合従連衡(がっしょうれんこう)とは?意味を例文でわかりやすく解説してみた

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「合従連衡」とは、「その時の利害に従って、結びついたり離れたりすること」という意味があります。

しかし、合従連衡の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で合従連衡の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

今回の選挙で、政党同士の合従連衡はあるのかな?

コトハ

どうかな?お互い腹の探り合い。利害が一致すればついたり、離れたりね。

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目次
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「合従連衡」の意味とは?わかりやすく解説

「合従連衡」とは、がっしょうれんこうと読み、その時の利害に従って、結びついたり離れたりすること。という意味があります。

合従連衡の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【合従連衡の意味】

  • その時の利害に従って、結びついたり離れたりすること。また、その時勢を察して、巧みにはかりごとをめぐらす政策、特に外交政策のこと。

    もとは中国戦国時代、蘇秦(そしん)の合従策と張儀(ちょうぎ)の連衡策のことをいう。
goo辞書より引用

「合従連衡」の意味

合従連衡(がっしょうれんこう)とは、状況に応じて連携や協力関係を築いたり解消したりすることを指す四字熟語です。特に、複数の勢力が対立している際に、戦略的に同盟を組んだり、裏切ったりして、自分たちに有利な状況を作ることを意味します。

「合従連衡」の意味の概要

この言葉の元は中国の戦国時代の政治戦略から来ており、「合従」は南北の国々が連携し、「連衡」は東西の国々が連携するという異なる同盟の形を表しています。この戦略的な動きは、自国の利益を守るために行われる駆け引きが背景にあります。

ヒロト

「合従連衡」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

合従連衡とは、自分の利益のために、状況に応じて、他の勢力と同盟を結んだり、離れたりすることを指します。特に、政治やビジネスの場面でよく使われる言葉です。

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「合従連衡」の語源や由来

合従連衡の語源や由来は以下のとおりです。

【合従連衡の語源や由来】

  • 合従(がっしょう)とは「南北連合」を意味する言葉です。そして「連衡(れんこう)」には「横に連ねる」という意味があります。

    すなわち「合従連衡」とは「南北」を縦とし「東西」を横に見立てて、「東西南北のすべての方角にあるものを統一させる」という意味合いを持っているわけです。

    現代では、もともと別個の存在だった複数の企業や団体同士がひとつにまとまること、すなわち「合併」する際によく用いられる四字熟語となっています。
Domaniより引用
  • 紀元前4世紀末頃、古代中国では、複数の国々が覇権を争う戦国時代でした。西部地域の強国であった秦に対抗するため、蘇秦という遊説家が燕・趙・韓・魏・斉・楚の6ヵ国に呼びかけ、秦と戦うべく南北にまたがる連合軍を結成しました。
    対する秦は、宰相である張儀の活躍により6ヵ国の連合軍に勝利し、張儀は6ヵ国に対しそれぞれ秦との同盟を結ぶことを強要します。すなわち秦は「合従(南北の連合)」した6ヵ国連合を解体し、それぞれの国と個別に同盟を結ばせる「連衡(東西の同盟)」の策を講じることで当時の中国大陸の覇権を握ることに成功したわけです。
    秦が行った「東西南北にまたがる団体を個別に同盟を結ばせる」という大胆な外交戦略が、「合従」と「連衡」という2つの単語を合わせた言葉「合従連衡」という四字熟語の由来なのです。
Domaniより引用

「合従連衡」の語源や由来

合従連衡(がっしょうれんこう)という言葉は、中国の戦国時代に使われた外交戦略が由来です。この時代は、たくさんの小国が争っており、それぞれが生き残るために他の国と同盟を組んだり、敵対したりする必要がありました。

「合従」は、南北に位置する国々が協力して、強い勢力に対抗することを意味します。一方、「連衡」は、東西の国々が結びついて、同じように強い敵に対抗することを指します。このように、状況に応じて味方を変えることで、国を守る戦略が「合従連衡」です。

この戦略は、当時の外交の駆け引きとして非常に重要でした。どの国も自分たちが有利になるように、他国との関係を調整し続ける必要がありました。この「合従連衡」の考え方は、現在でもビジネスや国際関係などで使われており、戦略的に協力や対立を選ぶことを表現する言葉として残っています。

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「合従連衡」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「合従連衡」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

合従連衡ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「合従連衡」は、ビジネスや国際関係など、複数の勢力が競争している場面で使われることが多いです。たとえば、企業間の提携や、国と国の同盟・離脱において、この言葉が用いられます。また、日常の会話でも、人間関係における連携や駆け引きを表現する際に使われることがあります。

駆け引き

「合従連衡」は、次のような場面で使うことができます。

合従連衡がよく使われる場面の一例
  • 政治: 複数の政党が選挙で協力したり、対立したりする時。
  • ビジネス: 企業同士が合併したり、提携したりする時。
  • 国際関係: 国同士が同盟を結んだり、外交関係を断絶したりする時。
  • スポーツ: チーム同士が戦略的に協力したり、競争したりする時。
  • ゲーム: ゲームの中で、プレイヤー同士が同盟を結んだり、裏切ったりする時。

「合従連衡」を使う際には、以下の点に注意しましょう。

使う時の注意点
  • 単なる協力ではなく、状況に応じて関係が変わる駆け引きの要素が含まれていることを理解する。
  • 企業や国家レベルの話題に多く使われるため、適切な場面で使用する。
  • 直接的な「裏切り」とまでは言えないが、時に協力関係を解消する場面も含まれていることに注意する。

合従連衡の例文①

この例文では、企業同士が合併したり提携を解消するビジネスの場面で、「合従連衡」が使われています。会社の利害が絡む状況での駆け引きがよく表れています。

ヒロト

市場競争が激しくなる中で、A社とB社は合従連衡を繰り返し、時には協力し、時には敵対している。

コトハ

企業が生き残りをかけて、行う戦略ね。

ヒカル

この例文では、企業が状況に応じて協力したり競争したりしている様子が描かれています。市場の状況によって関係が変わることが、「合従連衡」の特徴です。

合従連衡の例文②

この例文では、国際関係において、国家間の同盟や対立の駆け引きが「合従連衡」として描かれています。

ヒロト

この国際会議では、各国が合従連衡を行い、自国の利益を守るために他国との連携を模索している。

コトハ

外交交渉の場面では、各国が、いかに有利になるかいろいろな駆け引きが展開されているのね。

ヒカル

この例文では、国際会議という舞台で、国家間が協力や対立を戦略的に行っている様子が伝わります。外交関係における駆け引きが強調されています。

合従連衡の例文③

この例文では、スポーツのチーム間での戦略的な連携や対立を、「合従連衡」を使って表現しています。

ヒロト

このリーグでは、強豪チーム同士が合従連衡を繰り返し、優勝争いが白熱している。

コトハ

各チームの戦略が見ものね。

ヒカル

ここでは、スポーツの試合でチーム間の戦略的な連携や対立が描かれています。スポーツの場でも、「合従連衡」が使えることが分かります。

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「合従連衡」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「合従連衡」を日常使う簡単な言葉に言い換えると、より身近に感じられます。ここでは、「合従連衡」の言い換え表現として2つの言葉を紹介します。

【合従連衡の言い換え表現】

駆け引き

協力と対立

「駆け引き」の例文

「駆け引き」とは、目的を達成するために、相手の動きを見ながらこちらの行動を調整することを意味します。「合従連衡」と同様、協力したり対立したりする場面で使われますが、「駆け引き」はもう少し軽い場面でも使える言葉です。

この例文では、企業間での取引や商談の際に、相手の動きに応じて戦略を変える場面を表現しています。

ヒロト

今回の商談では、A社とB社が巧みに駆け引きをして、お互いに有利な条件を引き出そうとしている。

コトハ

A社もB社も有名な企業だものね。

ヒカル

「駆け引き」は、協力と対立の間で、状況を見ながら行動する様子を表します。ビジネスの場面だけでなく、日常生活の中でも使える言葉で、交渉や競争において相手との調整を行う状況にぴったりです。「合従連衡」と比べると、少し軽い意味合いですが、基本的なニュアンスは似ています。

「協力と対立」の例文

「協力と対立」という表現は、シンプルに、ある時は一緒に協力し、ある時は敵対することを意味します。「合従連衡」と同様、状況によって関係が変わることを表していますが、具体的でわかりやすい表現です。

この例文では、サッカーのリーグ戦で、チーム同士が時に協力し、時にライバルとして競い合う様子を描いています。

ヒロト

リーグのトップチームは、ある時は協力し、ある時は対立しながら、シーズンを戦っている。

コトハ

実際のゲーム以外でもいろいろな戦いがあるのね。

ヒカル

「協力と対立」は、具体的な状況をそのまま表す言い方です。シンプルでわかりやすく、あらゆる場面で使える言葉です。「合従連衡」が少し難しい場合、この表現に言い換えることで、意味がより伝わりやすくなります。ニュアンスとしては、より直接的に協力と対立を表している点が特徴です。

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「合従連衡」の類義語

「合従連衡」に似た意味を持つ言葉には、「雲集霧散」や「離合離散」があります。これらの言葉も、人や物が集まったり、離れたりする状況を表しますが、少し異なるニュアンスがあります。それぞれの意味を例文とともに見てみましょう。

【合従連衡の類義語】

  • 雲集霧散(うんしゅうむさん):一時的に多くの人が集まり、すぐにばらばらになる様子。
  • 離合離散(りごうりさん):人々が頻繁に集まったり離れたりする様子。
Domaniより引用

「雲集霧散」の例文

雲集霧散(うんしゅうむさん)は、雲が集まったり、霧が散ったりするように、多くの人や物が一時的に集まり、すぐにまた分かれてしまうことを意味します。短期間での集まりや解散を表すときに使われます。

この例文では、イベントで大勢の人が集まったが、終わった後はすぐに解散する様子が描かれています。

ヒロト

コンサートが終わると、観客たちは雲集霧散し、あっという間に会場は静かになった。

コトハ

あれだけたくさん集まっていた人たちは、どこに行ったのかしら?

ヒカル

「雲集霧散」は、一時的に多くの人が集まり、その後すぐに散ってしまう様子を表します。特に、イベントや集会での一時的な集まりとその解散を表現するのに使えます。「合従連衡」が戦略的な同盟や協力関係を示すのに対して、「雲集霧散」はあくまで短期間での集まりと解散を指します。

「離合離散」の例文

離合離散(りごうりさん)は、は、集まったり離れたりを繰り返すことを意味します。特に、人間関係や組織が再び集結したり、また別れてしまうような動きを指します。

この例文では、友人グループが定期的に集まったり、離れたりする様子が描かれています。

ヒロト

大学時代の友人たちは、卒業後も離合離散を繰り返し、時折集まっては、またそれぞれの道に戻っていった。

コトハ

なにかあるとみんな集まってくるのね。

ヒカル

「離合離散」は、人や組織が集まったり分かれたりすることを表す言葉です。人間関係やコミュニティに使うことが多く、再び集まる可能性がある点が特徴です。「合従連衡」と同じく、状況に応じて関係が変わる様子を表していますが、「離合離散」はより個人的な関係や日常的な場面で使いやすい言葉です。

「合従連衡」の対義語

「合従連衡」には明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉があります。ここでは、他者と協力せずに自立して行動することを表す2つの言葉を紹介します。

【合従連衡の対義語】

独立独歩(どくりつどっぽ):他人に頼らず、自分の力で信ずる道を進んでいくこと。独立して自分の思うとおりにやること。

独立不羈(どくりつふき):他からの束縛を全く受けないこと。他から制御されることなく、みずからの考えで事を行うこと。

独立独歩」の例文

独立独歩(どくりつどっぽ)とは、他人に頼らず、自分の意思や考えに基づいて、独自の道を進むことを意味します。「合従連衡」が他者と協力して状況に応じて関係を変えるのに対し、「独立独歩」は誰にも頼らず、自立して行動することを強調しています。

この例文では、他人に影響されずに自分の決めた道を進む人の姿を描いています。

ヒロト

彼は常に独立独歩の精神で、周囲に流されることなく自分のビジネスを成功させた。

コトハ

彼は、自分の考えや方向性をしっかり持った人だものね。

ヒカル

「独立独歩」は、自分自身で物事を決め、他人に左右されずに行動するという意味です。ビジネスや人生の選択など、自分の考えで進んでいくことを強調したい場面で使われます。「合従連衡」が協力や駆け引きを含むのに対して、「独立独歩」は完全に自立した行動を表すため、反対の意味として捉えられます。

独立不羈」の例文

独立不羈(どくりつふき)とは、他人の束縛や支配を受けず、自分の意志で自由に行動することを意味します。「羈」は束縛を意味し、「不羈」は束縛されないという意味です。「合従連衡」が状況に応じて他者と関係を変えるのに対して、「独立不羈」は完全に自由であることを強調します。

この例文では、他人の干渉を受けずに自由に行動する人物が描かれています。

ヒロト

彼女は独立不羈の精神を持ち、誰にも縛られずに自由に自分の夢を追いかけ続けている。

コトハ

彼女は、とても自由な人ね。

ヒカル

「独立不羈」は、自由であり、他人からの影響や束縛を受けないことを表しています。この言葉は、自分の意志を貫き、どんな状況でも自分自身で選択していく場面で使われます。「合従連衡」が他者との関係の変動を前提とするのに対し、「独立不羈」は常に自由であり、外部の影響を受けないことを示すため、反対の意味として使用できます。

「合従連衡」の英語表現

「合従連衡」を英語で表現する際には、直接の対応語はありませんが、似た意味を持つ表現を使うことができます。ここでは、2つの英語表現を紹介します。

【合従連衡の英語】

form alliances and break them:同盟を結んだり、解いたりする。状況に応じて、柔軟に同盟関係を築いたり、壊したりすることを意味します。

shift alliances strategically:戦略的に同盟を転換する。状況に応じて、自国の利益のために、同盟国を戦略的に変更することを意味します。

「form alliances and break them」の例文

「form alliances and break them」は、同盟を結んだり解消したりすることを意味します。これは「合従連衡」のように、状況に応じて協力関係を築いたり壊したりすることを表現しています。

ヒロト

「合従連衡」を英語で表現した例文を教えて!

この例文では、企業間での競争と同盟関係の変化を描いています。

コトハ

"In the competitive market, companies often form alliances and break them to gain a strategic advantage."

日本語訳:競争の激しい市場では、企業は戦略的な優位を得るために、同盟を結んだり解消したりすることがよくあります。

ヒカル

この例文は、ビジネスの場で状況に応じて同盟を組み、解消するという「合従連衡」の概念を伝えています。企業間の駆け引きを示す際に、この表現が使われます。

「shift alliances strategically」の例文

「shift alliances strategically」は、戦略的に同盟を変えることを意味します。これは「合従連衡」のように、状況に応じて味方や連携する相手を選び直すという意味を持っています。

ヒロト

「合従連衡」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

この例文では、国際関係での同盟の変化を表現しています。

コトハ

"Nations often shift alliances strategically to protect their own interests."のように表現することができます。

日本語訳:国々は自国の利益を守るために、戦略的に同盟を変えることがよくあります。

ヒカル

この例文では、国家間の外交戦略として同盟を変えることを説明しています。「shift alliances strategically」は、国際関係やビジネスの場面で、状況に応じて協力相手を変える様子を伝えるのに適しています。

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