騎虎之勢(きこのいきおい)とは?意味を例文でわかりやすく解説してみた

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「騎虎之勢」とは、「物事にはずみがついて、途中でやめられないこと」という意味があります。

しかし、騎虎之勢の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で騎虎之勢の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

虎の背に乗るのって可能なのかな?

コトハ

そんな危ないことなかなかできないわよね。

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目次
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「騎虎之勢」の意味とは?わかりやすく解説

「騎虎之勢」とは、きこのいきおいと読み、物事にはずみがついて、途中でやめられないという意味があります。

騎虎之勢の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【騎虎之勢の意味】

  • 物事にはずみがついて、途中でやめられないことのたとえ。
  • 「騎」は、乗る。いったん虎の背中に乗ってしまうと、勢いが激しく、降りたら虎に食われてしまうので降りられないという意から。
    出典『魏書ぎしょ』司馬衍しばえん
goo辞書より引用

騎虎之勢(きこのいきおい)とは、虎に乗るような状態を表す四字熟語です。この表現は、虎の背に乗ってしまったら降りることができず、進み続けるしかない状況を意味します。つまり、一度始めてしまったことから後戻りできず、進み続けるしかない状況や勢いを示しています。

ヒロト

「騎虎之勢」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

騎虎之勢とは、虎に乗ってしまうと、途中で降りようとしても虎に食べられてしまうことから、勢いに乗って始めたことを途中で止められない状況を例えています。

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「騎虎之勢」の語源や由来

騎虎之勢の語源や由来は以下のとおりです。

【騎虎之勢の語源や由来】

  • 《「隋書」独孤皇后伝から》虎に乗った者は途中で降りると虎に食われてしまうので降りられないように、やりかけた物事を、行きがかり上途中でやめることができなくなることのたとえ。
weblio辞書より引用

騎虎之勢の語源

「騎虎之勢」という言葉は、中国の古い歴史書である『隋書』の「独孤皇后伝」に由来しています。この故事では、隋の初代皇帝である文帝が、皇后の意見を聞き入れずに政治を進めたため、事態が複雑化し、途中で方針転換することが難しくなったという状況が描かれています。この状況を、虎に乗った者が途中で降りることができないことにたとえ、「騎虎之勢」という言葉が生まれたのです。

騎虎之勢の由来

虎は、力強く獰猛な動物です。一度虎の背中に乗ってしまうと、その勢いや迫力に圧倒され、容易に降りることができません。もし降りようものなら、虎に襲われてしまう危険性も高まります。

このことから、虎に乗ることは、一度始めてしまうと途中でやめられない、危険な行為であると捉えられました。そして、この状況が、物事が大きく動き出してしまい、途中で止めることが難しくなった状態を比喩的に表現するようになったのです。

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「騎虎之勢」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「騎虎之勢」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

騎虎之勢ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「騎虎之勢」は、後戻りできない覚悟や決意を持って進む必要がある状況を表現するために使われます。

ビジネス

「騎虎之勢」は、以下のような場面で使われます。

騎虎之勢がよく使われる場面の一例
  • ビジネスの新規プロジェクト: 一度始めた新規事業から引き返せず、結果が出るまで進み続ける状況。
  • 政治の決断: 重要な政策を開始し、途中で変更が難しい場合。
  • 個人の挑戦: 大きな決断をして挑戦し、困難に直面しても続けるしかない状況。
  • チームスポーツ: 試合中にリードを取った後、守りに徹するのではなく攻め続ける必要がある場合。
  • 投資: 資金を投入した後、予期せぬリスクに直面しても、投資を継続するしかない状況。

「騎虎之勢」を使う時は、以下の点に注意しましょう。

使う時の注意点
  • 誤用に注意: 「騎虎之勢」は後戻りできない状況を表すため、軽々しく使わないようにしましょう。
  • 相手の理解を確認: 四字熟語は理解しにくい場合があるので、相手がその意味を理解しているか確認することが大切です。
  • 状況に適した使い方: 使う場面が本当に「騎虎之勢」を表現する状況であるかどうかを確認することが重要です。

騎虎之勢の例文①

ビジネスのプロジェクトにおいて、後戻りできない状況を表現しています。

ヒロト

この間コトハが言っていた新規プロジェクトうまくいってる?

コトハ

そうね、新しいプロジェクトが始まった時は楽観的だったんだけど、今は騎虎之勢の状況ね。途中でやめることはできないから、成功するまで進み続けるしかないわ。

ヒカル

この例文では、始めたプロジェクトが途中で中止できず、最後までやり遂げるしかない状況を示しています。

騎虎之勢の例文②

政治の決断において、後戻りできない状況を表現しています。

ヒロト

政府が打ち出した経済政策をどう思う?

コトハ

政府は新しい経済政策を導入したけど、今となっては騎虎之勢となって、後戻りすることはできないわね。国民の支持を得るために進めるしかないんじゃないかしら。

ヒカル

この例文では、政府が導入した政策が変更できず、そのまま続ける必要がある状況を示しています。

騎虎之勢の例文③

個人の挑戦において、後戻りできない状況を表現しています。

ヒロト

アメリカに語学留学したAさんの様子はどう?

コトハ

彼は周囲の反対を押し切ってして留学を決めたから、現地での生活が厳しくても騎虎之勢で、帰国するわけにはいかないみたい。目標を達成するまで頑張るしかないわね。

ヒカル

この例文では、留学という大きな決断をした後、困難な状況でも続けるしかない覚悟を示しています。

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「騎虎之勢」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「騎虎之勢」には以下のような言い換え表現があります。

【騎虎之勢の言い換え表現】

  • 乗りかかった船
  • 渡りかけた橋 
weblio辞書より引用


「乗りかかった船」の例文

「乗りかかった」は「騎虎之勢」を表します。

一度始めたことは途中でやめるわけにはいかないという意味を持ちます。

ヒロト

新プロジェクトはうまくいってる?

コトハ

ええ。プロジェクトがここまで進んでしまった以上、もう乗りかかった船よ。最後までやり遂げるしかないわ。

ヒカル

この例文では、「騎虎之勢」を「乗りかかった船」に言い換えています。この表現は、一度始めたことを途中でやめることができない状況を示しており、進み続ける覚悟を強調しています。

「渡りかけた橋 」の例文

「渡りかけた橋 」は「騎虎之勢」を表します。

一度決断したことは途中で引き返すことができない状況を意味します。

ヒロト

新プロジェクト、大変そうだね。

コトハ

そうね、厳しい状態だけど、新しい戦略を採用した今、もう渡りかけた橋よ。成功するまで進むしかないわ。

ヒカル

この例文では、「騎虎之勢」を「渡りかけた橋」に言い換えています。この表現は、一度決断したことを途中で引き返すことができない状況を表しており、その決意と覚悟を強調しています。

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「騎虎之勢」の類義語

「騎虎之勢」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

【騎虎之勢の類義語】

  • 騎獣之勢(きじゅうのいきおい)
  • 破竹之勢(はちくのいきおい)
新明解四字熟語辞典より引用

騎獣之勢」の例文

騎獣之勢(きじゅうのいきおい)は、獣に乗った状態を表す四字熟語です。これは、獣に乗ってしまうと降りることができず、そのまま進み続けるしかない状況を意味します。つまり、一度始めたことから逃れることができず、前に進むしかないという意味です。

ヒロト

A先輩、新しい市場に進出したらいけど、調子いいのかな?

コトハ

新しいマーケットに進出したA先輩のビジネスは、今や騎獣之勢となり、どんな困難があっても進むしかない状況ね。

ヒカル

この例文では、「騎獣之勢」を使って、ビジネスが一度始まってしまったら、途中で止めることができない状況を示しています。この言葉は、特にビジネスやプロジェクトの場面で使われ、後戻りできない決意を強調する際に用いられます。

破竹之勢」の例文

破竹之勢(はちくのいきおい)は、竹を割るように一気に進む勢いを表す四字熟語です。この言葉は、止めることができないほどの強い力や勢いを持って、物事が急速に進展する様子を意味します。

ヒロト

新商品の売れ行きはどう?

コトハ

新製品の売れ行きは破竹之勢で、発売直後から市場を賑わしているわ!

ヒカル

この例文では、「破竹之勢」を使って、新製品が非常に強い勢いで売れている状況を示しています。特にビジネスやマーケティングの場面で使われることが多く、急速に成功や成長を遂げる状況を表現する際に用いられます。

「騎虎之勢」の対義語

「騎虎之勢」の明確な対義語はありません。

「騎虎之勢」が一度始めてしまったことから後戻りできず、進み続けるという意味をもつ言葉なので、反対の意味としては、後戻りを意味する言葉を挙げることができます。

【騎虎之勢と反対の意味をもつ言葉】

後退(こうたい)

「後退」の例文

「後退」は、前進せずに後ろに下がること、または進んでいたことをやめて元の状態に戻ることを意味します。

ヒロト

今進めているA計画、順調に進んでる?

コトハ

いいえ、計画の実行中に問題が発生し、やむを得ず後退することになったの。

ヒカル

この例文では、「後退」を使って、進行中の計画を中止して元の状態に戻る様子を示しています。この言葉は、特に計画やプロジェクトが中断される場合に使われます。

「騎虎之勢」の英語表現

「騎虎之勢」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。

【騎虎之勢の英語】

  • force of circumstance
Weblio辞書より引用

「force of circumstance」の例文

「騎虎之勢」の英語表現の一つに「force of circumstances」があります。この表現は、「状況に強いられて行動せざるを得ない」という意味を持ち、一度始めたことから後戻りできず、進み続けるしかない状況を示します。

ヒロト

「騎虎之勢」を英語で表現した「force of circumstances」の例文を教えて!

コトハ

"Due to the force of circumstances, the company had no choice but to continue with the project despite the difficulties."のように表現することができます。

日本語訳:状況に強いられて、会社は困難にもかかわらずプロジェクトを続行するしかなかった。

ヒカル

この例文では、「force of circumstances」を使って、会社が困難な状況でもプロジェクトを続行せざるを得ない状況を示しています。「騎虎之勢」と同様に、後戻りできない状況や、進むしかない決断を強調しています。

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