意在言外(いざいげんがい)は、言葉ではっきりあらわさずに、
思いを行願ににじませること。
自分の思いを直接口に出さずに、それとなくほのめかすことを意味する四字熟語です。
この記事では、意在言外の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
意在言外の意味とは?
・意在言外(いざいげんがい):四字熟語
言葉ではっきりあらわさずに、思いを行間ににじませること。
また、自分の思いを直接口に出さず、それとなくほのめかすこと。
一般に「意(い)は言外(げんがい)に在(あ)り」と訓読みして用いる。
・同義語:意味深長 微言大義
・対義語:単純明快 簡単明瞭
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意在言外ってどんなことを意味するの?
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「意在言外」とは、
直接言葉にはしていないが、話の背景や文脈、
話し方から推察できる深い意味や含みを持っていることを指します。
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「意在言外」は、表面上の言葉だけではなく、
その背後にある意図や感情を読み取ることの重要性を示しています。
例えば、会話の中で相手が何かをほのめかすような言い方をした場合、
その言葉自体には含まれていないが、言外に何かを伝えていると捉えられます。
意在言外の使い方と例文
意在言外はどのように使うのか、使い方や例文をみてみましょう。
意在言外の使い方
「意在言外」という表現は、言葉で直接表現しないが、
その背後にある意味を強調したい時に使用します。
特に、言葉だけでは伝えきれない微妙なニュアンスや、
相手に思いを巧みに悟らせたいときに役立ちます。
1.意見や感情を間接的に表現する場面
・自分の本音を直接的に表現するのが難しい場合に、間接的な言い方で意見や感情を示す。
2. 批判や否定を避けるビジネス会話
・直接的な批判や否定を避けつつ、改善や異なる視点を提案する際に用いる。
3. 人間関係を円滑にするための会話
・友人や同僚との関係を傷つけることなく、デリケートな問題に触れる際に使う。
4. 相手の反応を見ながら意見を調整する場面
・会話中に相手の反応を見て、言葉を選びながら自分の意見や提案を調整する。
5. 文学作品や芸術の鑑賞
・詩や小説、絵画など、作者の意図を読み解くために「意在言外」の解釈を用いる。
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これらの場面では、直接的な表現を避けつつ、
言葉の背後にある深い意味や感情を伝えたいときに「意在言外」が活用されます。
「意在言外」の表現を使用する際には、
相手がそのニュアンスを理解できるかどうかを考慮する必要があります。
文化や個人の感受性によっては、意図したメッセージが伝わらないこともあります。
また、誤解を招く可能性もあるため、相手との関係性や状況をよく見極めることが大切です。
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使い方を間違えると、相手を傷つけたり、
誤解を招いたりする可能性もあるため、注意が必要です。
意在言外の例文
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「意在言外」という言葉を使った例文をみてみましょう。
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例文 1 :彼のコメントは意在言外に多くの不満が含まれているようだ。
・解説:この例文では、彼が直接的には不満を表現していないものの、
その言葉選びから不満が感じられることを「意在言外」と表現しています。
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例文 2 :あの人の言葉は簡潔だが、意在言外に深い意味が隠されている。
・解説:ここでは、表面上はシンプルな言葉の中に深いメッセージが隠されていると捉え、
「意在言外」を使ってその隠れた意味を指摘しています。
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例文 3 :先生の褒め言葉は意在言外に次のステップへの期待を示している。
・解説:先生が表面上は褒めているが、
その背後にはさらなる進歩を期待する気持ちがあるということを「意在言外」と表現しています。
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例文 4 :彼女の笑顔の中には意在言外に寂しさが見え隠れする。
・解説:彼女が笑顔でいる一方で、
その表情の裏に寂しさがあることを「意在言外」として表現しています。
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「意在言外」は、言葉で直接的に表現できない深い意味や思いを伝える表現です。
上手に使うことで、より深いコミュニケーションを図ることができます。
しかし、使い方を間違えると、相手を誤解させたり、傷つけたりする可能性もあるため、注意が必要です。
意在言外の同義語と対義語
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意在言外の同義語や対義語をみてみましょう。
意在言外の同義語
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意在言外という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
・意味深長(いみしんちょう):発言や文章に深い意味や含みがあること。
また、表面にあらわれたほかに、別の意味が含まれているさま。
・微言大義(びげんたいぎ):簡潔なことばの中に、深い意味や道理が含まれていること。
微妙な表現の中に含まれた奥深い道理。
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「意味深長」は、「意在言外」と同様に、
言葉の背後に深い意味や含蓄があることを表します。
また、「微言大義」は、「意在言外」と同じく、
話されたこと以上の内容を感じ取る必要がある場合に使われることが多いです。
意在言外の対義語
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意在言外とは反対の意味をもつ言葉があります。
・単純明快(たんじゅんめいかい):複雑でなく分かりやすいさま。
・簡単明瞭(かんたんめいりょう):やさしくわかりやすいさま。
また、わかりやすくはっきりしているさま。
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「単純明快」は、何事も明確で理解しやすい状態を指す表現、
「簡単明瞭」は、情報や説明が非常に分かりやすく、
誤解の余地がない様子を表す表現で、
「意在言外」とは対照的な表現です。
意在言外の言い換え
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意在言外を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
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意在言外は簡単なことばで、
「言っていないけれど感じる」「読み取れる意味がたくさんある」「もっと深い意味が隠れている」
などと言い換えることができます。
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「意在言外」をより簡単な言葉で表現した例文を紹介します。
意在言外の言い換え例文
「意在言外」というやや抽象的な表現を、
より具体的で、理解しやすい言葉に置き換えています。
例文 1
彼の言葉には、言っていないけれど感じることが多いね。
解説: この例文では、「意在言外」という表現を「言っていないけれど感じる」
という言葉に置き換えています
話者が直接言っていない内容や感情が感じ取れることを指しています。
例文 2
あの発言からは読み取れる意味がたくさんあった。
解説: 「意在言外」の概念を「読み取れる意味がたくさんある」と表現しています。
この言葉は、話されたこと以上に多くの解釈が可能であることを示しており、
直接的ではないが、含意が豊富であることを強調しています。
例文 3
彼女の一言には、もっと深い意味が隠れているようだ。
解説: ここでは、「意在言外」を「もっと深い意味が隠れている」というフレーズで言い換えています。
これは、表面的な言葉の背後にさらなる意味があることを示唆しており、
聞き手に対してその深い部分を探るよう促しています。
意在言外の意味まとめ
「意在言外」は、言葉で直接的に表現できない深い意味や思いを伝える表現です。
上手に使うことで、より深いコミュニケーションを図ることができますが、
使い方を間違えると、相手を傷つけたり、誤解を招いたりする可能性もあるため、
注意が必要です。
「意在言外」を上手に使って、より深い人間関係を築いていきましょう。
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