悪戦苦闘(あくせんくとう)とは、非常に困難な中で苦しみながら、
必死に努力することを意味する四字熟語です。
この記事では、悪戦苦闘の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
悪戦苦闘の意味とは?
悪戦苦闘(あくせんくとう):四字熟語
非常に困難な中で苦しみながら、必死に努力すること。
強敵に死にものぐるいで苦しい戦いをすることからいう。
「悪戦」は、不利な状況の中で強敵に苦戦すること。
「苦闘」は、苦しみながら戦うこと。
・類義語:苦心惨憺 千辛万苦 難行苦行
・対義語:善戦健闘
悪戦苦闘ってどんなことを意味するの?
「悪戦苦闘」は、強敵と戦ったり、
困難な状況に直面したりした際に、
苦しみながらも懸命に努力することを
意味する四字熟語です。
「悪戦」は、不利な状況で苦しく厳しい戦いをすること、
「苦闘」は、苦しみながらも戦い続けることを表します。
「悪戦苦闘」とは、
困難な状況であってもあきらめずに
努力し続ける姿勢を表す言葉です。
困難に立ち向かう力強い姿を描写するのに適しています。
悪戦苦闘の使い方と例文
悪戦苦闘はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
悪戦苦闘の使い方
「悪戦苦闘」は、困難な状況や難しい問題に対して、
一生懸命に努力している様子を表現する時に使います。
特に、自分や他人が厳しい状況に直面し、
それに対して奮闘している姿を強調したい時に適しています。
・スポーツの試合で強豪チームと対戦し、苦しい戦いを繰り広げる様子。
・難しい課題に取り組み、何度も失敗しながらも諦めずに挑戦する様子。
・試験勉強や資格試験の勉強で、思うように結果が出ず、苦しんでいる様子。
・引っ越しや就職活動など、何かと大変な状況で、奮闘している様子。
・災害などの困難な状況の中で、生き抜くために努力する様子。
- 悪戦苦闘は、ある程度の困難さや努力がなければ使えません。
- 簡単に諦めてしまうような状況では使わない方が自然です。
- 悪戦苦闘の後に、どのような状況で、
どのように努力したのかを具体的に説明すると、より効果的です。
「悪戦苦闘」は、困難な状況に立ち向かい、
努力している様子を強調したいときに使います。
悪戦苦闘の例文
悪戦苦闘を使った例文をみてみましょう。
例文1:山登りに慣れていない私は、
登り坂で何度も足が止まり、
悪戦苦闘しながらようやく山頂にたどり着いた。
・解説:この例文では、山登りに慣れていない人が、
険しい山道を登る様子を「悪戦苦闘」を使って表現しています。
「何度も足が止まり」という表現で、
山登りがいかに大変だったのかを具体的に伝えています。
例文2:難解な数学の問題に悪戦苦闘した末、
ようやく正解にたどり着いた。
・解説:この例文では、難しい数学の問題に何度も挑戦し、
ようやく正解にたどり着いた様子を「悪戦苦闘」を使って表現しています。
「何度も挑戦した」という過程を具体的に描写することで、
問題がいかに難しかったのか、解けた時の達成感が伝わってきます。
例文3:新しい仕事は、覚えることが多く、
毎日残業続きで悪戦苦闘している。
・解説:この例文では、新しい仕事に慣れようとしている人が、
多くのことを覚えようとして大変な状況にある様子を
「悪戦苦闘」を使って表現しています。
「残業続き」という表現で、仕事がいかに忙しいのかを具体的に伝えています。
例文4:厳しいダイエット生活に悪戦苦闘しながらも、
目標体重まであと少しのところまで来た。
・解説:この例文では、ダイエットに励んでいる人が、
苦しいながらも目標達成に向けて努力している様子を
「悪戦苦闘」を使って表現しています。
これらの例文を参考に、状況に合った「悪戦苦闘」を使い、
効果的に表現してみてください。
悪戦苦闘の類義語と対義語
悪戦苦闘の類義語や対義語をみてみましょう。
悪戦苦闘の類義語
悪戦苦闘という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
・苦心惨憺(くしんさんたん):心をくだいて非常な苦労を重ね、
工夫をこらすこと。
・千辛万苦(せんしんばんく):さまざまな苦労や困難に遭うこと。
また、そうした苦しみ。
・難行苦行(なんぎょうくぎょう):さまざまな苦労。
苦難にたえる修行のこと。転じて、ひどく苦労すること。
苦心惨憺(くしんさんたん)とは、大変な苦労をしながら
何かを成し遂げようとすることを意味します。
「悪戦苦闘」と似ている点は、
困難な状況で努力する姿を表すことですが、
「苦心惨憺」は特に精神的な苦労を強調しています。
また、「悪戦苦闘」が戦うイメージを持つのに対し、
「苦心惨憺」は内面的な葛藤や工夫を含んでいる点が異なります。
千辛万苦(せんしんばんく)とは、
多くの辛さや苦労を乗り越えることを指します。
「悪戦苦闘」と同じく困難な状況に
立ち向かうことを表しますが、
「千辛万苦」は長期間にわたる多くの苦労を強調しています。
「悪戦苦闘」は特定の困難な状況に
集中しているイメージがありますが、
「千辛万苦」はその道のり全体の厳しさを示しています。
難行苦行(なんぎょうくぎょう)は、
非常に厳しい修行や試練を受けることを意味します。
「悪戦苦闘」と似ている点は、
困難な状況で努力することですが、
「難行苦行」は特に修行や訓練など、
自己鍛錬のための厳しい努力を指します。
「悪戦苦闘」が、一般的な困難や課題に
対する努力を示すのに対し、
「難行苦行」は、宗教的・精神的な修行を強調しています。
悪戦苦闘の対義語
悪戦苦闘とは反対の意味をもつ言葉があります。
善戦健闘(ぜんせんけんとう):持っている力を全て出し切って立派に戦うこと。
敗者の奮闘を称えて使うことの多い言葉。
善戦健闘(ぜんせんけんとう)とは、
良い戦いをして立派に戦うことを意味します。
「悪戦苦闘」との違いは、
前者が困難な状況での苦しい戦いを表すのに対し、
後者は困難な状況でも立派に戦い、
健闘する姿を強調しています。
例えば、試合や競技で相手が強くても
良い戦いをして健闘する場合に「善戦健闘」が使われます。
悪戦苦闘の言い換え
悪戦苦闘を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
悪戦苦闘は簡単なことばで、「苦労する」「奮闘する」
「頑張る」などと言い換えることができます。
悪戦苦闘を簡単な言葉で言い換えた例文をみてみましょう。
悪戦苦闘の言い換え例文
悪戦苦闘を、「苦労する」「奮闘する」
「頑張る」などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
例文1: 新しい仕事に慣れるために、彼は毎日苦労している。
解説: 「悪戦苦闘」を「苦労する」と言い換えています。
新しい仕事に直面し、困難な状況で一生懸命に
努力している様子を簡単な言葉で表現しています。
例文2: 彼女は試験勉強に奮闘している。
解説: 「悪戦苦闘」を「奮闘する」と言い換えています。
試験に向けて多くの内容を覚え、
理解しようと一生懸命に取り組んでいる状況を表しています。
例文3: 毎日遅くまで頑張って、彼はプロジェクトを進めている。
解説: 「悪戦苦闘」を「頑張る」と言い換えています。
困難なプロジェクトに直面しながらも、
毎日一生懸命に取り組んでいる姿を示しています。
悪戦苦闘の意味まとめ
悪戦苦闘は、困難な状況で一生懸命に努力することを意味します。
試験勉強や新しい仕事、育児など、
さまざまな場面で使うことができます。
言葉の意味や使い方をしっかり理解し、
困難に立ち向かう人々を応援する表現として
ぜひ、使ってみてください。
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