恣意的(しいてき)とは?意味を例文でわかりやすく解説してみた

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「恣意的」とは、「気ままで自分勝手なこと」という意味があります。

しかし、恣意的の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で恣意的の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

課長は恣意的な人だよね!

コトハ

そう、自分勝ってよね。もう少し部下の意見も聞いて欲しいわ!

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目次
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「恣意的」の意味とは?わかりやすく解説

「恣意的」とは、しいてきと読み、気ままで自分勝手なという意味があります。

恣意的の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【恣意的の意味】

  • 気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。
goo辞書より引用

「恣意的」の意味

「恣意的」とは、自分の好きなように判断や行動をすることを指します。つまり、特定のルールや基準に基づかず、個人の感情や思いつきによって物事を決めることです。このため、他の人から見て公平さや客観性が欠けていると感じられることが多いです。

「恣意的」の意味の概要

「恣意的」という言葉は、物事が個人の自由な意思や好みによって左右される状態を表します。例えば、審査や判断が「恣意的」であれば、それはその人の気分や個人的な意見によって結果が変わることを意味します。そのため、「恣意的」という表現は、批判的なニュアンスで使われることが多く、公平さを欠く行為を非難する際に用いられます。

ヒロト

「恣意的」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

恣意的とは簡単に言うと「自分の思い通りに行動すること、またはその様子」を指します。つまり、客観的な理由や根拠がなく、自分の感情や都合だけで判断したり、行動したりすることです。

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「恣意的」の語源や由来

恣意的の語源や由来は以下のとおりです。

【恣意的の語源や由来】

  • 「恣意的」の語源はフランス語の「arbitraire」を日本語訳したものだとされている。「arbitraire」は、言語記号の音と意味の結びつきは、必然性ではなく社会慣習的な決まりごとが元となっていることを示す。スイスの言語学者ソシュール(Ferdinand de Saussure)が19世紀末ごろから提唱した理論で使われた、言語学の用語である。ただし、それよりも以前に「恣意」という言葉自体は使われていた。1833年に発表された漢詩集「山陽詩鈔」に恣意は用いられている。
weblio辞書より引用

「恣意的」の語源や由来

「恣意的」という言葉の語源については、フランス語の「arbitraire(アルビトレール)」を日本語に訳したものとされています。「arbitraire」は、言語学において、言葉の音と意味が必然的に結びついているのではなく、社会的な慣習や取り決めに基づいていることを示す言葉です。この概念は、スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュール(Ferdinand de Saussure)が19世紀末に提唱した理論の中で使われていました。

しかし、「恣意」という言葉自体は、これよりもずっと前から日本で使われていました。例えば、1833年に発表された漢詩集『山陽詩鈔』には「恣意」という表現が登場します。このことからわかるように、「恣意的」という言葉は、フランス語からの借用に基づいて発展した一方で、もともと日本語としても使用されていた歴史的な背景を持っています。

「恣意的」という言葉は、こうした語源や歴史を背景に持ちながら、現代では「自分の思いや感情に基づいて自由に判断や行動をすること」という意味で広く使われています。

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「恣意的」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「恣意的」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

恣意的ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「恣意的」という言葉は、日常のさまざまな場面で使われます。例えば、ビジネスの会議での意思決定が特定の個人の意見に偏っている場合、その判断は「恣意的」と言われることがあります。また、法律や規則の運用が特定の人の都合で変わる場合にも「恣意的」という表現が使われることがあります。公平性や一貫性が重要視される場面で、この言葉が登場することが多いです。

恣意的な人

「恣意的」という言葉を使う場面として、以下のようなシチュエーションが考えられます。

恣意的がよく使われる場面の一例
  • 会議での決定事項が特定の個人の意見に偏っている場合。
  • ルールや基準が変更される際に、公平性が欠けていると感じたとき。
  • 学校や職場での評価が個人の感情に左右されているとき。
  • 法律や規則の適用が一貫していないと感じたとき。
  • 公正でない競争や選考が行われたとき

「恣意的」という言葉を使う際には、以下の点に注意が必要です。

使う時の注意点
  • 相手を批判する意図が伝わりやすいため、慎重に使うこと
  • 公平性や客観性が欠けていることを強調する場合に適している
  • 状況によっては、感情的な言い方と受け取られることがあるため、冷静に使うこと

恣意的の例文①

この例文では、会議での決定が個人の意見に偏っていたため、その決定が「恣意的」であると指摘しています。特定の個人の判断が全体の決定に強く影響を与えた場合に使います。

ヒロト

会議でコトハの意見は通ったの?

コトハ

いいえ、残念ながら、今回のプロジェクトの方向性は、リーダーの恣意的な判断によって決められてしまったわ。

ヒカル

この例文では、リーダーの個人的な意見や判断が、他の意見を無視して決定されたことを「恣意的」と表現しています。公平でない決定が行われたことを批判的に述べています。

恣意的の例文②

この例文では、会社の昇進決定が特定の上司の好みによって行われたため、不満を持つ社員がいる状況を表しています。

ヒロト

Kさんが、突然係長に昇進したって!

コトハ

そうなのよ。Kさんの昇進の決定があまりにも恣意的で、社員たちに不満があがっているわ!

ヒカル

この文では、会社の昇進が公平に行われていないと感じた社員たちが、不満を抱いている様子が伝わります。

恣意的の例文③

この例文では、法律の適用が特定のグループに有利になるようにされていると感じた市民が、不信感を抱いている状況を表しています。

ヒロト

今回の政府の発表ひどいね!

コトハ

ホント!政府の政策が一部の企業に恣意的に有利になるように設定されているとの批判が出ているわ。

ヒカル

この文では、政府が政策を決める際に公平さを欠いており、一部の企業だけが利益を得るようになっているとの批判があることを表しています。

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「恣意的」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「恣意的」という言葉を、日常的に使いやすい簡単な言葉に言い換えることができます。ここでは、二つの言い換え表現を紹介します。

【恣意的の言い換え表現】

自己中心的(じこちゅうしんてき)

好き勝手(すきかって)

「自己中心的」の例文

「自己中心的」という言葉は、自分の考えや都合を最優先にして、他人の意見や感情を無視することを指します。
これは、自分の好きなように行動する「恣意的」と似ていますが、特に自分の利益や快適さを優先する態度を強調しています。

ヒロト

今回の課長の決定、ひどいよね!

コトハ

ホント!彼の決定は自己中心的で、チーム全体のことをまったく考えていないのよ!

ヒカル

この例文では、自分の都合だけを考えて決定を下したため、チーム全体に悪影響を及ぼしている状況を表しています。「恣意的」を「自己中心的」に言い換えることで、その人の自己中心的な態度がより強調されるニュアンスになります。

「好き勝手」の例文

「好き勝手」という言葉は、自分の思い通りに行動することを意味します。
これは、「恣意的」の意味と非常に近いですが、よりカジュアルで日常的な表現です。自分の気分や欲望に従って行動する様子を指し、特に周りの人のことを気にせず行動するという意味合いがあります。

ヒロト

コトハ、なんだか怒ってる?

コトハ

そうなのよ。Nさんが、会議で好き勝手に意見を言って、他の人の話を全く聞かなかないのよ!

ヒカル

この例文では、ある人が自分の意見を押し通し、他の人の意見を無視してしまった状況を表しています。「恣意的」を「好き勝手」に言い換えることで、その行動がより気ままに見えるニュアンスになります。カジュアルな表現なので、日常会話でも使いやすいです。

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「恣意的」の類義語

「恣意的」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

【恣意的の類義語】

  • 任意(にんい):その人の自由意志にまかせること。
  • 随意(ずいい):束縛や制限を受けないこと。思いのままであること。
weblio辞書より引用

「任意」の例文

任意(にんい)という言葉は、「自分の意思に任せること」を意味します。
つまり、自分の判断や意志に基づいて自由に選ぶことができるという意味です。「恣意的」と同様に、自分の好きなように物事を決めるというニュアンスがありますが、「任意」の場合は、自由に選べることが許されているという前提が含まれています。

ヒロト

会社の秋のイベントの参加申し込み書が回っているけど、全員参加かな?

コトハ

いいえ。このイベントへの参加は任意だそうよ。

ヒカル

この例文では、イベントに参加するかどうかが自由に選べる状況を表しています。「恣意的」と違って、ここではあくまで選択の自由が与えられているため、特に批判的な意味合いは含まれていません。

「随意」の例文

随意(ずいい)は、「自分の思いのままに」という意味を持つ言葉です。これは「恣意的」に近い意味で使われることがありますが、やや丁寧でフォーマルな表現です。何かをする際に、特に決められたルールや基準がなく、自分の判断で行動できることを示します。

ヒロト

明日の同期の会議って、全員参加?

コトハ

いいえ。この会議への出席は随意で、出席できる人だけ参加すればいいみたい。

ヒカル

この例文では、会議への参加が義務ではなく、参加したい人が自由に参加できることを示しています。「随意」は、選択や行動の自由があることを柔らかく表現しているため、ビジネスや公的な場面で使われることが多いです。

「恣意的」の対義語

「恣意的」の対義語を辞書で調べると以下の通りです。

【恣意的の対義語】

  • 規則的 (きそくてき):一定のきまりに従っているさま
  • 機械的 (きかいてき):意思を持たずに決まった動作を行うさま
BOMSより引用

「規則的 」の例文

規則的(きそくてき)とは、決められたルールやパターンに従って物事が行われることを意味します。
何かを行う際に、一貫性や統一性があり、予測可能な形で進められることを表します。「恣意的」が自由や気まぐれを示すのに対し、「規則的」はその逆で、秩序や規律を重んじた行動を示します。

ヒロト

うちの会社は、始業時間も終了時間もずっと変わらないね。

コトハ

うちの会社の業務は非常に規則的で、毎日決まった時間に作業が進められているわね。

ヒカル

この例文では、会社の業務が決められたルールに従ってきちんと行われていることを示しています。「規則的」という言葉を使うことで、安定して予測可能な状況を表現しています。

「機械的 」の例文

機械的(きかいてき)とは、機械のように感情や意志を介さず、ただ決められた手順に従って物事を行うことを意味します。
この言葉は、柔軟さや創造性が欠けた行動や作業を指すことが多く、「恣意的」とは正反対の概念です。「機械的」は人の感情や個性が排除された状態を強調します。

ヒロト

Gさんの仕事はいつも正確だけど、なんだか冷たい感じがするね。

コトハ

そうね。彼の作業は非常に機械的で、いつも同じ手順を繰り返しているだけだのような感じね。

ヒカル

この例文では、感情や工夫を一切加えず、決められた手順をただ繰り返している様子を表しています。「機械的」という言葉を使うことで、その作業に柔軟性や独創性が欠けていることが伝わります。

「恣意的」の英語表現

「恣意的」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。

【恣意的の英語】

  • arbitrary
  • subjective
weblio辞書より引用

「arbitrary」の例文

「arbitrary」という言葉は、「恣意的」と同じく、特定の基準やルールに基づかず、自分の思うままに判断や決定を行うことを意味します。特に、個人的な好みや感情に左右されることを表現する際に使われます。

ヒロト

「恣意的」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"The manager made an arbitrary decision to change the project deadline without consulting the team."のように表現することができます。

日本語訳:マネージャーは、チームに相談せずにプロジェクトの締め切りを恣意的に変更した。

ヒカル

この例文では、マネージャーが自分の判断で、特定の基準やチームの意見を無視して締め切りを変更したことを示しています。「arbitrary」という言葉を使うことで、その決定が公平さや一貫性を欠いていることが強調されています。

「subjective」の例文

「subjective」という言葉は、「主観的な」という意味です。
つまり、個人の意見や感情に基づいていることを指します。「恣意的」と似ていますが、「subjective」は特に個人の主観が強く影響していることを示す際に使われます。

ヒロト

「恣意的」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

コトハ

"Her evaluation of the artwork was highly subjective, based more on personal taste than on established criteria."のように表現することができます。

日本語訳:彼女のその作品の評価は非常に主観的で、確立された基準よりも個人的な好みに基づいていた。

ヒカル

この例文では、ある人が芸術作品を評価する際に、客観的な基準ではなく自分の好みによって判断していることが示されています。「subjective」を使うことで、その評価が個人の感情や意見に強く影響されていることが伝わります。

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