「矜持」とは、「自分の能力を優れたものとして誇る気持ち」という意味があります。
しかし、矜持の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で矜持の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!
僕も矜持を持った生き方をしたいよ!
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「矜持」の意味とは?わかりやすく解説
「矜持」とは、きょうじと読み、自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。という意味があります。
矜持の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【矜持の意味】
goo辞書より引用
- 自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負。プライド。
「矜持」の意味
矜持(きょうじ)とは、自分の誇りやプライドを大切にする心のことを指します。自分に対する尊厳や自信を持ち、それを守ろうとする姿勢を表現する言葉です。例えば、仕事に対する責任感や、人との約束を守る意識などが「矜持」に含まれます。
「矜持」の意味の概要
「矜持」は、自己尊重や自己肯定感とも関連しています。自分自身を大切にし、自分の価値を認めることで、他人からの評価に左右されずに行動できる力を持つことを意味します。また、「矜持」を持つ人は、困難な状況でも自分の信念を貫き通す強さがあります。このような姿勢は、個人の成長や人間関係の向上にも繋がります。
「矜持」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!
矜持とは、簡単に言うと「誇り」や「プライド」という意味です。自分自身や自分の所属する集団、そして自分が大切にしているものに対して、自信を持って誇らしく思う気持ちのことを指します。
「矜持」の語源や由来
矜持の語源や由来は以下のとおりです。
【矜持の語源や由来】
マイナビニュースより引用
- 「矜持」の「矜」は「矛の柄」が語源です。古代中国の武士にとって「矛の柄」持つことは誇りでした。
「持」には「維持する」「たもつ」という意味があります。
2つをあわせると「誇りを持つ」「プライドをたもつ」という意味になります。
「矜持」の語源や由来
<語源>
矜持(きょうじ)という言葉は、漢字二つで構成されています。
まず「矜(きょう)」は「誇り」や「プライド」を意味し、自分自身を大切にする気持ちを表します。次に「持(じ)」は「持つ」や「保持する」という意味があります。
この二つの漢字が組み合わさることで、「自分の誇りやプライドを持ち続けること」という意味が生まれました。
<由来>
「矜持」は中国から日本に伝わった言葉で、古くから使われてきました。「矜持」の「矜」という字は、「矛の柄」が語源と言われています。古代中国では、武士にとって「矛」は命をかけた戦いの道具でした。そして、その「矛」を支える「柄」は、武士にとって非常に大切なものでした。なぜなら、「柄」を持つことは、武士としての誇りや自信の象徴だったからです。
一方、「持」という字には、「維持する」「保つ」という意味があります。
つまり、「矜持」という言葉は、「矛の柄を持つこと」を通して、自分の誇りや自信を維持し、守り抜くという強い意志を表していたのです。
また、現代においても「矜持」は個人の自己肯定感や自尊心として広く使われています。仕事や人間関係、スポーツなどさまざまな場面で、自分の価値を認め、誇りを持って行動することが「矜持」として捉えられています。
「矜持」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「矜持」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。
矜持ってどういう場面で使ったりするの?
「矜持」は、さまざまな場面で使われます。例えば、職場での責任感を示すときや、スポーツ選手が競技に対する誇りを持って取り組むときなどに使われます。
「矜持」は、自分の誇りやプライドを表す言葉で、以下のような場面で使うことができます。
- 仕事に対する誇り:自分の仕事に責任感を持ち、誇りを持って取り組むとき。
- 人との約束を守る:約束を守ることで、自分の信念や誇りを貫く場面。
- 逆境に立ち向かう:困難な状況でも、自分を信じて行動するとき。
- スポーツや競技において:競技に対する強い誇りや精神的な強さを示すとき。
- 自分の価値観を守る:他人に流されず、自分の考えや信念を大切にするとき。
「矜持」を使う際には、以下の注意点があります。
- プライドを強調しすぎない:過度に使うと「自慢」や「傲慢」に見られることがあります。
- 謙虚さも大事:矜持を持つことは大切ですが、同時に謙虚さも忘れないようにしましょう。
- 適切な場面で使う:「矜持」はフォーマルな表現なので、日常的な軽い会話よりも、真剣な場面で使う方が適しています。
矜持の例文①
この例文は、仕事に対する誇りを持って取り組む姿勢を表現しています。自分の仕事に対する自信と責任感が「矜持」として表現されます。
僕は、このプロジェクトに自分の矜持をかけて、必ず成功させます。
このプロジェクトに対する熱意が感じられるわね。がんばって!
この例文では、自分の誇りを持ってプロジェクトに取り組み、その結果に責任を持つ姿勢を示しています。「矜持」をかけることで、強い決意と誇りを感じさせます。
矜持の例文②
この例文は、逆境に立ち向かう状況で、自分の信念を守り抜く場面を表しています。どんなに困難でも、自分の誇りを失わない強い心が「矜持」として描かれています。
昨夜の戦国時代劇の主人公の戦う姿、すごかったね!
そうね!彼が、どんなに厳しい状況でも矜持を失わず、最後まで戦い続ける姿、感動したわ!
この例文では、困難な状況でも自分の誇りを持ち続け、最後まであきらめない強い意志を示しています。「矜持」は、内面的な強さを表現するための言葉です。
矜持の例文③
この例文は、スポーツ選手が試合に臨む際の誇りと決意を表しています。試合での自分の実力を信じて戦う気持ちが「矜持」として表現されています。
オリンピックで、選手が戦う姿に感動したよ!
選手たちは、自分たちの矜持をかけて、試合に全力で挑んでいたわね。
この例文では、スポーツ選手たちが誇りを持って試合に臨む姿勢を表現しています。彼らの「矜持」が、試合に対する真剣な気持ちや覚悟を示しています。
「矜持」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「矜持」は、以下のような簡単な言葉に言い換えて表現することができます。
【矜持の言い換え表現】
・プライド(ぷらいど)
・誇り(ほこり)
「プライド」の例文
「プライド」は、日常会話でもよく使われ、自分自身に誇りを持つ気持ちや、自分を大切にする感覚を表します。自分の信念や仕事に対する自信を強調する際に使われることが多く、他人の評価に影響されずに自分の価値を守ろうとする姿勢を表すのに適しています。
Kさんがこの仕事にかける思いが伝わってきたね。
彼は、自分のプライドを守るために、この難しい仕事にも全力で取り組んでいたわ。
この例文では、仕事に対する強い誇りや自信を表現しています。「矜持」と「プライド」は非常に似た意味を持ちますが、「プライド」はよりカジュアルで、広い範囲の場面で使われやすい言葉です。
「誇り」の例文
「誇り」は、自分や自分の行動に対して尊敬や自信を感じる気持ちを指します。これは、家族や友人、仕事、趣味など、幅広い場面で使われ、自分の成し遂げたことに対する尊敬の念を表すときに適しています。
Dさんは、自分の仕事に対して誇りを持ち、いつも全力で取り組んでいるね。
そうね。仕事にかける情熱が伝わってくるわ。
この例文では、自分の仕事に自信を持ち、それを誇りに思っている様子が描かれています。「誇り」は「矜持」と非常に近い意味を持ちますが、より親しみやすく、日常的な表現です。
「矜持」の類義語
「矜持」の類義語は、以下の通りです。
【矜持の類義語】
goo辞書より引用
- 自負(じふ):自分の能力や知識、仕事上の功績などに自信を持っており、誇りに感じていることやその心。
- 自任(じにん):自分がそれにふさわしい能力、資格などをもっていると思いこんでいることをいう。
「自負」の例文
自負(じふ)とは、自分の能力や仕事に自信を持ち、それを他人に誇れると思う気持ちを意味します。これは、特に自分の能力に対して誇りを持ち、それを周囲に認めてもらいたいという気持ちが込められています。「自負」は、自分の実力に対する誇りや責任感を表すときに使われる言葉です。
Mさんは、自分のデザインに強い自負を持っており、どんな依頼にも全力で応えている。
そうね。彼のデザインはとても素晴らしいわね。
この例文では、自分のデザインの能力に誇りを持ち、その仕事に責任を感じている姿を描いています。「自負」は、自分のスキルや実力に対する強い自信を示す言葉で、特に自分の才能や能力に対する誇りを強調する際に使われます。「矜持」と似ていますが、「自負」は自分の能力やスキルに対する誇りを特に強調している点が特徴です。
「自任」の例文
自任(じにん)とは、自分がある役割や責任を果たすにふさわしいと思い込んでいることを意味します。つまり、自分がその立場や役割に適しているという確信を持ち、その責任を果たそうとする強い気持ちが込められています。これは、リーダーシップや重要な役割を引き受ける場面でよく使われます。
Sさんは、リーダーとしての責任を自任し、チームを率いることに全力を尽くしている。
彼は、リーダーにふさわしい人ね。
この例文では、リーダーとしての責任を自分で引き受け、その役割を果たそうとする姿勢が描かれています。「自任」は、自分の役割や責任を強く意識し、それを果たそうとするときに使われます。「矜持」との違いは、「自任」は自分の役割に対する意識が強く、自らその立場を引き受けるという行動に結びつく点です。
「矜持」の対義語
「矜持」の対義語は、以下の通りです。
【矜持の対義語】
worddrowより引用
- 慚愧(ざんき):自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。
- 忸怩(じくじ):深く恥じ入ること。
「慚愧」の例文
慚愧(ざんき)は、自分の行動や言動に対して後悔し、恥ずかしく感じることを意味します。特に、自分が他人の期待や自分の理想に反してしまったときに感じる後悔や恥を指します。
僕は、自分の不誠実な行動に対して深い慚愧の念を抱いている。
反省を生かして、今後は誠実に行動してね。
この例文では、自分の行動に対して後悔し、深く反省している様子が描かれています。「慚愧」は、自分がしたことに対して自分自身を責め、恥じる気持ちを表現する言葉です。
「忸怩」の例文
忸怩(じくじ)は、自分の行いに対して強い恥ずかしさや後悔を感じることを意味します。
自分のミスに対して忸怩たる思いでいっぱいだ。
ミスの原因を分析して、今後に生かすことが大切よ。
この例文では、自分のミスに対して強い恥ずかしさや後悔を抱えている様子が描かれています。「忸怩」は、自分がしたことが自分の理想や期待にそぐわないときに、特に深く恥じる気持ちを表す言葉です。
「矜持」の英語表現
「矜持」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。
【矜持の英語】
weblio辞書より引用
- pride: より個人的な感情や価値観に結びついた自尊心。
- dignity: 人間として生まれながらに持っている尊厳や価値。
「pride」の例文
「pride」は、自分の能力や行動に対する誇りや自信を示す言葉です。日常的に広く使われ、自己評価の高さや自尊心を表現する際に適しています。
「矜持」を英語で表現した例文を教えて!
"I take great pride in my work and always strive for the best results."のように表現することができます。
日本語訳:私は自分の仕事に大きな誇りを持ち、常に最高の結果を目指しています。
この例文では、仕事に対する自信と誇りを表しています。「pride」は、自分の能力や成果に対する誇りを表現するための非常に一般的な言葉です。
「dignity」の例文
「dignity」は、特に人の尊厳や品位を指し、誇りとともに、落ち着いた態度や自分を高く評価する姿勢を表します。これは、外見だけでなく内面的な強さや自分を尊重する気持ちを表す際に使われます。
「矜持」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!
"She handled the criticism with dignity, never losing her self-respect."のように表現することができます。
日本語訳:彼女は批判に対しても品位を保ち、自尊心を失うことはなかった。
この例文では、批判に直面しても自分の尊厳を保ち、冷静に対応する様子が描かれています。「dignity」は、特に他人との関わりの中で自分を尊重する姿勢を強調する言葉です。
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