複雑怪奇は、事情などが込み入っていて、
怪しく不思議なさまを意味する四字熟語です。
この記事では、複雑怪奇の意味や使い方、例文などについてわかりやすく解説します。
複雑怪奇の意味とは?
複雑怪奇(ふくざつかいき):四字熟語
事情などが込み入っていて、怪しく不思議なさま。
「複雑」は入り組んでいて、理解しにくい様子。
「怪奇」は説明のできない怪しく不思議なさま。
・類義語:複雑奇怪
・対義語:簡単明瞭 単純明快 直截簡明
複雑怪奇ってどんなことを意味するの?
「複雑怪奇」とは、
事情が込み入っていて、怪しく不思議なさまを表します。
複雑:入り組んでいて、理解しにくい様子。
怪奇:実際にはありそうもないような、怪しく奇妙な様子。
この2つの言葉が組み合わさってできています。
つまり、「複雑怪奇」は、理解しがたいほどに奇妙で不可解な状況や
出来事を指します。
まるでミステリー小説のような、
謎に包まれた雰囲気を表現するのに適した言葉です。
複雑怪奇の使い方と例文
複雑怪奇はどのように使うのか、使い方や例文をみてみましょう。
複雑怪奇の使い方
複雑怪奇は、名詞として用います。
形容詞や動詞として使うことはできません。
- ミステリー小説やホラー映画のストーリーを説明するとき。
- 理解しがたい出来事や現象を表現するとき。
- 人の心理状態を説明するとき。
- 不可解な事件や噂を表現するとき。
・状況が本当に複雑怪奇であることを確認する 。
・具体的な描写を心がける 使いすぎない 。
・読み手に状況を理解してもらうために、他の表現と組み合わせる
「複雑怪奇」は、理解しがたいほどに奇妙で不可解な状況や出来事を指す言葉です。
そのため、単に複雑なだけの状況に使用するのは、
適切ではありません。
どのような点が多岐にわたって複雑なのか、
どのような点が奇妙で不可解なのかを、
具体的な描写によって伝えることが重要です。
複雑怪奇の例文
複雑怪奇を使った例文をみてみましょう。
例文1. 事件の真相は複雑怪奇を極め、警察も捜査に苦慮していた。
・解説:この例文では、「複雑怪奇」を使って、
事件の真相が非常に理解しがたい様子を表現しています。
「極め」という言葉を使うことで、事件の複雑さを強調しています。
例文2. 彼女の過去は複雑怪奇に包まれており、
誰もその全貌を知ることはなかった。
・解説:この例文では、「複雑怪奇」を使って、
彼女の過去が謎に包まれている様子を表現しています。
「包まれて」という言葉を使うことで、
過去の真相が明らかになっていないことを示唆しています。
例文3. 森の奥深くには、複雑怪奇な伝説が語り継がれていた。
・解説:この例文では、「複雑怪奇」を使って、
森の奥深くに伝わる伝説の不可思議さを表現しています。
「語り継がれて」という言葉を使うことで、
伝説が長い間人々に語り継がれてきたことを示唆しています。
例文4, 彼の思考は複雑怪奇で、常人には理解しがたかった。
・解説:この例文では、「複雑怪奇」を使って、
彼の思考が非常に理解しにくい様子を表現しています。
「常人には」という言葉を使うことで、
一般の人には理解できないことを強調しています。
これらの例文はあくまでも一例です。
状況に合わせて、様々な文章を作ることができます。
「複雑怪奇」を使うことで、
文章に深みと奥行きを持たせることができます。
ぜひ、積極的に使ってみてください。
複雑怪奇の同義語と対義語
複雑怪奇の同義語や対義語をみてみましょう。
複雑怪奇の同義語
複雑怪奇という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
・複雑奇怪(ふくざつきかい):事情などが込み入っていて理解できないこと。
ふつうでは考えられない不思議なこと。
「複雑奇怪」は事情が込み入って、理解しにくく、怪しく奇妙なさま。
「複雑怪奇」とほぼ同じ意味ですが、
「奇怪」の方が「怪奇」よりも奇妙さや不可解さを強調するニュアンスがあります。
複雑怪奇の対義語
複雑怪奇とは反対の意味をもつ言葉があります。
・簡単明瞭(かんたんめいりょう):やさしくわかりやすいさま。
・単純明快(たんじゅんめいかい):複雑でなく分かりやすいさま。
・直截簡明(ちょくせつかんめい):まわりくどくなく、簡単でわかりやすいこと。
「複雑怪奇」とこれらの対義語は、
事柄の理解のしやすさという点において、
真逆の意味を持つ四字熟語と言えます。
複雑怪奇の言い換え
複雑怪奇を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
複雑怪奇は簡単なことばで、「複雑で不可解」
「奇妙で難解」「混沌として理解しにくい」などと
言い換えることができます。
複雑怪奇を簡単なことばで言い換えた例文をみてみましょう。
複雑怪奇の言い換え例文
複雑怪奇を「複雑で不可解」「奇妙で難解」「混沌として理解しにくい」
などの表現で言い換えるてみました。
例文1: この法律は複雑で不可解で、多くの専門家でも解釈が一致しない。
解説: この例文では、「複雑で不可解」という言葉を用いて、
法律が非常に理解しにくいことを強調しています。
例文2: 彼の小説は奇妙で難解で、読み終わった後もその真意がつかみにくい。
解説: 「奇妙で難解」という言い換えは、
作品が持つ不可解な深さを表しており、
「複雑怪奇」の芸術的な使用例として適しています。
例文3: その事件の背後には混沌として理解しにくい動機が存在している。
解説: 「混沌として理解しにくい」というフレーズは、
「複雑怪奇」と同様に、状況の複雑さを強調するために用います。
この言葉は、特に複雑な事件や事象を説明する際に効果的で、
その複雑性を具体的に示しています。
複雑怪奇の意味まとめ
「複雑怪奇」は、事情が込み入っていて、
怪しく不思議なさまを表す四字熟語です。
ミステリー小説やホラー映画のストーリー、理解しがたい出来事や現象、
人の心理状態などを表現するのに適しています。
「複雑怪奇」を正しく理解し、文章表現に活かすことで、
より深みのある文章を書くことができます。
状況や目的に合わせて、適切に使いましょう。
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