「毀誉褒貶 」とは、「ほめたりけなしたりすること。そしりとほまれ。また、ほめたりけなしたりする世評。」という意味があります。
しかし、毀誉褒貶 の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で毀誉褒貶 の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!
新型スマートフォン「スマホX」は、高性能カメラと大容量バッテリーが特徴だけど、デザインについては毀誉褒貶が分かれるね。
デザインに関しては、好みが分かれるものね。
「毀誉褒貶 」の意味とは?わかりやすく解説
「毀誉褒貶 」とは、きよほうへんと読み、ほめたりけなしたりすること。そしりとほまれ。また、ほめたりけなしたりする世評。という意味があります。
毀誉褒貶 の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【毀誉褒貶 の意味】
goo辞書より引用
- ほめたりけなしたりすること。そしりとほまれ。また、ほめたりけなしたりする世評。世間の評判。
- 「毀」「貶」はともに、そしること、けなすこと。「誉」「褒」はともに、ほめること。
「毀誉褒貶」の意味
毀誉褒貶(きよほうへん)とは、人や物事について褒めたり(誉や褒)、けなしたり(毀や貶)することを意味します。つまり、誰かや何かに対する評価や意見のことで、良い評価(誉め言葉)と悪い評価(批判)の両方を含んでいます。この言葉は、特定の場面だけでなく、広く人々の評価や評判について述べるときに使われます。
「毀誉褒貶」の意味の概要
この四字熟語は、「毀(けなす)」「誉(ほめる)」「褒(たたえる)」「貶(そしる)」という4つの漢字から成り立っています。それぞれが褒めることとけなすことを表し、この言葉全体で「人の評判や評価、意見の浮き沈み」を指します。たとえば、有名人がメディアで称賛される一方で批判されることがあるように、良い意見と悪い意見が入り混じる状況を表現するのにぴったりの言葉です。
「毀誉褒貶 」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!
毀誉褒貶(きよほうへん)とは、ある人や物事に対して、良い評価(誉め言葉)と悪い評価(けなし言葉)が入り混じって、賛否両論が巻き起こっている状態を指します。つまり、評価が二極化しているような状況を表す言葉です。
「毀誉褒貶 」の語源や由来
毀誉褒貶 の語源や由来は以下のとおりです。
【毀誉褒貶 の語源や由来】
weblio辞書より引用
- 毀誉褒貶の語源として、毀と貶は非難すること、けなすことの意味を持ち、誉と褒はほめることを意味するため、「褒貶」と「毀誉」の相反する意味を持つ語を二つ使って、熟語を作ることにより、それぞれの意味を強調しているところからきている。
半々であることを意味する「相半ばする」をつけて、毀誉褒貶相半ばするという使い方がある。
「毀誉褒貶」の語源や由来
毀誉褒貶(きよほうへん)という言葉の語源は、中国の古い思想や文化に由来しています。この四字熟語は、それぞれの漢字に深い意味があり、昔の人々がどのように評価や意見を伝えたかを表しています。
「毀誉褒貶」の漢字の意味
- 毀(き):けなす
人や物事の悪い部分を指摘したり批判することを表します。 - 誉(よ):ほめる
良い部分を評価して賞賛することを表します。 - 褒(ほう):たたえる
誉めると似ていますが、さらに大きく持ち上げるニュアンスがあります。 - 貶(へん):そしる
毀と似た意味で、相手の価値を下げたり、悪く言うことを表します。
これら4つの漢字を組み合わせた「毀誉褒貶」という言葉は、「良い評価と悪い評価の両方」という意味になります。
由来の背景
この言葉は、中国の古典である『荀子(じゅんし)』や『史記(しき)』といった文献の中で使われ始めたと考えられています。これらの本の中で、人々が褒めたりけなしたりすることが、権力者や出来事に大きな影響を与える様子が描かれています。当時から「人の評価」は非常に重要なテーマであり、「毀誉褒貶」という言葉でその複雑な状況を表現していたのです。
どんな場面で使われていたか
昔の中国では、王様や役人たちが人々からどう評価されるかが非常に重要でした。そのため、良い意見(誉や褒)と悪い意見(毀や貶)が混ざることを「毀誉褒貶」と呼び、それが政治や社会の動きを表す大事な言葉として使われていたのです。
このように「毀誉褒貶」は、昔から人々の評判や評価を表すために使われてきた言葉であり、今でも私たちの生活の中で使われ続けています。
「毀誉褒貶 」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「毀誉褒貶 」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。
毀誉褒貶 ってどういう場面で使ったりするの?
「毀誉褒貶」は、様々な場面で使われます。例えば、新しい製品が出たとき、その製品に対して「すごい!」という声と「こんなものいらない」という声が同時に出るような場合や、政治家の政策について、賛成意見と反対意見が激しくぶつかり合うような場合などです。また、芸術作品やスポーツ選手など、人々の関心を集める対象に対して、評価が分かれる場合にもよく使われます。
「毀誉褒貶」は、以下のような場面で使われます。日常の会話や文章の中でも、人や物事に対する評価を述べるときに使うことができます。
- 人の評判が良い意見と悪い意見で分かれているとき
例:「その有名な作家は、作品に対して常に毀誉褒貶がつきまとう。」 - 新しい物事が賛否両論を呼んでいるとき
例:「新しい制度が導入され、さっそく毀誉褒貶が起こった。」 - 過去の行動や実績が評価されているとき
例:「彼のリーダーシップは毀誉褒貶があるが、影響力は大きい。」 - 社会的な出来事について、いろいろな意見が出ているとき
例:「その映画は、テーマが難しくて毀誉褒貶が広がっている。」 - 個人的な意見や感想が割れるとき
例:「彼女のスピーチは心に響いたが、一部には毀誉褒貶もあった。」
「毀誉褒貶」を使う際には、次の点に注意しましょう。
- 評価が良いものと悪いものの両方ある場面で使うこと
片方の意見だけの場合は適していません。 - 強い感情を込めすぎない
この言葉は冷静に評価を述べる場面で使うのが一般的です。 - 相手を非難する意図で使わない
誰かを悪く言うためではなく、中立的な立場で意見を述べる言葉として使います。
毀誉褒貶 の例文①
有名な芸能人や作家など、注目を集める人は良い評価も悪い評価も受けることが多いです。この例文では、そのような状況を説明しています。
彼の音楽活動は常に毀誉褒貶が絶えないが、人気が衰えることはない。
彼については、賛否両論あるけど、人気者よね。
この例文では、「毀誉褒貶」という言葉を使って、良い意見も悪い意見もあるが、それが彼の人気には影響していないという状況を表しています。
毀誉褒貶 の例文②
社会的な出来事や制度の変更などは、多くの人から賛成や反対の意見が出ることがあります。この例文では、そのような状況を表しています。
新しい教育方針には賛成と反対の声があり、学校内でも毀誉褒貶が広がっている。
新しいことに対しては、賛成、反対いろいろな意見があって当然よね。
この例文では、新しい方針に対して意見が分かれていることを「毀誉褒貶」という言葉で表しています。
毀誉褒貶 の例文③
個人的な努力や成果に対して周りからさまざまな意見があるときに使う表現です。
彼のチーム運営は毀誉褒貶があるものの、結果的には成功を収めている。
彼の意見には賛成、反対いろいろあるけど、うまく意見をまとめているわね。
この例文では、彼の運営方法が評価の分かれるところではあるが、全体的には良い結果をもたらしていることを「毀誉褒貶」という言葉で表現しています。
「毀誉褒貶 」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
毀誉褒貶(きよほうへん)は、良い意見と悪い意見が入り混じった評価を表す言葉です。これをもっと簡単で日常的な言葉に言い換えると、次のような表現が使えます。
【毀誉褒貶 の言い換え表現】
- 賛否が分かれる
- いろいろな意見がある
「賛否が分かれる」の例文
「賛否が分かれる」は、賛成(良い意見)と反対(悪い意見)がそれぞれ存在して、評価がはっきりと分かれている様子を表します。「毀誉褒貶」と似ていますが、より具体的に「意見が二極化している」という状況を示すときに使えます。
この新商品のデザインは賛否が分かれているが、注目度は高い。
そのデザイン、私は素敵だと思うけど、人によって好みは違うものね。
この例文では、新商品のデザインに対して良い意見と悪い意見があることを「賛否が分かれる」という言葉で表現しています。「毀誉褒貶」に比べて、評価が二つに明確に分かれていることを強調するニュアンスがあります。
「いろいろな意見がある」の例文
「いろいろな意見がある」は、その対象についてさまざまな評価や感想があることを意味します。シンプルな表現なので、話し言葉や日常のカジュアルな場面で使いやすいです。「毀誉褒貶」と比べて柔らかい印象を与える言葉です。
この映画については、いろいろな意見があるけれど、僕は楽しめたよ。
そうね。私はこの映画は苦手。ラブコメが好きだわ。
この例文では、「いろいろな意見がある」という表現を使い、その映画について賛成や反対を含む多様な感想があることを表しています。「毀誉褒貶」よりも親しみやすく、特にカジュアルな場面で使うのに適しています。
「毀誉褒貶 」の類義語
毀誉褒貶(きよほうへん)には、似たような意味を持つ言葉があります。ここでは、「賛否両論」と「甲論乙駁(こうろんおつばく)」という類義語について、それぞれの意味や使い方を解説します。
【毀誉褒貶 の類義語】
Domaniより引用
- 賛否両論(さんぴりょうろん):ある物事について、賛成と反対の両方の意見があること。特に賛成論と反対論とで優劣つかない状態についていう。
- 甲論乙駁(こうろんおつばく):甲が論じると乙がそれに反対するというように、たがいにあれこれと論じ合うばかりで、議論の決着がつかないこと。
「賛否両論」の例文
賛否両論(さんぴりょうろん)は、賛成(良い意見)と反対(悪い意見)の両方が存在している状況を指します。この言葉は、「毀誉褒貶」と同じように、良い意見と悪い意見が混在する場面で使えます。ただし、「賛否両論」は、意見が明確に賛成と反対に分かれているニュアンスが強いです。
新しい校則には賛否両論があり、生徒の間でも意見が割れている。
校則が変わったことで、いいこともあるし、悪いこともあるものね。
この例文では、新しい校則について良い意見と悪い意見が混ざり、評価が分かれていることを表しています。「毀誉褒貶」と似ていますが、「賛否両論」の方が意見が二つに割れている様子をより強調しています。
「甲論乙駁」の例文
甲論乙駁(こうろんおつばく)は、一方が意見を述べると、もう一方がそれに反論するような、意見が食い違って議論が続く状況を指します。この言葉は、「毀誉褒貶」のように評価や意見が分かれる場面で使うことができますが、特に議論や反論が活発に行われる状況を表すときに適しています。
その会議では新しい案について甲論乙駁が続き、結論がなかなか出なかった。
それぞれいろいろな意見を持っているから、しかたないわね。
この例文では、新しい案について賛成と反対の意見がぶつかり合い、議論が長引いている様子を表しています。「毀誉褒貶」は意見が良い悪いに分かれている状態を指しますが、「甲論乙駁」は特に反論や議論のやりとりに焦点を当てた言葉です。
「毀誉褒貶 」の対義語
毀誉褒貶(きよほうへん)には明確な対義語はありませんが、反対の意味合いを持つ言葉として、衆口一致(しゅうこういっち)と満場一致(まんじょういっち)が挙げられます。これらの言葉は、全員が同じ意見を持つ状況を表すため、「毀誉褒貶」のように意見が分かれる場合とは反対の意味合いを持ちます。それぞれの意味と使い方について詳しく解説します。
【毀誉褒貶 の対義語】
Domaniより引用
- 衆口一致(しゅうこういっち):多くの人の意見や評判がぴったり合うこと。▽「衆口」は多くの人の口から出る言葉。「一致」は一つになる意。
- 満場一致(まんじょういっち):その場所にいる全員の意見が一つになること。だれも異議がないこと。
「衆口一致」の例文
衆口一致(しゅうこういっち)は、大勢の人の意見が一致していることを意味します。何かについて議論や意見交換が行われた後、全員が同じ結論や評価に至る場面で使われます。意見が割れる「毀誉褒貶」とは対照的に、まとまった状況を表します。
新しい案については、クラス全員が賛成し、衆口一致で採用が決まった。
みんなの意見がまとまって良かったわね。
この例文では、クラス全員が同じ意見を持ち、新しい案がスムーズに決まったことを「衆口一致」という言葉で表しています。「毀誉褒貶」のような意見の分かれた状況とは異なり、一致団結した状況を強調しています。
「満場一致」の例文
満場一致(まんじょういっち)は、その場にいる全員が意見や結論に賛成することを意味します。「衆口一致」と似ていますが、「満場一致」は特に会議や集まりなど、正式な場面で使われることが多い表現です。
部活動の新しいリーダーは満場一致で選ばれた。
みんな彼にやって欲しいと思っていたものね。
この例文では、新しいリーダーを選ぶ際、全員が賛成して決まったことを「満場一致」という言葉で表現しています。「毀誉褒貶」のように賛否が分かれることなく、全員が同意した状況を示しています。
「毀誉褒貶 」の英語表現
毀誉褒貶(きよほうへん)は、英語で表現する場合、以下のようなフレーズが使われます。それぞれの意味を解説し、具体的な例文を見ていきましょう。
【毀誉褒貶 の英語】
DMM英会話より引用
- praise and criticism:praise - ほめること criticism - 批判
- approval and disapproval:approval - 是認 disapproval - 不賛成
「praise and criticism」の例文
「praise and criticism」は、「賞賛と批判」という意味です。「毀誉褒貶」と同じように、ある人や物事について良い評価(praise)と悪い評価(criticism)の両方があることを表します。シンプルでわかりやすい表現なので、日常的な英語でもよく使われます。
「毀誉褒貶」を英語で表現した例文を教えて!
"The new policy received both praise and criticism from the public."のように表現することができます。
日本語訳:新しい政策は一般市民から賞賛も批判も受けた。
この例文では、「praise and criticism」を使って、新しい政策に対して良い意見と悪い意見の両方があることを表しています。「毀誉褒貶」のニュアンスがそのまま英語でも伝わる表現です。
「approval and disapproval」の例文
「approval and disapproval」は、「賛成と反対」という意味です。「毀誉褒貶」と同様に、ある人や物事が良い評価(approval)と悪い評価(disapproval)の両方を受けていることを示します。この表現は、少しフォーマルな場面でも使える英語表現です。
「毀誉褒貶」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!
"The artist’s latest work sparked both approval and disapproval among critics."のように表現することができます。
日本語訳:そのアーティストの最新作は批評家たちの間で賛成も反対も引き起こした。
この例文では、「approval and disapproval」を使って、作品について評価が分かれていることを表しています。「毀誉褒貶」に似た意味ですが、特に賛成と反対の立場がはっきりしていることを強調するニュアンスがあります。
英語表現の使い分け
- 「praise and criticism」
シンプルで日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使えます。評価がポジティブとネガティブに分かれていることを伝えるのに便利です。 - 「approval and disapproval」
少しフォーマルな印象があり、議論や評価が行われる場面でよく使われます。意見の分かれ方を明確に伝えたいときに適しています。
これらの表現を使い分けることで、英語で「毀誉褒貶」のニュアンスを的確に伝えることができます。日本語と同じように、場面に合わせて使い分けましょう!
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