。主に、意志の強さや一貫した行動を評価する場面で適した表現です。
志操堅固を英語で表現した例文を教えて!
"We admire him for being faithful to his principles in every decision he makes. "のように表現することができます。
日本語訳:私たちは、彼がどんな決断においても自分の信念に忠実であることを尊敬しています。
この例文では、「being faithful to one's principles」を使い、信念を揺るがず守り通す強い姿勢が表現されています。「faithful」は「忠実な」、「principles」は「信念」という意味を持ち、合わせて「自分の信念を忠実に守る」というニュアンスがしっかり伝わりますね。
「being of firm purpose and deep commitment」の例文
この例文では、「being of firm purpose and deep commitment」を使い、明確な目的意識と深い献身を持って行動する姿を評価しています。主に、信念を守りつつ行動し続ける人の姿勢や目標達成への強い意志を称える場面で適した表現です。
もう一つ、「志操堅固」を英語で表現した例文を教えて!
"She is admired for being of firm purpose and deep commitment in pursuing her goals." のように表現できます。
日本語訳:彼女は、自分の目標を追求する中で確固たる目的意識と深い献身を持っていることで称賛されています。
この例文では、「being of firm purpose and deep commitment」を使い、明確な目的意識と深い献身を持ちながら行動する人の強い意志を評価しています。信念を守り続ける姿勢や目標達成への強い決意を称える場面で適した表現だね。
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