意馬心猿(いばしんえん)とは、
煩悩や情欲、妄念のために、
心が混乱して落ち着かないこと
を意味する四字熟語です。
この記事では、
意馬心猿(いばしんえん)の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
意馬心猿の意味とは?
意馬心猿(いばしんえん):四字熟語
煩悩や情欲、妄念のために、
心が混乱して落ち着かないたとえ。
また、心に起こる欲望や心の乱れを
抑えることができないたとえ。
仏教語。
心が落ち着かないことを、
走り回る馬や野猿が
騒ぎ立てるのをおさえきれないことにたとえた語。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
「意馬心猿」ってどんなことを意味するの?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
「意馬心猿(いばしんえん)」とは、
心や思いが落ち着かず、
あちこちに飛び回る様子を表す四字熟語です。
この言葉は、「馬」のように奔放な意志と、
「猿」のように活発な心が制御できず、
安定しない状態を指します。
つまり、自分の心や思いがコントロールできず、
心が乱れたり、集中できなかったりする状況を意味します。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「意馬心猿」は仏教の教えから来ています。
仏教では、人間の心を「猿」に、
意志を「馬」にたとえて、
これらが暴れ回ることによって
心の平静が乱れるとされています。
このような状態は、心の修行や瞑想を妨げるものであり、
平穏な心を持つためには、
これらの「猿」と「馬」を制御することが重要とされています。
意馬心猿の使い方と例文
「意馬心猿」はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
意馬心猿の使い方
「意馬心猿」は、心や思いが落ち着かず、
あちこちに飛び回る様子を表現するために使います。
この言葉を使うことで、
自分や他人の心の状態を説明したり、
心の乱れを自覚したりすることができます。
- 試験前に緊張して集中できないとき。
- 大事なプレゼンテーションの前に不安になるとき。
- 仕事が立て込んで気持ちが落ち着かないとき。
- 何かに対して心配や悩みがあり、気持ちが安定しないとき。
「意馬心猿」は、心が乱れている状態を表すため、
使うときにはその状況や文脈に注意しましょう。
相手の気持ちを理解し、共感を示す場合や、
自分の心の状態を冷静に振り返るときに使うのが適しています。
乱れた心を責めるような使い方は避けるべきです。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「意馬心猿」は、心の乱れや集中力がない状態を
表現するのに便利な言葉です。
使う場面や相手に合わせて、
適切に使い分けてください。
意馬心猿の例文
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「意馬心猿」を使った例文をみてみましょう。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
例文1: 試験前夜、
意馬心猿の状態で一睡もできなかった。
・解説:試験前の緊張や不安で心が乱れ、
眠れなかった様子を表現しています。
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例文2: 新しいプロジェクトが始まり、
意馬心猿の状態で何から手をつけていいかわからなかった。
・解説:新しい仕事に対する不安や混乱で、
心が乱れている様子を表しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
例文3: 家族の健康問題で心配が募り、
意馬心猿の状態で仕事に集中できなかった。
・解説:家族の健康を心配するあまり、
仕事に集中できない状態を描写しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
例文4:旅行の計画が直前に変更になり、
意馬心猿の状態で準備が進まなかった。
・解説:旅行の計画変更による混乱で、
心が乱れ準備がうまく進まない状況を表現しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
これらの例文のように、「意馬心猿」は、
日常のさまざまな場面で、
心の乱れを表現するために活用できます。
意馬心猿の類義語と対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】2.png)
「意馬心猿」の類義語や対義語をみてみましょう。
意馬心猿の類義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「意馬心猿」という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
心猿意馬(しんえんいば)
「心猿意馬」は、「意馬心猿」と同じ意味を持ちます。
心が猿のように落ち着かず、
意志が馬のようにあちこちに飛び回る様子を表します。
この二つの言葉はほぼ同義で、
心の乱れや集中できない状態を表すのに使われます。
心ここにあらず
これは四字熟語ではありませんが、
同じように心が落ち着かず、集中できない様子を表す表現です。
何かに心を奪われているため、
目の前のことに集中できない状態を意味します。
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「心猿意馬」は「心猿」と、
「意馬」の順番が逆になっているだけで、
「意馬心猿」と意味は同じです。
意馬心猿の対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「意馬心猿」とは反対の意味をもつ言葉があります。
「明鏡止水」は、心が鏡のように澄み切っており、
水のように静かな状態を意味します。
心の中に波立つものがなく、
冷静で落ち着いている様子を表します。
「意馬心猿」が心の乱れを示すのに対して、
「明鏡止水」は心の平静を示します。
たとえば、困難な状況でも
冷静に対処できる心の状態を表現するのに使われます。
「虚心坦懐」は、心にわだかまりがなく、
素直で平静な状態を意味します。
偏見や先入観を持たず、
心が広く穏やかである様子を表します。
「意馬心猿」のような心の乱れとは対照的に、
心が平穏であることを強調する言葉です。
たとえば、新しい意見や情報を受け入れるときに、
偏見を持たず素直に受け入れる
心の状態を表現するのに使われます。
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「意馬心猿」が、心の乱れや集中力がない
状態を表現するのに対し、
「明鏡止水」「虚心坦懐」は、
心が安定し、
理想的な状態であることを表現しています。
意馬心猿の言い換え
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
「意馬心猿」を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
「意馬心猿」は簡単なことばで、
「心が乱れる」「落ち着かない」「気が散る」
などと、言い換えることができます。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「意馬心猿」を簡単な表現で言い換えた例文をみてみましょう。
意馬心猿の言い換え例文
「意馬心猿」を、
「心が乱れる」「落ち着かない」「気が散る」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
例文1: 試験前で心が乱れて、勉強に集中できなかった。
- 解説: 試験前の緊張や不安で心が乱れ、
勉強に集中できない様子を簡単な言葉で表現しています。
例文2: 重要なプレゼンを控えていて、落ち着かない気持ちでいっぱいだ。
- 解説: 大事なプレゼンテーションを前にして心が落ち着かず、
不安や緊張が高まっている様子を表現しています。
例文3: 新しいプロジェクトが始まり、
気が散ってしまい、何から手をつけていいかわからなかった。
- 解説: 新しい仕事が始まったことで心が落ち着かず、
集中できない様子を簡単な言葉で表しています
意馬心猿の意味まとめ
意馬心猿(いばしんえん)は、
心や思いが落ち着かず、
あちこちに飛び回る様子を表す四字熟語です。
仏教の教えに由来し、
心を「猿」、意志を「馬」に例えて、
それらが暴れ回ることで心の平静が乱れることを意味します。
現代においても、試験前や大事な仕事の前など、
緊張や不安で集中できない状況を表現するのに使われます。
この言葉の意味や使い方を理解し、
適切な場面で使いましょう。
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