蟷螂の斧(とうろうのおの)とは?意味や使い方例文をわかりやすく解説

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「蟷螂の斧」とは、「自分の力の弱さを顧みずに、強敵に立ち向かうこと」という意味があります。

しかし、蟷螂の斧の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で蟷螂の斧の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

カマキリって、どんな相手にも鎌をふりあげて応戦しようとするんだってね。

コトハ

それは、勇気なのか?自分の力量を知らないのか?どちらなのかな?

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目次
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「蟷螂の斧」の意味とは?わかりやすく解説

「蟷螂の斧」とは、とうろうのおのと読み、自分の力の弱さを顧みずに、強敵に立ち向かうこと。という意味があります。

蟷螂の斧の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【蟷螂の斧の意味】

  • 弱小のものが、自分の力量もわきまえず、強敵に向かうことのたとえ。

    《カマキリが前あしを上げて、大きな車の進行を止めようとする意から》
goo辞書より引用

「蟷螂の斧」の意味

蟷螂の斧(とうろうのおの)とは、自分の力が非常に小さいにもかかわらず、勇敢に大きな相手に立ち向かうことを指します。
この表現は、カマキリが大きな敵に向かって自分の前足を振りかざす様子から生まれました。カマキリの前足がまるで斧のように見えることから、この言葉が使われるようになりました。

「蟷螂の斧」の意味の概要

「蟷螂の斧」は、小さな存在が無謀とも言える勇気を持って大きな敵に挑む姿を表すことから、無謀さや勇敢さを象徴する言葉として使われます。
具体的には、弱い立場にある人や小さな存在が、自分よりもはるかに強大な相手や状況に立ち向かおうとする際に、この表現がよく使われます。

ヒロト

「蟷螂の斧」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

蟷螂の斧(とうろうのおの)とは、自分の力も考えずに、強敵に立ち向かうことを意味する言葉です。まるでカマキリが大きな車に向かって鎌を振り上げるように、自分の力が及ばない相手に対して、むやみに挑戦してしまう様子を表しています。

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「蟷螂の斧」の語源や由来

蟷螂の斧の語源や由来は以下のとおりです。

【蟷螂の斧の語源や由来】

  • 「蟷螂」=かまきり。
    「蟷螂が斧を以て隆車に向かう」ともいう。
  • かまきりが、どんな相手にも斧のような前足をふりあげて立ち向かっていく様子から。
新明解故事ことわざ辞典より引用

「蟷螂の斧」の語源や由来

蟷螂の斧(とうろうのおの)という言葉の語源や由来は、中国の古典に記された物語に由来します。この言葉は、古代中国の思想家である荘子(そうし)が書いた書物『荘子(そうじ)』の一節から来ています。

この物語では、カマキリが自分よりもはるかに大きな車に向かって、自分の細い前足を振りかざして立ち向かおうとする姿が描かれています。カマキリの前足がまるで斧のように見えることから、この行動を「蟷螂の斧」と表現するようになりました。

荘子は、このエピソードを通じて、「自分の力が小さいとわかっていながらも、大きな敵や困難に立ち向かう勇気」を示す象徴として、カマキリの行動を描いています。この物語は、無謀ながらも勇敢な精神を象徴するものとして古くから伝えられ、中国だけでなく、日本でも広く知られるようになりました。

現在でも「蟷螂の斧」という言葉は、小さな存在が大きな困難に立ち向かう姿を表す表現として使われています。

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「蟷螂の斧」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「蟷螂の斧」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

蟷螂の斧ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「蟷螂の斧」は、個人や集団が、自分たちの力が明らかに劣っている状況で、あえて挑戦しようとする場面で使われます。

蟷螂の斧

「蟷螂の斧」は、以下のような場面で使うことができます。

蟷螂の斧がよく使われる場面の一例
  • 小さな企業が大手企業に挑戦する場面。
  • 弱いチームが強いチームに立ち向かうスポーツの試合。
  • 一般市民が権力者に対して抗議するデモや活動。
  • 生徒が先生や学校に対して意見を述べる場面。
  • 少人数で大きなプロジェクトに挑むとき。

「蟷螂の斧」を使う際には、以下の点に注意する必要があります。

使う時の注意点
  • 無謀さを強調しすぎると、相手を軽視しているように受け取られる可能性があります。
  • 勇気ある行動を評価する意図があることを明確にする必要があります。
  • 冷静に状況を判断することが大切で、ただの無謀さとして捉えられないように注意しましょう。

蟷螂の斧の例文①

この例文は、小さな会社が大手企業に対して挑戦するシチュエーションを描いています。この状況では、明らかに不利な立場でありながらも、あえて挑む勇気を「蟷螂の斧」として表現しています。

ヒロト

我が社の市場参入が決まったんだね。

コトハ

そうよ。「我が社の市場参入はまさに蟷螂の斧だが、それでも諦めずに頑張っていこう。」という社長の一言で決まったのよ。

ヒカル

この例文では、小さな会社が大手企業と競争することを「蟷螂の斧」に例えています。無謀とも思える挑戦ですが、その勇気を評価しています。

蟷螂の斧の例文②

この例文では、弱い選手が強い選手に立ち向かうスポーツの試合を描いています。勝つ可能性は低いものの、最後まで戦い抜く姿勢が「蟷螂の斧」として表現されています。

ヒロト

世界ランク200位のテニスプレーヤーが、前年度ランク1位の選手に挑戦するんだよ。

コトハ

その試合は、まさに蟷螂の斧だけど、全力で戦うことに意義があるのよ。

ヒカル

この例文では、力の差が明らかにある選手同士の試合を「蟷螂の斧」に例えています。勝利を目指すことよりも、挑戦する勇気を重視しています。

蟷螂の斧の例文③

この例文では、市民が権力者に抗議する場面を描いています。大きな権力に対して立ち向かう市民の勇気を「蟷螂の斧」として表現しています。

ヒロト

法改正に抗議して市民団体が立ち上がったね。

コトハ

そうね。市民の抗議は蟷螂の斧のように見えるけど、その声が集まれば大きな力になるわね。

ヒカル

この例文では、少人数の市民が権力に対抗する姿を「蟷螂の斧」に例えています。一見無力に見える抗議でも、その勇気が集まれば大きな力に変わることを示唆しています。

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「蟷螂の斧」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説


「蟷螂の斧」は、無謀さや勇敢さを象徴する言葉ですが他にもこれと似たような意味を持つ言葉があります。
ここでは、日常的に使える簡単な言葉で「蟷螂の斧」を言い換えてみました。

【蟷螂の斧の言い換え表現】

無謀な挑戦(むぼうなちょうせん)

小さな勇気(ちいさなゆうき)

無謀な挑戦」の例文

「無謀な挑戦」は、「蟷螂の斧」と同じように、自分の力が明らかに足りない状況で、それでもあえて挑戦することを表します。この表現では、相手や状況に対して立ち向かうことの危険さや無理さを強調しています。

ヒロト

Aさんは、新しいプロジェクトに挑戦するらしいね。

コトハ

彼の新しいプロジェクトは無謀な挑戦かもしれないけれど、それでも彼は全力で取り組んでいるのよね。

ヒカル

この例文では、成功する可能性が低いプロジェクトに取り組む姿勢を「無謀な挑戦」と表現しています。ここでは、挑戦すること自体がリスクを伴うことを強調しています。「蟷螂の斧」との違いは、「無謀な挑戦」がよりネガティブなニュアンスを持ち、挑戦することの危険さや難しさを強調している点です。

小さな勇気」の例文

「小さな勇気」は、自分よりも大きな相手や困難な状況に立ち向かう勇気を表します。「蟷螂の斧」と比べて、勇敢さに焦点を当てつつ、その行動が必ずしも無謀ではないことを示す言い方です。

ヒロト

Rさんは、社内における女性の対応についていろいろと提案をしているね。

コトハ

そうね。彼女の小さな勇気が、やがて大きな変化をもたらすかもしれないわね。

ヒカル

この例文では、小さな行動が未来に大きな影響を与える可能性を示唆しています。「蟷螂の斧」との違いは、「小さな勇気」がよりポジティブな意味を持ち、無謀さよりもその行動の価値や意義に焦点を当てている点です。この表現では、挑戦すること自体が賞賛されるべき行動として描かれています。

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「蟷螂の斧」の類義語

「蟷螂の斧」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

【蟷螂の斧の類義語】

  • 小男の腕立て(こおとこのうでたて):力のありそうもない小男が、力争いをしたがること。また、抵抗しても力が弱くて問題にならないたとえ。
  • 泥鰌の地団駄(どじょうのじだんだ):泥鰌が怒って足を踏み鳴らすことのように、自分の実力や立場を理解していない弱い者が、強い者に立ち向かうこと。
新明解故事ことわざ辞典より引用

「小男の腕立て」の例文

「小男の腕立て」という表現は、力が弱い者が無理に大きな力を出そうとすることを意味します。小柄な男が腕立て伏せをしても、力を発揮できないという意味から生まれた言葉です。この表現は、努力が報われない状況や、無理をしても結果が期待できない場面で使われます。

ヒロト

Eさん、大企業と戦うプロジェクトに挑戦したんだって?

コトハ

そうね。でも、彼の大企業への挑戦はまさに小男の腕立てのようなもので、成功する見込みはほとんどなかったのよ。

ヒカル

この例文では、弱い立場にある人物が、大きな企業に挑む様子を「小男の腕立て」に例えています。この表現は、力の差が大きく、成功する可能性が低いことを強調しています。「蟷螂の斧」と似ていますが、こちらは特に無理をしている感覚を強調するニュアンスがあります。

泥鰌の地団駄」の例文

「泥鰌の地団駄」とは、何をしても結果が伴わないこと、もしくは無駄な努力を意味する表現です。泥鰌(どじょう)が地団駄を踏んでも、何も変わらずに無駄に終わるという意味が込められています。この表現は、努力が空回りする場面や、どんなに頑張っても無駄である状況で使われます。

ヒロト

Yさん、今回の異動が不満で会社に抗議したらしいね。

コトハ

彼の抗議はまるで泥鰌の地団駄のようで、何の効果もなかったらしいわ。

ヒカル

この例文では、一生懸命に抗議をしても、それが全く効果を持たない状況を「泥鰌の地団駄」に例えています。この表現は、無駄な努力や効果のない行動を強調しています。「蟷螂の斧」と比べると、結果が伴わないことに焦点が当たっている点が異なります。

「蟷螂の斧」の対義語

「蟷螂の斧」に明確な対義語はありませんが、反対の意味を持つ表現として「長い物には巻かれろ」が挙げられます。この表現は、強い者や権力に逆らわず、従うことが得策だという意味を持っています。
つまり、自分よりも強い力に対して無理に立ち向かわず、その力に順応することで、自分を守るという考え方です。

【蟷螂の斧と反対の意味をもつ言葉】

長い物には巻かれろ:自分よりも強い相手には、逆らわずにおとなしくして従っているほうが得策であることをいう。

「長い物には巻かれろ」の例文

「長い物には巻かれろ」は、強い権力や勢力に対して無理に逆らわず、その力に従うことで、自分が不利な立場に立たないようにする、という意味です。この表現は、特に職場や社会生活で、強い相手に対して無駄な抵抗をせず、賢く立ち回ることを示唆しています。

ヒロト

課長の出した提案と意見が合わないんだ。抗議した方がいいかな?

コトハ

上司の意見と違っても、今は黙って従っておくべきよ。長い物には巻かれろ、という考え方もあるでしょ?

ヒカル

この例文では、会社のルールや上司の指示に従うことの大切さを「長い物には巻かれろ」という言葉を使って表現しています。
「長い物には巻かれろ」は、状況に合わせて柔軟に対応し、相手に合わせる、消極的な姿勢を表します。

「蟷螂の斧」の英語表現

「蟷螂の斧」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。

【蟷螂の斧の英語】

  • courageous but doomed resistance:勇敢だがはじき返される運命。
weblio辞書より引用

「courageous but doomed resistance」の例文

「蟷螂の斧」を英語で表現する際には、「courageous but doomed resistance」というフレーズが適しています。この表現は、「勇敢でありながらも、結果的には失敗が避けられない抵抗」を意味します。「蟷螂の斧」のように、弱い立場にある者が無謀とも思える挑戦をする場面で使われます。

ヒロト

「蟷螂の斧」を英語で表現した例文を教えて!

コトハ

"The small company's efforts to compete with industry giants were a courageous but doomed resistance."のように表現することができます。

日本語訳:その小さな会社が業界の巨人たちと競争しようとする努力は、勇敢でありながらも失敗が避けられない抵抗だった。

ヒカル

この例文では、小さな会社が大企業に立ち向かおうとする様子を「courageous but doomed resistance」と表現しています。日本語の「蟷螂の斧」と同様に、弱者が勇気を持って挑戦するものの、その結果があまりにも厳しいものであることを示しています。このフレーズは、結果が望ましくないと分かっていても、挑戦する勇気を強調したい時に使われます。

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