針小棒大(しんしょうぼうだい)とは?意味を例文でわかりやすく解説してみた

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「針小棒大」とは、「些細な物事を、おおげさに誇張して言うこと」という意味があります。

しかし、針小棒大の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で針小棒大の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

その服、めっちゃ似合ってる。モデルみたい!!

コトハ

ずいぶんおおげさね。何か裏があるでしょ?

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目次
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「針小棒大」の意味とは?わかりやすく解説

「針小棒大」とは、しんしょうぼうだいと読み、些細な物事を、おおげさに誇張して言うこと。という意味があります。

針小棒大の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【針小棒大の意味】

  • 些細な物事を、おおげさに誇張して言うこと。

    針ほどの小さいものを、棒ほどに大きく言う意から。
goo辞書より引用

「針小棒大」の意味

針小棒大(しんしょうぼうだい)とは、小さなことを大げさに言ったり、誇張して話したりすることを指します。実際には大したことのない出来事や事実を、あたかも非常に重要で大きな問題のように表現する様子を表す言葉です。たとえば、ちょっとしたミスを大失敗のように伝えたり、軽いトラブルを深刻な危機と騒ぎ立てるような場合に使われます。

「針小棒大」の意味の概要

「針小棒大」は、文字通りに解釈すると、「針ほど小さいことを棒ほど大きなことにする」という意味になります。針は非常に小さなもの、棒は比較的大きなものを表しており、その対比から、実際よりもはるかに大げさに伝える様子を比喩的に表現しています。この表現は、話の内容を事実よりも膨らませてしまう場面でよく使われます。

ヒロト

「針小棒大」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

針小棒大とは、小さなことを大きく言い過ぎたり、実際よりも大げさに表現することです。まるで、針のように小さなものを棒のように大きく見せているようなイメージです。

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「針小棒大」の語源や由来

針小棒大の語源や由来は以下のとおりです。

【針小棒大の語源や由来】

  • 針小棒大の語は、日本のことわざ「針ほどのことを棒ほどに言う」を簡潔に四字熟語化した表現と考えられる。

    中国古典などに語源といえる表現は見いだされず、そのため故事成語とはいえない。

    ちなみに中国では、針小棒大と同じことを「誇大其詞」と表現する。「誇大其詞」は「攻愧集」を出典とする故事成語である。
weblio辞書より引用

「針小棒大」の語源や由来

「針小棒大」という四字熟語は、日本のことわざ「針ほどのことを棒ほどに言う」から簡潔に作られた表現と考えられています。このことわざは、小さなことを大げさに話す様子を表現しており、それを短くまとめたのが「針小棒大」です。

なお、「針小棒大」は中国の古典には見られず、そのため故事成語とは言えません。中国には、同じ意味を持つ表現として「誇大其詞(こだいきし)」という言葉があります。この「誇大其詞」は、中国の古典『攻愧集』を出典とする故事成語で、誇張して事実を述べることを意味します。日本では、より簡潔な形として「針小棒大」が日常的に使われるようになりました。

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「針小棒大」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「針小棒大」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

針小棒大ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

この言葉は、誰かが出来事を過度に誇張して話している場合や、些細なことを不必要に大きな問題にしている時に使用されます。

ただの風邪なのに大騒ぎ!

「針小棒大」という言葉は、以下のような場面で使われます。

針小棒大がよく使われる場面の一例
  • 小さな出来事を大げさに話すとき。
  • メディアがニュースを誇張して伝えるとき。
  • 噂話を膨らませて広めているとき。
  • 仕事で軽いミスを大きな問題として強調されるとき。
  • トラブルを過度に深刻に感じて話すとき。

「針小棒大」を使う際には、次の点に注意が必要です。

使う時の注意点
  • 相手を批判しているように受け取られないようにすること。
  • 冗談で使う場合でも、誤解を招かないように注意すること。
  • 使う相手や場面を選んで、適切なタイミングで使うこと。

針小棒大の例文①

友人が軽い風邪を大げさに語っている場面です。

ヒロト

Pさん、すごく具合が悪いんだって言っていたけど、大変な病気なのかな?

コトハ

違うわよ。彼はただの風邪なのに、まるで大病にかかったかのように針小棒大に話していただけよ。心配ないわ。

ヒカル

この例文では、友人が軽い風邪を大げさに語っていることを「針小棒大」で表現しています。実際は大したことではないのに、過剰に表現している様子がわかります。

針小棒大の例文②

職場で上司が、小さなミスを大きな問題のように扱っている場面です。

ヒロト

課長が大騒ぎしてるけど、何か凄いミスをしちゃったのかな?

コトハ

気にすることないわ。課長は書類の小さな間違いを見つけただけで、会社全体に影響が出るかのように針小棒大に騒ぎ立てているんだから!

ヒカル

ここでは、上司が小さなミスを大げさに反応している様子を「針小棒大」で表現しています。実際の影響は少ないのに、過度に問題視している状況が描かれています。

針小棒大の例文③

ニュースが小さな事件を過剰に報道している場面です。

ヒロト

S市一体が停電しているってニュースで報道しているけど、何か大変な災害が起こったのかな?

コトハ

地震も災害も起こっていないみたい。ちょっとした停電をあたかも大災害であるかのように針小棒大に報じていただけだったのよ。

ヒカル

この例文では、ニュースが小さな停電を大事件のように誇張して報道していることを「針小棒大」で表現しています。実際の出来事が過度に拡大されて伝えられている状況です。

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「針小棒大」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「針小棒大」は、小さなことを大きく言いすぎることを意味します。この言葉は、以下のような日常よく使う簡単な言葉に言い換えて表現することができます。

【針小棒大の言い換え表現】

大げさに言う

話を盛る

「大げさに言う」の例文

「大げさに言う」とは、実際よりも大きく、または深刻に物事を話すことを意味します。これは、特に些細なことをあたかも大きな問題であるかのように表現する際に使われます。

軽い出来事を大問題のように話している場面です。

ヒロト

Rさん、大騒ぎしてたけど、何か重大なミスでもしたの?

コトハ

ちがうわよ。彼は、ちょっとした間違いをまるで大事故のように大げさに言っていただけよ。

ヒカル

この例文では、小さなミスを大げさに話している様子を表現しています。「針小棒大」と同じように、事実よりも誇張された言い方を指しますが、日常の会話でよく使われるシンプルな表現です。

「話を盛る」の例文

「話を盛る」とは、話の内容を実際よりも大きく見せるために、わざと事実以上に面白く、または印象的に話すことです。こちらは、特に友達同士の会話や冗談の場面でよく使われます。

自分の成功を大きく話している場面です。

ヒロト

この間、釣りに行った時に、今までにないくらい、大きな魚をつりあげたんだ!放してやったから、魚はないけど。

コトハ

ヒロト、それって話しを盛ってるわね。だって、実物の魚は無いんだから。

ヒカル

この例文では、実際の経験を誇張して話していることを「話を盛る」と表現しています。「針小棒大」と似ていますが、「話を盛る」はより軽いニュアンスで、冗談や誇張を楽しむ場面で使われることが多いです。

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「針小棒大」の類義語

「針小棒大」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

【針小棒大の類義語】

  • 大言壮語(たいげんそうご):大きなことを堂々と自慢げに言うこと。自分の能力や実績などを実際よりも大きく見せかけることです。
  • 誇大妄想(こだいもうそう):実際には存在しないことや、できるはずのないことを、本当のことだと信じ込んでしまうことです。
新明解四字熟語辞典より引用

大言壮語」の例文

大言壮語(たいげんそうご)とは、実際には達成できそうにないことや、自分の能力以上のことを大げさに言うことを指します。要するに、できもしないことを堂々と自慢げに言うことです。この言葉は、特に自信を持って誇張した話をする場合に使われます。

自分の能力を過大に評価している人のことを話している場面です。

ヒロト

Oさんは、いつも仕事ができるって自慢しているけど、実際どうなの?

コトハ

彼はいつも大言壮語して、自分がどんなに優れているかを自慢しているけど、実際には結果が伴っていないのよ。

ヒカル

この例文では、実力を大げさに話している人のことを「大言壮語」で表しています。自分の能力を誇張して話すが、実際にはその言葉に見合う結果が出ていない状況です。

誇大妄想」の例文

「誇大妄想」とは、現実にはあり得ないような大げさな空想を本気で信じてしまうことを指します。これは、特に自分の能力や立場を実際よりもずっと大きく思い込んでいる場合に使われます。

ある人が自分を過大評価していることを話している場面です。

ヒロト

Kさん、自分が社長になるんだって言い出したよ。

コトハ

それはただの誇大妄想ね。

ヒカル

この例文では、現実的にあり得ないことを信じている様子を「誇大妄想」で表現しています。「針小棒大」とは異なり、誇大妄想は自分の中で誇張された現実感を持っている場合に使われます。

「針小棒大」の対義語

「針小棒大」の明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ表現として、「謙虚」や「能ある鷹は爪を隠す」が挙げられます。これらの言葉は、物事を誇張せず、控えめに振る舞う姿勢を表します。以下に、それぞれの意味と例文を紹介します。

【針小棒大の対義語】

  • 謙虚(けんきょ):自分の能力や功績を過度に評価せず、控えめな態度でいること。
  • 能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす):本当に優れた能力を持っている人は、それをひけらかすことなく、控えめな態度をとるということ。
Domaniより引用

謙虚」の例文

「謙虚」とは、自分の能力や成果を誇らず、控えめで慎み深い態度を持つことを意味します。誇張や自慢を避けて、冷静に自分を見つめる姿勢が「謙虚」な人の特徴です。

自分のことを偉そうに言ったり、自慢したりしない人のことを話しています。

ヒロト

今回のプロジェクトが成功したのは、Jさんのおかげだよね。

コトハ

そうなのよ。でも、彼はプロジェクトを成功させたにもかかわらず、まるで何もしていないかのように謙虚に振る舞っていたわね。

ヒカル

この例文では、成功しても自慢せず、控えめな態度をとる人の様子を「謙虚」で表現しています。「針小棒大」とは反対に、自分の成果を誇張しない姿勢を指します。

能ある鷹は爪を隠す」の例文

「能ある鷹は爪を隠す」とは、実力のある人ほどそれを見せびらかさず、静かにしているという意味のことわざです。優れた人は無理に自分を誇示することなく、その能力を必要な時にだけ発揮するという教えです。

優れた同僚が、普段は控えめに仕事をしている場面です。

ヒロト

Eさんって、本当はすごい仕事ができる人だったんだね!

コトハ

そうね。彼は普段は目立たないけど、重要な会議で的確な提案をして、まさに能ある鷹は爪を隠すという言葉がぴったりね。

ヒカル

この例文では、普段は目立たないが、実力を必要な場面で発揮する人の様子を「能ある鷹は爪を隠す」で表現しています。これも「針小棒大」とは反対で、自分を控えめに保ちながらも、必要な時に実力を見せる姿勢を表しています。

「針小棒大」の英語表現

「針小棒大」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。

【針小棒大の英語】

  • exaggeration:誇張すること、大げさに言うこと。
  • making a mountain out of a molehill:モグラ塚を山のように言う、つまり、小さなことを大げさに言うこと。
weblio辞書より引用

「exaggeration」の例文

「exaggeration(誇張)」とは、実際の事実や出来事を大げさに言うことを意味します。これは「針小棒大」と非常に近い意味を持つ英語表現で、何かを実際よりも大きく、重要に見せかける時に使われます。

ヒロト

「針小棒大」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"He said the minor traffic delay was a disaster, but that was just an exaggeration."のように表現することができます。

日本語訳:彼は、ちょっとした交通渋滞を大災害のように言っていたが、それはただの誇張だった。

ヒカル

この例文では、友人が些細な出来事を誇張して話していることを「exaggeration」で表現しています。「針小棒大」と同じように、実際の出来事を過剰に伝えていることを表しています。

「making a mountain out of a molehill」の例文

「making a mountain out of a molehill(モグラ塚を山にする)」は、非常に小さな問題を、あたかも大きな問題であるかのように言うことを意味する英語のことわざです。これは「針小棒大」とほぼ同じ意味を持つ表現で、特に日常会話でよく使われます。

ヒロト

「針小棒大」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

コトハ

"She spilled a little coffee, but she acted like it was the end of the world, making a mountain out of a molehill."のように表現することができます。

日本語訳:彼女はコーヒーを少しこぼしただけなのに、まるで大事件のように騒いでいた。些細なことを大げさにしていた。

ヒカル

この例文では、コーヒーを少しこぼしただけの出来事が、あたかも大問題であるかのように扱われた場面を「making a mountain out of a molehill」で表現しています。「針小棒大」と同じように、小さなことを誇張している状況を表しています。

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