乾坤一擲(けんこんいってき)の正しい意味と使い方5選!例文もわかりやすく解説

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「乾坤一擲」とは、「運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をする」という意味があります。

しかし、乾坤一擲の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で乾坤一擲の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

今回は、チームリーダーに立候補するよ!

コトハ

運を天に任せて勝負に出たわね!

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目次
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「乾坤一擲」の意味とは?わかりやすく解説

「乾坤一擲」とは、けんこんいってきと読み、運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をするという意味があります。

乾坤一擲の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【乾坤一擲の意味】

  • 運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。
  • 天下をかけて一度さいころを投げる意から。
    「乾」は天、「坤」は地の意。「一擲」はひとたび投げること。

    「一擲乾坤いってきけんこん」ともいう。
goo辞書より引用

「乾坤一擲」の意味

乾坤一擲(けんこんいってき)とは、運命をかけて一か八かの大勝負を挑むことを意味します。
この言葉は、成功か失敗か、運命を左右するような大きな賭けに挑むときに使われます。
「乾坤」とは天地、つまり宇宙全体を指し、「一擲」とは一度さいころを投げることを意味します。
つまり、「乾坤一擲」は、全てをかけて一度だけの勝負をすることを表現しています。

「乾坤一擲」の意味の概要

「乾坤一擲」は、何か重要な局面において、成功するか失敗するかが分からない状態で、全力で挑む姿勢を表しています。この表現は、特にビジネスやスポーツなどで大きなリスクを取る決断をする際に用いられます。
たとえば、企業が新しい市場に参入するときや、スポーツチームが大事な試合で勝利を狙うときなどに「乾坤一擲」の精神が求められることがあります。

ヒロト

「乾坤一擲」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

乾坤一擲とは、、運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすることを意味します。より具体的に言うと、自分の運命を賭けて、成功するか失敗するかわからない大きな賭けに出るような状況を表します。

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「乾坤一擲」の語源や由来

乾坤一擲の語源や由来は以下のとおりです。

【乾坤一擲の語源や由来】

  • この言葉は、中国の詩人・韓愈の『鴻溝を過ぐ』に由来していると言われています。
    「乾坤」は天と地のこと、「一擲」はサイコロを一回だけ投げることで、二語を合わせると「天と地、どちらの目が出るかを賭ける」という意味になります。
    このことから、「サイコロの一振りに運命を賭けるような大勝負をすること」を指す言葉として浸透しました。
Hugkumより引用

「乾坤一擲」の語源や由来

乾坤一擲(けんこんいってき)という言葉の語源や由来は、中国の詩人・韓愈(かんゆ)が詠んだ詩『鴻溝を過ぐ』に由来しています。この詩は、中国の歴史上で最も有名な戦いのひとつである「楚漢戦争」のクライマックス、鴻溝(こうこう)の戦いを題材にしています。

鴻溝の戦いは、劉邦(りゅうほう)率いる漢軍と項羽(こうう)率いる楚軍が天下を賭けて激戦を繰り広げた場面です。この戦いで、両軍は長期の戦いによって消耗し、ついに鴻溝で休戦条約を結ぶことになりました。しかし、その後、劉邦は休戦条約を破り、項羽に再び攻めかかります。この決断が功を奏し、劉邦は見事に勝利を収めました。

韓愈の詩に登場する「真に一擲を成して乾坤を賭す」という表現は、この鴻溝の戦いにおける劉邦の決断を象徴しています。劉邦は、全てを賭けた一度きりの勝負に出ることで、天下を手にするという大きな賭けを成功させたのです。このように「乾坤一擲」は、人生や戦いにおける一大決断を象徴する言葉として、韓愈の詩から広まりました。

この歴史的な背景を知ることで、「乾坤一擲」という言葉に込められた深い意味をより理解することができます。現代でも、大きな勝負に挑む際に、この言葉が使われるのは、この由来に基づいています。

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「乾坤一擲」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「乾坤一擲」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

乾坤一擲ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「乾坤一擲」は、勇気を持って挑戦する姿勢や、すべてをかけて勝負に出る状態を示すときに使われます。

運を天に任せる!

「乾坤一擲」という言葉は、以下のような場面で使われます。

乾坤一擲がよく使われる場面の一例
  • 大きなビジネスの決断:会社が新しい市場に進出する際や、大規模な投資を行う際に。
  • 人生の重大な選択:仕事を辞めて新しい道に進むときや、大きな転職を決断する際に。
  • スポーツの大事な試合:優勝をかけた試合や、逆転のチャンスを狙う場面で。
  • リーダーシップが問われる時:困難な状況で組織を率いて重要な決断を下すとき。
  • 賭け事やギャンブル:大きな金額を賭ける場面で、成功か失敗かが一発で決まるとき。

「乾坤一擲」を使う際には、以下の点に注意しましょう。

使う時の注意点
  • 軽々しく使わない:この言葉は大きな賭けを意味するため、重要な場面でのみ使うことが大切です。
  • 結果が重大な影響を与える場面で使う:日常的な小さな決断には適さず、結果が非常に重要な場面で使います。
  • 適切な状況判断が必要:勝負が成功する可能性がある場合に使い、無謀な賭けには適しません。

乾坤一擲の例文①

ビジネスにおいて、大きな投資を決断する際の場面です。この例文では、企業がリスクを取って新しい市場に参入する状況を表しています。

ヒロト

うちの会社、新興市場の参入が決まったらしいね。

コトハ

経営会議で、社長は新興市場への参入を決断し、「乾坤一擲の大勝負に出る!」と宣言したそうよ。

ヒカル

この例文では、社長が新しい市場に参入するという大きな決断を表現するために「乾坤一擲」を使っています。ここでは、リスクが高く、成功すれば大きな利益が期待できる状況を強調しています。

乾坤一擲の例文②

受験生が最難関校に挑戦する状況です。この例文では、受験生が勇気を持って一か八かの挑戦に臨む様子を表しています。

ヒロト

Fくん、東大受験を決意したそうだね。

コトハ

ええ。彼は、これまでの努力を信じ、乾坤一擲の覚悟で第一志望校に挑戦することを決めたそうよ。

ヒカル

この例文では、受験生が大きなリスクを承知で、自分の目標に向かって全力で挑戦する様子を描写しています。「乾坤一擲」は、ここで一度きりの大勝負に挑む決意を強調しています。

乾坤一擲の例文③

スポーツチームが勝敗を決する重要な試合に挑む場面です。この例文では、チーム全体がリスクを背負って勝負に挑む姿を表しています。

ヒロト

今回の試合で監督はすごい決断をしたね。

コトハ

監督は、チームの士気を高めるために、乾坤一擲の戦略を打ち出し、勝負に挑んだそうよ。

ヒカル

この例文では、スポーツチームが大事な試合に向けて全力を尽くし、勝負に挑む姿勢を表現するために「乾坤一擲」を使っています。監督がリスクを承知で大胆な戦略を選ぶことを示しています。

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「乾坤一擲」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「乾坤一擲」には以下のような言い換え表現があります。

【乾坤一擲の言い換え表現】

  • 一か八か(いちかばちか):成功するか失敗するかわからない、非常に危険な賭けをすること。運任せで何かを行うこと。
  • 伸るか反るか(のるかそるか):成功するか失敗するかわからない、非常に危険な賭けをすること。結果が二つの極端に分かれること。
  • 一発勝負(いっぱつしょうぶ):一度の機会で勝負を決めること。成功するか失敗するかが、その一回にかかっていること。
Hugkumより引用


「一か八か」の例文

一か八か(いちかばちか)とは、成功するか失敗するかが全く分からない状態で、大胆に行動することを意味します。この表現は、成功の確率が低いときやリスクが高い状況で使われることが多いです。

ヒロト

A先輩、今回のビジネスに全てを賭けるつもりなのかな?

コトハ

そうね。彼は、一か八かの賭けに出て、全財産を新しいビジネスに投資したそうよ。

ヒカル

この例文では、リスクを承知で新しいビジネスに全財産を投じる場面を描いています。「一か八か」は、成功か失敗かの可能性がほぼ五分五分であるときに使われるため、賭けの要素が強調されます。

「伸るか反るか」の例文

伸るか反るか(のるかそるか)は、結果が良くなるか悪くなるか分からない状況で、大きな賭けに出ることを意味します。この表現は、特に状況が好転するか、完全に失敗するかの二者択一の場面で使われます。

ヒロト

コトハ、今回のテニスの試合勝てそう?

コトハ

この試合は、私にとって全てをかけた戦いよ。伸るか反るかの大勝負、必ず勝ってみせるわ!

ヒカル

この例文では、試合で大きなリスクを取る作戦を選んだ場面を描写しています。「伸るか反るか」は、勝つか負けるかがはっきりと分かれる状況で使われるため、「乾坤一擲」と似たニュアンスを持っていますが、やや運の要素が強調される点が異なります。

「一発勝負」の例文

「一発勝負」とは、一度だけの勝負で結果が決まる状況を指します。この表現は、特に成功か失敗かが一瞬で決まるような場面で使われます。

ヒロト

今回の昇進試験は、僕にとって一発勝負だ。これまでの努力を信じて、必ず合格するよ!

コトハ

そうね。ヒロト頑張ってたものね。あとは運次第ね。

ヒカル

「一発勝負」は、時間的な制限や、挽回の機会が少ない状況を表します。「乾坤一擲」と同様に、大きなプレッシャーがかかる状況を表しますが、「一発勝負」は、より短期的な勝負に焦点を当てています。

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「乾坤一擲」の類義語

「乾坤一擲」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

【乾坤一擲の類義語】

  • 一六勝負(いちろくしょうぶ):サイコロの目に1が出るか6が出るかで勝負を決めること。転じて、運任せの冒険的なことをすること。
goo辞書より引用

一六勝負」の例文

一六勝負(いちろくしょうぶ)とは、勝敗が運に任せられるような一か八かの勝負を指す言葉です。この表現は、博打(ばくち)などでさいころを振ったとき、1と6の出目で勝敗が決まるような状況を意味しています。つまり、成功するか失敗するかが偶然によって決まる、大きなリスクを伴う勝負を表す言葉です。

ヒロト

今回のビジネスモデル、勝てそうなの?

コトハ

このビジネスモデルは、成功すれば大きな市場を築けるけど、失敗すれば全てを失う可能性もある。まさに一六勝負ね。

ヒカル

この例文では、ビジネスで、大きなリスクを取る場面を描写しています。「一六勝負」は、「乾坤一擲」と同様に、成功か失敗かが運に左右される場面で使われる表現です。しかし、「一六勝負」の方がより偶然や運の要素が強調されている点が特徴です。そのため、運の要素が特に大きく影響するような状況や、結果が予測できない場面で使われることが多いです。

「乾坤一擲」の対義語

乾坤一擲(けんこんいってき)には明確な対義語は存在しませんが、その反対の意味を持つ言葉として、慎重に行動することを表す「石橋を叩いて渡る」と「念には念を」があります。
これらの表現は、リスクを避け、確実性を重視する場面で使われます。

【乾坤一擲と反対の意味を持つ言葉】

  • 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる):危険を避けるために、十分に慎重に行動すること。
  • 念には念を(ねんにはねんを):万が一の事態に備えて、十分な注意を払うこと。

石橋を叩いて渡る」の例文

「石橋を叩いて渡る」とは、非常に安全だと思われる状況であっても、さらに慎重に確認しながら行動することを意味します。これは、リスクをできる限り避け、安全を確保した上で行動する人の慎重さを表現した言葉です。

ヒロト

Bさん、新しいプロジェクトの準備進んでいるのかな?

コトハ

彼は新しいプロジェクトを始める前に、あらゆるリスクを考慮し、石橋を叩いて渡るような準備をしているわ。

ヒカル

この例文では、新しいプロジェクトを始めるにあたって、徹底的に準備を行い、リスクを最小限に抑えようとする場面を描写しています。「石橋を叩いて渡る」は、慎重に行動し、失敗を避けるために必要な確認を怠らない姿勢を強調する際に使われます。「乾坤一擲」とは対照的に、リスクを避け、確実な結果を求める状況で使用される表現です。

念には念を」の例文

「念には念を」とは、すでに十分注意している状況でも、さらに確認を重ねて確実を期すことを意味します。これは、失敗を防ぐために細心の注意を払う行動を表現しています。

ヒロト

契約書の提出、もう済んだの?

コトハ

ええ。契約書を提出する前に、念には念を入れて、もう一度すべての内容を確認したから大丈夫だと思う。

ヒカル

この例文では、契約書の内容を再確認することで、ミスを防ごうとする場面を描写しています。「念には念を」は、細かい部分までしっかりと確認し、失敗を避けるために最善の準備をする姿勢を表します。「乾坤一擲」と比べて、リスクを避けるために多重のチェックを行う、慎重で安全志向の行動を示す際に使用されます。

「乾坤一擲」の英語表現

乾坤一擲(けんこんいってき)は、英語で表現する場合に、いくつかの適切なフレーズがあります。ここでは、代表的な表現として「all or nothing」と「sink or swim」を紹介します。

【乾坤一擲の英語】

  • all or nothing:全か無か、一か八か。
  • sink or swim:沈むか泳ぐか、成り立つか潰れるか。
Hugkumより引用

「all or nothing」の例文

「all or nothing」は、文字通り「全てか無しか」という意味で、「乾坤一擲」の「全てを賭ける」というニュアンスをシンプルに表しています。成功すれば大きな利益を得られるが、失敗すれば全てを失う、そんな状況を表す際に使われます。

ヒロト

「乾坤一擲」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"He decided to go all or nothing and invested every penny he had into the new business."のように表現することができます。

日本語訳:彼は乾坤一擲の覚悟で、持っていた全財産を新しいビジネスに投資することに決めた。

ヒカル

この例文では、新しいビジネスに挑む場面を描写しています。"All or nothing" は、全てをかける覚悟で挑む状況を表現するのに適しており、成功か失敗かの二者択一の状況でよく使われます。「乾坤一擲」と同様に、一度きりの勝負に出る姿勢を強調する表現です。

「sink or swim」の例文

「sink or swim」は、文字通り「沈むか泳ぐか」という意味で、厳しい状況の中で、自分自身の力で生き残るしかないという状況を表します。
「乾坤一擲」と似た意味を持ちますが、自己責任や自立の要素が強調されます。

ヒロト

「乾坤一擲」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

コトハ

"It was a sink or swim moment for the team; they had to give their best shot to win the championship."のように表現することができます。

日本語訳:チームにとっては、乾坤一擲の瞬間であり、チャンピオンシップを勝ち取るために全力を尽くす必要があった。

ヒカル

この例文では、スポーツチームが重要な試合に全力で挑む様子を描写しています。"Sink or swim" は、自分の努力や決断次第で結果が決まる場面でよく使われます。特に、リスクが高い状況で成功するか失敗するかの二者択一の結果を表現するために適しています。

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