微言大義とは、簡潔なことばの中に、深い意味や道理が含まれていること。
微妙な表現の中に含まれた奥深い道理を意味する四字熟語です。
この記事では、微言大義の意味や使い方、例文などについてわかりやすく解説します。
微言大義の意味とは?
・微言大義(びげんたいぎ):四字熟語.。
簡潔なことばの中に、深い意味や道理が含まれていること。
微妙な表現の中に含まれた奥深い道理。
「微言」は微妙な言葉、奥深い言葉の意。
「大義」は、ここでは大切な意味の意。
もとは孔子の言葉について評した語。
また、孔子が筆削したとされる「春秋」の記述の法をいった語。
・同義語:意味深長 意在言外
・対義語:単純明快 簡単明瞭
微言大義ってどんなことを意味するの?
「微言大義」という言葉は、四字熟語の一つで、
「微言」と「大義」という二つの言葉が合わさってできています。
「微言」: わずか数語で表された言葉。
「大義:」 重要で深い真理や教訓。
つまり、「微言大義」は、一見すると簡単な言葉でも、
実は深い意味が込められていることを表します
簡潔な言葉の中に、奥深い真理や教訓が隠されているようなイメージです!
微言大義の使い方と例文
微言大義はどのように使うのか、使い方や例文をみてみましょう。
微言大義の使い方
微言大義の言葉は、以下のような場面で用いることができます。
・深い真理や教訓を簡潔な言葉で表したいとき 。
・言葉の奥深さを表現したいとき。
・ 考えさせられるような言葉を伝えたいとき
具体的には、以下のような使い方があります。
1.「〇〇という言葉は、まさに微言大義である。」のように、
簡潔な言葉の中に深い意味が込められていることを強調したいとき。
2.「彼の言葉には、微言大義が込められているように感じる。」のように、
言葉の裏にある深い意味を読み解こうとしている様子を表現したいとき。
3.「この作品は、微言大義を体現している。」のように、
作品の中に深い真理や教訓が込められていることを伝えたいとき。
- 言葉の意味だけでなく、その背後にある思想や文化的な背景も理解する。
- 言葉のニュアンスや微妙な違いを表現する。
- 聞き手や読者の理解度に合わせて言葉を選ぶ。
「微言大義」は、短い言葉に大きな意味が込められている状況を強調し
たいときや、
相手に対して深く考えるよう促したい場合に適しています。
微言大義の例文
「微言大義」という言葉を使った例文をみてみましょう。
例1.
社長が会議で一言、「品質第一」と述べたその言葉は、
微言大義の典型であり、会社全体に対する深いメッセージが込められていました。
・解説:この例では、「品質第一」という短いフレーズが全社員に向けた重要な指針を示しており、
社長の言葉にはそれ以上の深い意味が含まれていることが伝わります。
例2.
教授は講義の中で「継続は力なり」とだけ述べたが、
その微言大義は学生たちにとって大きな学びとなった。
・解説:「継続は力なり」という言葉自体には直接的な説明がないものの、
持続することの価値と重要性を強調しており、学生たちには深く考える契機を提供しています。
例4.
著名な作家がエッセイで「心静かに」と書いた一節には、
微言大義が込められており、読者に平穏な心を持つことの大切さを説いている。
・解説:「心静かに」という短い言葉が、心の平静を保つことの深い価値を表現しており、
それを理解することで読者は内面の平和を追求するヒントを得ることができます。
例4.
この歌の歌詞には、「微言大義」が込められているように感じる。
・解説:この例文では、歌の歌詞の奥深さを「微言大義」という言葉を使って表現しています。
歌の歌詞は、一見すると簡単な言葉でも、深い意味が込められており、聞く人の心に訴えかけます。
「微言大義」という言葉は、深い真理や教訓を簡潔な言葉で表したものを意味します。
「微言大義」の言葉を使う際には、
言葉の意味を正しく理解し、文脈に合っていること、
聴衆や読者の理解度を考慮することが重要です。
微言大義の同義語と対義語
微言大義の同義語や対義語をみてみましょう。
微言大義の同義語
微言大義と同じような意味を表す言葉があります。
・意味深長(いみしんちょう):発言や文章に深い意味や含みがあること。
また、表面にあらわれたほかに、別の意味が含まれているさま。
・意在言外(いざいげんがい):言葉ではっきりあらわさずに、思いを行間ににじませること。
また、自分の思いを直接口に出さず、それとなくほのめかすこと。
「微言大義」の同義語として、「意味深長」と「意在言外」が挙げられます。
これらの言葉も、少ない言葉の中に深い意味が込められていることを表しています。
微言大義の対義語
微言大義とは反対の意味をもつ言葉があります。
・単純明快(たんじゅんめいかい):複雑でなく分かりやすいさま。
・簡単明瞭(かんたんめいりょう):やさしくわかりやすいさま。
また、わかりやすく、はっきりしているさま。
「微言大義」の対義語としては、「単純明快」と「簡単明瞭」が挙げられます。
これらは、言葉が直接的で分かりやすいことを強調する表現です。
微言大義の言い換え
微言大義を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
「微言大義」という表現は、そのまま日常会話で使用するには少々堅苦しいかもしれません。
より身近で簡単な言葉に言い換えると、
「深い意味がある」「意味が重い」「少ない言葉で多くを語る」といった
表現が考えられます。
「微言大義」を簡単な表現で言い換えた例文をみてみましょう。
微言大義の言い換え例文
微言大義は、「深い意味がある」「意味が重い」「少ない言葉で多くを語る」
などの簡単な表現で言い換えることができます。
例1. 彼女の一言はいつも深い意味があって、聞くたびに考えさせられるよ。
解説: この例文では、「深い意味がある」という表現を用いて、
「微言大義」の概念を日常的な言葉で表しています。
友人や知人が何か重要なことを短い言葉で言った場合に使うことができ、
その言葉が持つ深い影響や意味を強調しています。
例2. 先生の言葉は意味が重く、それぞれが大事な教訓を含んでいる。
解説: 「意味が重い」というフレーズは、「微言大義」の代わりに用いることができます。
特に教育的な環境や、重要なアドバイスが行われる場面で有効です。
この言い方は、言葉一つ一つが大切な価値を持っていると感じさせます。
例3. 会議での彼のコメントは、少ない言葉で多くを語っていた。
解説: 「少ない言葉で多くを語る」という表現は、
「微言大義」の意味を直接的に日常的な言葉に置き換えるものです。
ビジネスの会議などで、効率的に重要なポイントを押さえて発言することの価値を強調しています。
これにより、相手に対する影響が大きく、メッセージの効果も高まることを示唆しています
微言大義の意味まとめ
「微言大義」は、少ない言葉で多くの意味をもつことを表す四字熟語です。
この言葉は、シンプルな表現の中に深い教訓や大切なメッセージが隠れていることを示しています。
効果的に使うことで、聞く人に深く考えさせたり、大きな影響を与えることができます。
使う際にはその文脈が理解されているか確認することが大切です。
適切な場面や説明を加え、効果的に使えるよう気をつけましょう。
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