巧言令色(こうげんれいしょく)とは、
口先だけでうまいことを言ったり、
愛想よくとりつくろったりすること
を意味する言葉です。
この記事では、
巧言令色(こうげんれいしょく」の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
巧言令色の意味とは?
巧言令色(こうげんれいしょく):四字熟語
口先だけでうまいことを言ったり、
愛想よくとりつくろったりすること。
「巧言」は、相手が気に入るように巧みに飾られた言葉。
「令色」は、愛想よくとりつくろった顔色。
「令」は、よい、立派の意。
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「巧言令色」ってどんなことを意味するの?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
巧言令色(こうげんれいしょく)とは、
上手な言葉と愛想の良い表情で人の気を引き、
自分の利益を図ろうとすることを意味します。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「巧言令色」は、中国の古典である『論語』の一節
「子曰、巧言令色鮮し仁(しいわく、
こうげんれいしょくすくなしじん)」
から由来しています。
「巧言」は巧みな言葉、
「令色」は愛想の良い表情を意味します。
つまり、口先だけの美しい言葉や態度で
他人を欺こうとすることを表しています。
巧言令色の使い方と例文
「巧言令色」はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
巧言令色の使い方
「巧言令色」は、人の前で上手な言葉や愛想の良い態度を見せて、
自分の利益を得ようとする行動を指す時に使います。
相手の本心が見えにくい時や、
表面的な対応が目立つ場面で使うことが多いです。
- 営業マンやセールスマンが過度にお世辞を言う時。
- 会議やビジネスの場で、誰かが過度に褒めたり、好意的な態度を示す時。
- 友人や知人が、普段とは違う態度で接してくる時。
巧言令色という言葉は、
相手の行動を批判的に捉える意味が含まれています。
そのため、使う時には注意が必要です。
相手を直接非難するのではなく、
状況や行動について話すようにしましょう。
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あまりにも頻繁に使うと、
他人に対する不信感を抱かせることがあります。
巧言令色の例文
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】2.png)
「巧言令色」を使った例文をみてみましょう。
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例文1 :新しい部長は巧言令色で、
最初は良い印象だったけど、
実際には自分の利益だけを考えていることがわかった。
・解説:新しい部長が最初は親切で感じが良かったが、
後に自己中心的な一面が見えたことを説明しています。
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例文2 :そのセールスマンの巧言令色には気をつけて、
彼の言葉に惑わされないようにしよう。
・解説:セールスマンが上手な言葉や愛想で商品の購入を勧めてくるが、
騙されないように警戒するよう促しています。
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例文3 :彼女の巧言令色な態度に、
同僚たちは次第に距離を置くようになった。
・解説:彼女の口先だけの言葉や態度が
同僚たちに不信感を抱かせた結果、
周囲の人が彼女から離れていったことを表現しています。
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例文4:巧言令色を見抜く力を養うことで、
人間関係のトラブルを避けることができる。
・解説:巧言令色を見破る能力を持つことで、
他人に騙されるリスクを減らし、
健全な人間関係を保てることを説明しています。
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これらの例文を参考に、
「巧言令色」という言葉を使ってみてください。
巧言令色の類義語と対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】2.png)
「巧言令色」の類義語や対義語をみてみましょう。
巧言令色の類義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「巧言令色」という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
長舌三寸(ちょうぜつさんずん)
長舌三寸(ちょうぜつさんずん)は、人前では調子のいいことを言い、
かげでは舌を出して笑うことを意味する言葉です。
巧言令色と同じように、言葉巧みに話して他人を騙すことを指します。
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「巧言令色」が上手な言葉と愛想の良い態度を
使うことを強調しているのに対し、
「長舌三寸」は主に言葉の巧みさに焦点を当てています。
巧言令色の対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「巧言令色」とは反対の意味をもつ言葉があります。
質実剛健(しつじつごうけん)
質実剛健は、質素で実直な態度や性格を指します。
この言葉は、見た目や表面的なことにこだわらず、
内面の強さや誠実さを大切にすることを意味します。
巧言令色が表面的な言葉や態度に頼るのに対し、
質実剛健は本質的な誠実さと強さを重んじます。
例えば、質実剛健な人は言葉よりも行動で示し、
偽りのない態度で接するため、信頼されやすいです。
質朴剛健(しつぼくごうけん)
質朴剛健も、質実剛健と似た意味を持ちます。
こちらも、質素で飾り気のない態度や性格を指し、
内面的な強さと誠実さを強調します。
質実剛健とほぼ同じ意味ですが、
質朴剛健は特に飾り気のない質素さに重きを置いています。
巧言令色のように見た目や言葉に頼らず、
ありのままの姿勢で接することで信頼を得ることができます。
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「質実剛健」と「質朴剛健」は、
どちらも内面的な強さと誠実さを大切にすることを意味し、
巧言令色のとは反対に、
表面的な言葉や態度に頼らない真実の姿勢を示します。
巧言令色の言い換え
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「巧言令色」を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
「巧言令色」は簡単なことばで、
「口が上手い」「お世辞ばかり言う」
「愛想が良すぎる」
などと言い換えることができます。
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「巧言令色」を簡単な表現で言い換えた例文をみてみましょう。
巧言令色の言い換え例文
「巧言令色」を、
「口が上手い」「お世辞ばかり言う」
「愛想が良すぎる」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
例文1: 彼は口が上手いので、つい余計なものを買ってしまう。
解説: この例文では、「口が上手い」という表現を使っています。
彼が巧みな話術で商品を勧めてくるので、
必要以上の買い物をしてしまうという意味です。
例文2: お世辞ばかり言う人には、あまり信頼がおけない。
解説: ここでは、「お世辞ばかり言う」という言葉を使っています。
相手が本心からではなく、
相手を喜ばせるために褒め言葉を連発するので、
信頼できないという状況を表しています。
例文3: 彼女の愛想が良すぎる態度には、何か裏があるような気がする。
解説: この例文では、「愛想が良すぎる」という表現を使用しています。
彼女が過度に感じの良い態度を見せることで、
何か裏があるのではないかと疑っている状況を示しています。
巧言令色の意味まとめ
「巧言令色」は、上手な言葉と愛想の良い態度で人を騙し、
自分の利益を得ようとする行動を意味します。
これは、表面的な言葉や態度に惑わされず、
真実の心を見抜く重要性を教えてくれます。
例えば、営業マンが商品を売り込む際に
巧みな話術を使う場合や、
職場で上司が部下に対して過度に褒める場合などに見られます。
この言葉の意味や使い方を理解し、
適切な場面で使いましょう。
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