「正真正銘」とは、「偽りのない本物であること」という意味があります。
しかし、正真正銘の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で正真正銘の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!
そのバッグって、本当にVブランド製?
当たり前でしょ!これは正真正銘Vブランドのものよ。Vブランド本店で買ったんだから!
「正真正銘」の意味とは?わかりやすく解説
「正真正銘」とは、しょうしんしょうめいと読み、偽りのない本物であること。という意味があります。
正真正銘の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【正真正銘の意味】
goo辞書より引用
- まったくうそ偽りがないこと。偽りのない本物であること。うそ偽りのないことを強調する語。
「正真」は真実であること。本物であること。
「正銘」は本物であること。由緒正しい銘がある意。
「正真正銘」の意味
正真正銘(しょうしんしょうめい)とは、偽りやごまかしが一切なく、まさしく本物であることを意味します。つまり、何かが正真正銘であるとき、それはそのまま信じて良い、真実であるという強い確信を示します。この言葉は、相手に対して信頼や確実性を強調したい場面でよく使われます。
「正真正銘」の意味の概要
「正真正銘」は、日常的にもよく使われる表現で、特に誰かの才能や行動、物事の本質を評価する際に使われます。「彼は正真正銘のプロだ」や「正真正銘の事実です」といった形で、強調表現として使われることが多いです。こういった場面では、疑う余地がない本物であることを示すために用いられます。
「正真正銘」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!
正真正銘とは、まったく偽りなく、本物であることを意味する言葉です。嘘や間違いが一切なく、本当にそのものであることを強調したいときに使われます。
「正真正銘」の語源や由来
正真正銘の語源や由来は以下のとおりです。
【正真正銘の語源や由来】
大谷大学より引用
- この言い方は「正真」という仏教語から来ている。
「正銘」は正しい銘が刻まれたという意味である。紀元三世紀頃に中国で仏典の翻訳を行った竺法護(じくほうご)というインドの僧侶がいた。彼は『正法華経』を訳出し、その中でブッダ(釈)の正しい覚りを「無上正真道」と訳した。正真という言葉はまさにそこに出現する。
「正真正銘」の語源や由来
「正真正銘」という言葉の語源は、仏教の用語から来ています。この言葉は「正真」と「正銘」という二つの言葉が組み合わさってできました。「正真」は「正しく、真実であること」を意味し、仏教で特に重要な概念とされています。
実は、「正真」という言葉は、紀元3世紀ごろ、中国で仏典の翻訳を行ったインドの僧侶、竺法護(じくほうご)によって広められました。彼は『正法華経』という経典を翻訳し、その中でブッダの正しい悟りを「無上正真道」と表現しました。この「正真」が、仏教用語として使われ始めたのです。
「正銘」は、正しい銘が刻まれていることを指し、昔の品物に品質を証明するために刻印されたものでした。これらの言葉が合わさることで、「正真正銘」は「嘘や偽りがなく、本物であること」を強調する表現として現代でも使われるようになりました。
「正真正銘」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「正真正銘」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。
正真正銘ってどういう場面で使ったりするの?
「正真正銘」は、他の人が疑わしいと思っていることに対して、確固たる信頼や証拠を示す場面で使われます。ビジネスの場面では、商品の品質やサービスの信頼性を強調するために使われることがありますし、個人間の会話でも、誰かの能力や誠実さを認める際に使われることがあります。
「正真正銘」は、次のような場面でよく使われます。
- 能力を称賛するとき
例: 「彼は正真正銘のプロだ」と、確実にその道のエキスパートであることを伝えたいとき。 - 商品やサービスの品質を強調するとき
例: 「これは正真正銘の天然素材だ」と、商品の信頼性を示すとき。 - 真実を主張するとき
例: 「これは正真正銘の事実です」と、何かが嘘ではなく本当であることを伝えたいとき。 - 自分の誠実さを表明するとき
例: 「正真正銘、私は嘘をついていません」と、自分が正直であることを強調したいとき。 - 他者の誠実さや本物さを保証するとき
例: 「彼女は正真正銘、信用できる人です」と、相手が誠実で信頼できる人であることを伝えたいとき。
「正真正銘」を使うときには、以下のことに注意しましょう。
- あまり軽々しく使わない:「正真正銘」は、強い意味を持つ言葉なので、何でもかんでも使うと重みがなくなります。
- 嘘や誤解を避ける:「正真正銘」を使うときは、相手に対して確実に本物や真実であると断言できる場合に使うべきです。
- 適切な場面で使う:日常的な会話ではあまり使いすぎず、強調したいときやフォーマルな場面で使うのが適しています。
正真正銘の例文①
この例文では、人物の信頼性や能力を強調したいときに使います。仕事の場面などでよく使われます。
Hさんは、エンジニアとして信頼できる人かな?
大丈夫。彼は正真正銘、この業界で最も信頼できるエンジニアです。
この例文では、エンジニアとしての彼のスキルと信頼性が他と比べても間違いないということを表現しています。
正真正銘の例文②
商品の品質やサービスの信頼性を伝える際に使う表現です。お店や販売の場面でよく使われます。
そのバッグ、本革製?
もちろんよ。このバッグは正真正銘、本革を使用していから、丈夫で長持ちすること間違いないわ。
ここでは、バッグの品質が本物であり、嘘偽りのないものであることを強調しています。
正真正銘の例文③
自分の行動や言葉が嘘ではないと強調したいときに使う表現です。特に、信頼を勝ち取る場面で役立ちます。
今日の聞き取り調査、きちんと答えた?
ええ。私は正真正銘、すべての質問に正直に答えたわ。
この例文では、自分の言葉が全て真実であり、誠実に対応したことを伝えています。
「正真正銘」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「正真正銘」を日常的に使う言葉に言い換える表現として、以下の2つの言葉を紹介します。
【正真正銘の言い換え表現】
・本物の
・紛れもない
「本物の」の例文
「本物の」は、偽物や模造品と対比して、確実に価値があり、信頼できるものを強調するときに使われます。「正真正銘」と同じく、そのものが疑いなく本物であることを示すときに使われますが、より日常的で柔らかい表現です。
この例文では、商品やサービスが確実に信頼できる本物であることを伝えています。「正真正銘」を「本物の」に言い換えることで、日常会話にも使いやすい表現となっています。
コトハの時計、よさそうに見えるけど、ブランド品?
この時計は、本物のスイス製ブランドの物なの。品質に間違いはないわ。
「正真正銘のスイス製」を「本物のスイス製」に言い換えることで、同じ意味を持ちながらも、より親しみやすい言い方になっています。商品や物に対して使う際に便利な表現です。
「紛れもない」の例文
「紛れもない」は、何かが疑いなく確実であることを強調する場合に使われます。「正真正銘」と同様に、真実や本物であることを強く主張するニュアンスを持っています。
この例文では、事実や真実であることを強調しています。「正真正銘」を「紛れもない」に言い換えることで、より強く確実性を伝える表現になります。
Hさん、ついに事業で成功したね。
彼女の成功は、紛れもない努力の結果よ。
「正真正銘の努力の結果」を「紛れもない努力の結果」と言い換えています。この表現は、物事が完全に事実であり、何の疑いもないときに使うのが自然です。人の成果や行動に対して使われることが多いです。
「正真正銘」の類義語
「正真正銘」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。
【正真正銘の類義語】
weblio辞書より引用
- 信憑性(しんぴょうせい):どれくらい本当のことなのか、信頼できるかどうか、ということ。
- 真実性(しんじつせい):本当のことであること、嘘や偽りがないこと。
「信憑性」の例文
信憑性(しんぴょうせい)とは、その情報や話がどれだけ信用できるか、確かであるかを指す言葉です。何かが信憑性を持っているということは、それが信じられる価値があるということを意味します。情報や証拠に対してよく使われる言葉で、特にニュースや調査結果などが正しいかどうかを判断する際に使われます。
この例文では、調査結果が信じるに値するかどうかを判断する場面で「信憑性」という言葉が使われています。
マーケティング調査の報告が上がってきたね。
そうね。この調査結果は信憑性が高いので、私たちはこれをもとに計画を立てることができるわね。
ここでは、調査結果が信頼できるものであり、それに基づいて行動できるということを強調しています。「正真正銘」と同じく、確実に信頼できるものを指す場面で使われますが、「信憑性」は特に情報や証拠に関する信頼性を指す言葉です。
「真実性」の例文
真実性(しんじつせい)とは、その物事や出来事が真実であるかどうか、つまり嘘や偽りがないかを意味します。何かが「真実性」を持つということは、それが事実であり、隠されたことがないことを強調する言葉です。法的な文脈や公式な場面でも使われることが多いです。
この例文では、証拠が本物であることを強調する場面で「真実性」という言葉が使われています。
あれは、本当に起こったことなのかな?
本当よ。この書類は、その出来事の真実性を証明する重要な証拠です。
ここでは、書類がその出来事の事実を裏付けるものであり、疑いの余地がないことを示しています。「正真正銘」と似た意味を持ちますが、「真実性」は主に物事や出来事が嘘ではなく、正確であることを強調する際に使われます。
「正真正銘」の対義語
「正真正銘」に明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉として「胡散臭い」や「真贋不明」という表現があります。それぞれの言葉は、物や人物、情報に対する疑わしさや、信頼できない様子を表す際に使われます。
【正真正銘と反対の意味をもつ言葉】
Domaniより引用
- 胡散臭い(うさんくさい):何となく疑わしい。何となく怪しい。
- 真贋不明(しんがんふめい):本物か偽物か、はっきりとはわからないこと。
「胡散臭い」の例文
「胡散臭い(うさんくさい)」とは、何かが怪しくて、信頼できない、嘘っぽいと感じるときに使う言葉です。相手の言動や物の真実性に対して疑いを抱いたときに使われる表現で、よく日常会話でも使われます。
この例文では、相手の言動が疑わしくて信用できないと感じている状況を表しています。
Wさんが、言ってたことって本当なのかな?
うーん?彼が言っている話は、なんだか胡散臭いわね。本当かどうか疑わしいかも。
ここでは、相手の話が信用できず、疑いを持っていることを表現しています。「正真正銘」のように「本物で確か」という意味とは正反対で、何かが怪しいと感じるときに使います。
「真贋不明」の例文
「真贋不明(しんがんふめい)」とは、その物が本物か偽物か判断がつかないという意味です。特に骨董品や美術品など、価値のある物に対して、本物かどうか疑わしいときに使われることが多いです。
この例文では、商品や物の価値が不明確で、本物かどうかわからない状況を説明しています。
骨董市で、江戸時代の絵師の描いた絵と言われるものをすすめられたんだけど、買っても大丈夫かな?
そういう絵は真贋不明なので、購入する前に専門家に見てもらう必要があるわ。下手に手を出さない方がいいわよ。
ここでは、絵が本物かどうか確かでない状況を表しています。「正真正銘」が「疑う余地のない本物」であるのに対して、「真贋不明」はその逆で、本物かどうか疑わしいことを意味します。
「正真正銘」の英語表現
「正真正銘」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。
【正真正銘の英語】
NativeCampより引用
- authentic:本物の、偽物ではない、信頼できる。
- genuine:本物の、心のこもった、誠実な。
「authentic」の例文
「authentic(オーセンティック)」は、日本語の「正真正銘」に近い意味を持ち、本物であること、偽りのないことを指します。特に、商品や経験が本物であることを強調したいときに使われます。
「正真正銘」を英語で表現した例文を教えて!
"This painting is an authentic work by the artist, so it is very valuable."
のように表現することができます。
日本語訳:この絵はその画家による正真正銘の作品なので、とても価値があります。
この例文では、「authentic」が「正真正銘」と同じように、本物であることを強調しています。特に美術品や商品などが本物であることを伝える場面でよく使われます。
「genuine」の例文
「genuine(ジェニュイン)」も「正真正銘」と同じように、何かが本物で、偽りがないことを意味します。この言葉は、特に人の性格や感情、あるいは物の信頼性を表す際によく使われます。
「正真正銘」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!
"He gave me a genuine apology, and I believe he truly feels sorry."のように表現することができます。
日本語訳:彼は正真正銘の謝罪をしてくれたので、彼が本当に反省していると信じています。
この例文では、「genuine」が人の誠実さや行動に対して使われています。「正真正銘」と同様に、偽りなく本物であることを示していますが、特に感情や態度が真実であることを表す際によく使われます。
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