「寄与する」とは、「人のために力を尽くし、社会や物事に変化と影響を与えること」という意味があります。
しかし、「寄与する」の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で「寄与する」の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!
自分たちの住んでいる町の発展のため、寄与する。
それは素敵な試みね!
「寄与する」の意味とは?わかりやすく解説
「寄与する」とは、「きよする」と読み、「社会や人のために役立つこと」という意味があります。人に貢献する場合はもちろん、ものごとに対しても使え、「ものごとが変化するのに影響を与えること」という意味もある言葉です。
「寄与する」の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【寄与するの意味】
goo国語辞書より引用
- 社会や人のために役に立つこと。貢献。
寄与は、「ものごとにいい影響を与える」「人の役に立つ」など、いい意味で使われることが多い言葉です。悪い意味で使われることはあまりありません。
寄与するという言葉は、個人でも会社でも社会の役に立ちプラスになるのでビジネスシーンで多く使用されています。しかしビジネス用語ではありませんので日常生活で使ってもおかしいということはありません。
「寄与する」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!
「寄与する」とは、「社会や他者のために貢献して役に立つこと」や「ある目的(目標)を達成するために力を尽くして貢献すること」を意味しています。また、「自分の持っている能力・資産・人脈などを活用し、社会・他者のために力を尽くして貢献すること」や「社会・他者に貢献して実際に役に立つこと」を意味する言葉でもあります。
「寄与する」の語源や由来
「寄与する」の語源や由来は以下のとおりです。
【寄与するの語源や由来】
マイナビニュースより引用
- 寄与に使われている「寄」には、「人にものを預ける」「送り届ける」という意味があります。「与」の意味は「与える」です。
- 似た意味を持つ2つの漢字の組み合わせで、「社会や人のために役立つこと」という意味の寄与という言葉になりました。
「寄与」の由来として元々は、「贈り与える」という意味で「立場が上の者が、下の者へ与える」という意味が由来となっています。その意味から「尽力して社会に役立つ」という意味になって上下関係に関わらずに、人々にいい影響を与えるという意味に広がっていったことが由来になっているのです。
「寄与する」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「寄与する」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。
「寄与する」ってどういう場面で使ったりするの?
「寄与する」の表現の使い方は、「社会・他者のために貢献して役に立つ場合」や「何らかの目標を達成するために献身したり貢献したりする場合」に多く使うようになります。
「寄与する」という言葉は、いい意味で使われ、以下のような場面で使用されることが多いです。
- 何かの役に立ってその事柄が良くなる、向上したとき。
- 会社や地域で社会貢献活動に参加したとき。
- 医学・医療の分野では発展、進展、向上などがあるとき。
- 建設など郊外の発展に影響をもたらしているとき。
- 様々な分野で自分以外の社会や人のために役に立つ場面。
「寄与する」は悪い意味ではあまり使われることがないので、使い方には注意が必要です。以下の点に注意しましょう。
- 事柄に対していいイメージで使うので、「失敗に寄与した」などマイナスと組み合わせないこと。
- 硬い言葉なので、シチュエーションによっては柔らかい言い換えも適していることがある。
「寄与する」の例文①
貢献活動に参加したときの場面を表しています。
ぼくもリサイクルやボランティア活動を通じて、地域の発展に寄与するんだ。
とても良いことだと思うわ。
この例文では、地域のために役立っていることが「寄与」を使って、表現されていますね。
「寄与する」の例文②
医学・医療の分野について貢献した人について表しています。
あの大学の研究は、日本のがん対策に大きく寄与するといわれている。
今後も様々な病気に対する研究が、より進んでいくといいわね。
医学・医療の分野では発展、進展、向上が欠かせません。この例文では、「寄与」を使って、その意味も含め期待も込められたことが表現されていますね。
「寄与する」の例文③
日本人が世界の産業にも貢献しているという事を表しています。
日本の技術は世界産業の発展に寄与すると言われている。
日本の技術って本当にすごいわね。
この例文では、「寄与」を使って、日本の技術のすばらしさが表現されていますね。
「寄与する」は、社会の役に立ちプラスになる場面で使用する言葉ですが、注意点を守らないと間違った表現になってしまいます。
「寄与する」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「寄与する」には以下のような言い換え表現があります。
【寄与するの言い換え表現】
weblioより引用
- 役に立つ
- 期待に応える
- 力になる
「役に立つ」の例文
「役に立つ」はその役目を果たすのに適している。その役割を十分に行う能力がある。という意味を表します。
少しでも誰かの役に立つことが出来れば嬉しいな。
私もそう思うわ。
この例文では、身近な表現を使うことでストレートに気持ちが伝わるように表現されていますね。
「期待に応える」の例文
「期待に応える」は「相手の願う通りの結果を出すこと」を表します。
今後も、期待に応えるべく努力します。
頑張ってね。
この例文では、相手に対しての思いと本人のやる気が表現されていますね。
「力になる」の例文
「力になる」は「力になる、と言っている人自身が、誰かのために動くこと」を表します。
困ったときにはいつでも力になるよ。
とても優しいのね。
この例文では、「誰かのために」という思いが伝わってくる表現になっていますね。
「寄与する」の類義語
「寄与する」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。
【寄与するの類義語】
語彙力.comより引用
- 貢献(こうけん):何かのために力を尽くして寄与すること
- 献身(けんしん):自分の利益をかえりみず尽くすこと
どれも「役に立つ」という意味を持ちますが、「寄与する」とは、ニュアンスが違います。それぞれの場面にあった、使い方をしましょう。
「貢献」の例文
「貢献」とは、物事や社会に力を尽くして、よい結果をもたらすこと、結果的に利益と言えるような状況を生み出すに至ったときに使うことが多いです。
以下は、ボランティア活動をした人を称える場面です。
彼らのボランティア活動は被災地の復興に大いに貢献した。
沢山の人の協力で復興は進んでいくのね。
この例文では、貢献している人や団体を称える、良い表現になりますね。
「献身」の例文
「献身」とは、一身をささげて尽くすことです。「献身的」という形でよく使われる言葉となっています。
職場での相手や目的のために尽力してくれる人がいる、という場面です。
彼女は仕事でも献身的にサポートしてくれる。
とても優しい人なのね。
この例文では、その人が相手のことを思いやる姿が浮かんでくるような表現になっていますね。
「寄与する」の対義語
「寄与する」の対義語を辞書で調べると以下の通りです。
【寄与するの対義語】
run-wayより引用
- 阻害(そがい):物事の進行を邪魔すること
- 障害(しょうがい):正常な運航・運営を遮りとどめること
「阻害」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、隔て遮ること、妨げること、ある現象を阻止することを表現したい時などです。
観光地を訪れると、あまりの混雑に楽しい気分を阻害されることがあるよ。
それだけ人気のある観光地なのね。
この例文では、せっかくの楽しい気分が一変し「阻害」という単語を使って、ネガティブな表現になっていますね。
「障害」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、物事の達成や進行の妨げとなること、または妨げとなる原因がある時などです。
システム障害でプロジェクトが進まず、何もできない状態なんだ。
それは大変ね。
この例文では、プロジェクト進行の妨げになる様子が「障害」という単語を使って表現されていますね。
「寄与する」の英語表現
「寄与する」の英語表現をは、以下の通りです。これらの言葉は、おもに「貢献する」「役に立つ」といった英単語になります。
【寄与するの英語】
weblioより引用
- contribute:寄与する
- services:サービス
「contribute」の例文
「contribute」とは、何かに貢献する、または参加するという意味で用いられます。
「寄与する」を英語で表現した例文を教えて!
"Contribute to local events."のように表現されます。
日本語訳:地域活動に寄与する。
この例文では、「Contribute」を使って、活動に参加することで地域に貢献できたことを表しています。
「service」の例文
「service」は、役に立つという意味で用いられます。
「寄与する」を英語で表現した例文をもう一つ教えて
”They provide a free bus service from the hotel.”のように表現されます。
日本語訳:ホテルから無料のバスのサービスを提供しています。
この例文では、「service」を使って、お客さんへの対応を表している表現ですね。
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