虎に翼(とらにつばさ)の正しい意味と使い方5選!例文もわかりやすく解説

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「虎に翼」とは、「もともと強いものがさらに強力な力を得ること」という意味があります。

しかし、虎に翼の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で虎に翼の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

虎に翼をつけたら最強だね。

コトハ

力を持ち過ぎるのも、困るけどね。

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目次
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「虎に翼」の意味とは?わかりやすく解説

「虎に翼」とは、とらにつばさと読み、もともと強いものがさらに強力な力を得ること。という意味があります。

虎に翼の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【虎に翼の意味】

  • もともと勢力の強い者に、さらに威力を加えることのたとえ。

    虎のように強い者に、さらに空を飛べる翼をつけるということから。
新明解故事ことわざ辞典より引用

「虎に翼」の意味

虎に翼(とらにつばさ)とは、もともと強いものがさらに強力な力を得ることを指す言葉です。虎はもともと陸上で非常に強い動物ですが、そこに翼が加わることで空も自由に飛び回ることができるようになる、という意味合いがあります。このように、強者がさらに強力な能力や武器を手に入れることで、手がつけられなくなる状態を表します。

「虎に翼」の意味の概要

この表現は、もともと中国の故事成語に由来しており、「非常に強いものがさらなる強みを得て、無敵の状態になる」といったニュアンスを持ちます。現代では、個人や組織が新しい技術や資源を獲得して、より大きな力を発揮する場面でよく使われます。

ヒロト

「虎に翼」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

虎に翼とは、もともと強いものがさらに強くなるという意味のことわざです。例えば、強い動物の虎に翼が生えるということは、想像もできないほどの強さになることを表しています。

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「虎に翼」の語源や由来

虎に翼の語源や由来は以下のとおりです。

【虎に翼の語源や由来】

  • 語源は『周書』で、「虎の為に翼を傅 (付)くるなかれ。 将に邑(村のこと)に飛び入り、人を択らえてこれを食らわんとす」と記されたのが元とされており、この「虎」とは文武両道に優れ(ながらも人の言うことを聞かないという悪癖故に酒色に溺れ国を滅ぼし)た殷の紂王の事を差している。後にこの一節は『韓非子』でも「勢(王の権力)」を表すフレーズとして引用された。
  • 日本においても日本書紀の中で引用されている。古代の天智天皇が、弟で実力者だった大海人皇子が吉野へ隠棲したのを野放しにした際に臣下が「虎に翼を付けて放てり」と語ったという。この懸念は的中し、後に大海人皇子は天智天皇の息子・大友皇子を敗死させて天武天皇として即位することとなった。
ピクシブ百科事典より引用

「虎に翼」の語源や由来

虎に翼(とらにつばさ)の語源は、中国の古典『周書(しゅうしょ)』に記されています。この書物には「虎のために翼を付けるなかれ。虎は村に飛び込んで、人を襲って食べようとするだろう」と書かれています。この「虎」とは、殷の最後の王である紂王(ちゅうおう)を指しています。紂王は、文武両道に優れた強力な王でしたが、暴君として知られ、最終的に国を滅ぼしました。このように、もともと強い存在にさらに力を加えると、手に負えなくなるという意味が込められています。

また、この表現は後に『韓非子(かんぴし)』でも、権力を持つ者がさらに力を得ることを示すフレーズとして引用されています。さらに、日本でも『日本書紀』において、天智天皇が弟の大海人皇子を野放しにした際に、臣下が「虎に翼を付けて放つようなものだ」と言ったエピソードがあります。この後、大海人皇子は天武天皇として即位し、大友皇子を敗死させる結果となりました。

このように、「虎に翼」という言葉は、古代の物語や歴史的な事件を背景にして生まれた表現です。

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「虎に翼」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「虎に翼」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

虎に翼ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「虎に翼」は、ビジネスシーンやスポーツ、さらには日常会話でも使われます。例えば、既に優れた能力を持つチームが新しい戦略を得て無敵状態になるときや、優れたリーダーがさらに重要な役職に就いた時など、強者がさらなる力を得る状況で使用されます。

虎に翼

「虎に翼」は、すでに強い力を持っている人や組織が、さらに大きな力を得たときに使います。具体的な場面としては、次のような状況が考えられます。

虎に翼がよく使われる場面の一例
  • ビジネスで既に成功している会社が、新しい技術や大きな投資を得たとき。
  • 強いスポーツチームが優れた選手を追加で獲得したとき。
  • 頼れるリーダーが、さらに重要な地位や権限を得たとき。
  • もともと能力の高い人が、新しいスキルや知識を身につけたとき。
  • 勢いのある組織が、外部から強力な支援を受けたとき。

「虎に翼」を使うときには、以下の点に注意しましょう。

使う時の注意点
  • すでに強いものにさらに力が加わるという場面に使うこと。
  • 日常的な小さな変化には使わず、より大きな変化や強化が起こったときに使うこと。
  • ポジティブな意味で使われることが多いが、相手に対して過剰に持ち上げすぎると誤解を招く可能性があるため注意すること。

虎に翼の例文①

この例文では、もともと強いスポーツチームがさらに優れた選手を迎え、圧倒的な力を手に入れる様子を表しています。

ヒロト

A球団、すごく強くなったね。優勝するかも!

コトハ

もともと強力だったチームに、さらにスター選手が加入して、まさに虎に翼よね。

ヒカル

この例文では、既に強いチームにさらに力が加わった状況を「虎に翼」と表現しています。チームが一層強くなるイメージを的確に伝えています。

虎に翼の例文②

この例文では、もともと成功している会社が新しい技術を手に入れてさらに成長する様子を描いています。

ヒロト

Bコーポレーション、AI技術も導入したんだね。

コトハ

Bコーポレーションは、新しいAI技術を導入して、虎に翼を得たかのように業績が急成長しているわ。

ヒカル

ここでは、成功している会社が新しい技術を手に入れてさらに強くなる様子を「虎に翼」と表現しています。この表現により、会社の成長が止まらないことを強調しています。

虎に翼の例文③

この例文では、頼れるリーダーがさらに重要な役職を得た場面を描いています。

ヒロト

Hさん、とうとうCEOに就任したね!

コトハ

リーダーとして既に信頼されていた彼が、さらにCEOに就任するとは、まさに虎に翼ね

ヒカル

この文では、既に高い評価を得ているリーダーが、さらに重要なポジションを得て、より強力な影響力を持つようになった様子を「虎に翼」と表現しています。

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「虎に翼」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「虎に翼」という表現は、強いものがさらに強力な力を得たときに使われますが、日常でも使える簡単な言葉に言い換えることができます。ここでは、以下のような2つの言い換え表現を紹介します。

【虎に翼の言い換え表現】

さらに強くなる

最強になる

「さらに強くなる」の例文

「さらに強くなる」は、「虎に翼」と同じく、もともと強いものや優れたものがさらに力をつけたときに使えます。シンプルな言葉ですが、わかりやすくて日常会話で使いやすいです。

ヒロト

E会社、最近勢いがあるね。

コトハ

E会社は、新しい技術を導入して、さらに強くなったのよ。

ヒカル

この例文では、会社が新しい技術を得たことで、以前よりもさらに成長し、強力になった様子を表しています。

「最強になる」の例文

「最強になる」は、もともと強い存在がさらに強力になり、ほかに勝てるものがいなくなる状態を表す言葉です。「虎に翼」の意味に近い表現ですが、こちらはよりカジュアルで現代的な言い方です。

ヒロト

Kさんがチームに加わって、僕たちのチームは最強になったよ!

コトハ

じゃあ今回は、優勝まちがいなしね!

ヒカル

この例文では、チームに優れた選手が加わり、チーム全体が無敵の状態になったことを示しています。「最強になる」という表現は、よりインパクトがあり、「虎に翼」よりも直接的な表現です。

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「虎に翼」の類義語

「虎に翼」と同じように、もともと強いものがさらに強くなることを表す言葉がいくつかあります。ここでは、その類義語を3つ紹介し、それぞれの意味と例文を解説します。

【虎に翼の類義語】

  • 鬼に金棒(おににかなぼう):元々強いものが、さらに強くなること。「虎に翼」とほぼ同じ意味です。
  • 駆け馬に鞭(かけうまにむち):元々勢いのあるものに、さらに勢いを加えること。勢いを加速させるという意味合いが強いです。 

  • 竜に翼を得たる如し(りゅうにつばさをえたるごとし):元々強いものが、更なる力を手に入れるさまを表す言葉。「虎に翼」と同じ意味です。
新明解故事ことわざ辞典より引用

鬼に金棒」の例文

鬼に金棒(おににかなぼう)とは、もともと強い鬼がさらに強力な武器である金棒を持つことで、ますます強くなることを意味します。強いものがさらに強力になるという、非常にわかりやすい表現です。

ヒロト

コトハのチーム、新しいメンバーが入ったの?

コトハ

そうなの。優秀なエンジニアが加わって、うちのチームは鬼に金棒よ!

ヒカル

この例文では、すでに強力なチームにさらに優秀なメンバーが加わり、さらに強くなったことを表しています。「鬼に金棒」は、誰にも負けない状態になるという意味で使われます。

駆け馬に鞭」の例文

駆け馬に鞭(かけうまにむち)とは、すでに速く走っている馬にさらに鞭を打つことで、もっと速く走らせるという意味です。もともと力を持っているものに、さらなる刺激を与えて強化することを表します。

ヒロト

工場の生産力が劇的に伸びてるね!

コトハ

新しい設備を導入したことで、工場の生産力はまさに駆け馬に鞭の状態よ。

ヒカル

この例文では、もともと高い生産力を持つ工場に新しい設備が加わり、さらに効率が上がったことを示しています。「駆け馬に鞭」は、より高い成果を求める状況で使われる表現です。

竜に翼を得たる如し」の例文

竜に翼を得たる如し(りゅうにつばさをえたるごとし)とは、もともと強大な力を持つ竜がさらに翼を得ることで、無敵になることを表します。この表現も「虎に翼」と似ており、強い存在がさらに力を得て、手がつけられない状態を表現しています。

ヒロト

今回のプロジェクト、すごい勢いで伸びてるね。

コトハ

このプロジェクトは、トップリーダーが参加したことで、竜に翼を得たる如しの勢いよ!

ヒカル

この例文では、すでに進行中のプロジェクトがさらに重要なリーダーの参加によって、ますます成功に近づいた様子を表しています。「竜に翼を得たる如し」は、非常に強い力や影響力がさらに強化される場面で使われます。

「虎に翼」の対義語

「虎に翼」のように、強いものがさらに強くなることを表す言葉には、明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ言葉としていくつか紹介できるものがあります。ここでは、2つの言葉を挙げ、その意味や使われる場面を説明します。

【虎に翼と反対の意味をもつ言葉】

餓鬼に苧殻(がきにおがら):力のない者が、折れやすい苧殻を振り回すようなもので、頼りにも力にもならないことのたとえ。

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく):物事を成し遂げる際に最後に肝心な部分の仕上げを怠ったために、全体が不完全になってしまうことを意味する。

「餓鬼に苧殻」の例文

餓鬼に苧殻(がきにおがら)は、食べ物を必要としている餓鬼(飢えた者)に役に立たない苧殻(麻の皮)を与える、という意味です。つまり、役に立たないものを提供して、何の助けにもならない状況を表しています。「虎に翼」のように強者に力を与えるのではなく、必要な助けを提供できない無力さを強調する言葉です。

ヒロト

今回の支援は、うまくいかなかったの?

コトハ

残念ながらその支援は、まるで餓鬼に苧殻のようで、彼らには何の役にも立たなかった。

ヒカル

この例文では、困っている人に役に立たない支援をしたことを「餓鬼に苧殻」と表現しています。期待される効果がまったく得られない場面で使う言葉です。

「画竜点睛を欠く」の例文

画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)は、完成間近のものが、最後の重要な仕上げを欠いて完璧にならないことを表す言葉です。「虎に翼」のように、すでに強いものにさらなる力を加える状況とは逆で、何か重要な部分が足りていないために、全体が力を発揮できない状態を示します。

ヒロト

Yさんのプレゼンどうだった?

コトハ

彼のプレゼンは素晴らしかったけど、残念ながら最後のまとめが弱く、まるで画竜点睛を欠いたようだった。

ヒカル

この例文では、プレゼンがほぼ完璧だったが、最後の部分で力不足だったことを表しています。「画竜点睛を欠く」は、あと一歩のところで満足できない状態を強調する表現です。

「虎に翼」の英語表現

「虎に翼」という表現にも、英語で似た意味を持つ表現があります。ここでは、2つの英語表現を紹介し、その意味と使い方を例文とともに解説します。

【虎に翼の英語】

adding wings to a tiger :文字通り「虎に翼をつける」という意味で、「虎に翼」とほぼ同じ意味です。元々強いものが、さらに強くなることを表します。

the more Moors, the better victory:直訳すると「ムーア人が多ければ多いほど、勝利は確実だ」という意味の慣用句です。

「adding wings to a tiger 」の例文

「adding wings to a tiger」は、直訳すると「虎に翼をつける」という意味で、日本語の「虎に翼」と同じニュアンスを持っています。すでに強力な存在がさらに力を得て、無敵のような存在になることを表します。

ヒロト

「虎に翼」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"Giving her access to the latest technology is like adding wings to a tiger; she's already the best in the industry."のように表現することができます。

日本語訳:彼女に最新技術を提供するのは、まさに虎に翼をつけるようなもので、彼女はすでに業界で最も優れた存在です。

ヒカル

この例文では、すでに優れた能力を持つ彼女が、さらに最新の技術を得たことで、無敵の存在になる様子を表現しています。「Adding wings to a tiger」は、すでに強いものにさらなる強さが加わる状況を的確に表現しています。

「the more Moors, the better victory」の例文

「the more Moors, the better victory」は、「ムーア人が多ければ多いほど、勝利も大きくなる」という意味で、もともと強い状況がさらに強化されることを指します。特に、チームや軍勢などがさらなる強力なメンバーやリソースを得たときに使われます。

ヒロト

「虎に翼」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

コトハ

"Our team was already strong, but with the new recruits, it's like the more Moors, the better victory."のように表現することができます。

日本語訳:私たちのチームはすでに強かったが、新しいメンバーが加わって、まさに「ムーア人が多いほど、勝利も大きい」という状況だ。

ヒカル

この例文では、もともと強いチームにさらに強力なメンバーが加わり、ますます成功が確実になったことを示しています。「The more Moors, the better victory」は、さらなる力が加わることで成功が確実になることを表現しています。

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