五里霧中(ごりむちゅう)とは、
物事の様子や手掛かりがつかめず、
方針や見込みが立たず困ること
意味する四字熟語です。
この記事では、
五里霧中(ごりむちゅう)の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
五里霧中の意味とは?
五里霧中(ごりむちゅう):四字熟語
物事の様子や手掛かりがつかめず、
方針や見込みが立たず困ること。
また、そうした状態。
五里にもわたる深い霧の中にいる意から。
事情などがはっきりしない中、
手探りで何かをする意にも用いる。
★語構成は「五里霧」+「中」
「五里霧」は数キロメートルにわたる深い霧
「里」は長さの単位で、昔の中国では、1里は約400メートル。
5里は、2キロメートル四方にわたる霧。
「中」はなか。
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「五里霧中」を「五里夢中」と書かないように注意!!
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「五里霧中」ってどんなことを意味するの?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
五里霧中(ごりむちゅう)とは、
まるで深い霧の中にいるように、
状況や事情が全くわからず、
どうしたらいいのか判断がつかない状態を
表す四字熟語です。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「五里霧中」の語源は、
中国後漢時代の歴史書である
「後漢書」にある故事から由来しています。
由来となった故事について、以下に紹介します。
五里霧中の語源となった故事
五里霧中の語源となった故事は、
中国後漢時代の歴史書である「後漢書」にある
張楷(ちょうかい)という人物に関する記述です。
張楷は、人嫌いで隠遁生活を送っていた儒学者です。
あるとき、役人に追われた張楷は、
道術を使って五里四方にもわたる霧を起こし、
姿をくらましたという逸話が残されています。
この故事から、「五里霧中」という言葉は、
視界が遮られ、方向感覚を失ってしまう状態を
表すようになったと考えられています。
五里霧中の使い方と例文
「五里霧中」はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
五里霧中の使い方
「五里霧中」は、状況が非常に混乱していて、
先が見えない状態を表す言葉です。
何かの問題や課題に直面し、
どう対処すればよいのか分からない時に使います。
例えば、仕事のプロジェクトが行き詰まり、
次のステップが見えない時や、
複雑な問題に直面して解決策が見つからない時に使います。
- 仕事でプロジェクトが進まないとき。
- 学校の課題が難しくて手がつけられないとき。
- 友人との関係がこじれて解決策が見えないとき。
- 新しい挑戦に取り組む際に困惑しているとき。
「五里霧中」は、かなり強い意味を持つ言葉です。
混乱や迷いが非常に大きい時に使うのが適切です。
日常的なちょっとした迷いや困惑には使わないようにしましょう。
また、この言葉を使うことで、相手に不安を与える可能性があるため、
状況を冷静に説明する際に使用することが重要です。
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「五里霧中」という言葉は、
様々な状況や文脈に合わせて使うことができます。
状況や文脈を踏まえて、
適切な表現を使うようにしましょう。
五里霧中の例文
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「五里霧中」を使った例文をみてみましょう。
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例文1:新しいプロジェクトが始まったが、
何から手をつければよいのか五里霧中の状態だ。
・解説:新しいプロジェクトが複雑で、
どこから始めるべきか分からない状況を表しています。
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例文2: 友人との関係が悪化し、
どうすればいいのか五里霧中で悩んでいる。
・解説:友人との関係改善方法が見つからず、
迷っている状況を描写しています。
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例文3: 将来の進路について考えると、
五里霧中で何を選べばいいのか分からない。
・解説:将来の進路選択に迷い、
決めかねている状態を表現しています。
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例文4: 新しいシステムの導入が決まったが、
その手順が複雑でチーム全員が五里霧中に陥っている。
・解説:新しいシステムの導入が難しく、
チーム全員が混乱している状況を表しています。
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これらの例文を参考に、
「五里霧中」を使ってみてください。
五里霧中の類義語と対義語
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「五里霧中」の類義語や対義語をみてみましょう。
五里霧中の類義語
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「五里霧中」という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
曖昧模糊(あいまいもこ)
「曖昧模糊」は、物事がはっきりせず、
ぼんやりとしている状態を意味します。
言葉の通り、曖昧さとぼんやりさが合わさった状態を表しています。
五里霧中と似た意味を持ちますが、
曖昧模糊は特に物事や状況が明確でなく、
はっきりしないことを強調します。
一方、五里霧中は混乱や迷いの中で、
どうすればいいのか分からない状態を指します。
「暗中模索」は、暗闇の中で
手探りで物を探す様子を表す言葉です。
何かを解決しようとしているが、
その手段や方法が分からず、
試行錯誤している状態を意味します。
五里霧中と同じく、迷いや混乱を表現していますが、
暗中模索は特に解決策を探すために
試行錯誤している様子に焦点を当てています。
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これらの言葉は、「五里霧中」と同じような意味を持ちますが、
「五里霧中」が、状況や真相が全くわからない状態を表すのに対し、
「曖昧模糊」は、物事の区別や内容がはっきりしない状態を表し、
「暗中模索」は、方向性や解決策が見出せない状態を表す
という違いがあります。
五里霧中の対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「五里霧中」とは反対の意味をもつ言葉があります。
「明明白白(めいめいはくはく)」は、
物事が非常に明確で、はっきりしている状態を意味します。
何かが明確で、疑う余地がないほど分かりやすいことを表します。
五里霧中が混乱や迷い、先が見えない状態を指すのに対して、
明明白白はすべてが明確で、迷いが全くない状態を示します。
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「五里霧中」が、状況や真相が全くわからない状態を表すのに対し、
「明明白白」は、状況や真相がはっきりとしている状態を表す
という違いがあります。
五里霧中の言い換え
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「五里霧中」を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
「五里霧中」は簡単なことばで、
「道に迷う」「先が見えない」
「何をすればいいのか分からない」
などと言い換えることができます。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「五里霧中」を簡単な表現で言い換えた例文をみてみましょう。
五里霧中の言い換え例文
「五里霧中」を、
「道に迷う」「先が見えない」
「何をすればいいのか分からない」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
例文1: 新しいプロジェクトで道に迷ってしまい、
どこから手をつければいいのか分からない。
- 解説: これは、「五里霧中」を「道に迷う」と言い換えた例です。
新しいプロジェクトが始まったが、
どこから手をつければよいか分からない状況を表現しています。
例文2: 将来のことを考えると、
先が見えなくて不安になる。
- 解説: これは、「五里霧中」を「先が見えない」
と言い換えた例です。
将来のことがはっきりせず、
不安でいっぱいな状態を示しています。
例文3: 友人との関係が悪化し、
何をすればいいのか分からなくなってしまった。
- 解説: これは、「五里霧中」を「何をすればいいのか分からない」
と言い換えた例です。
友人との関係改善方法が見つからず、
困惑している状況を表現しています。
五里霧中の意味まとめ
五里霧中(ごりむちゅう)は、
状況が非常に混乱していて、
先が見えない状態を表す言葉です。
日常生活やビジネスの場面では、
プロジェクトが進まない時や
将来の進路に迷っている時など、
さまざまな混乱した状況で使われます。
この言葉の意味や使い方を理解し、
適切な場面で使いましょう。
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