我田引水(がでんいんすい)とは、
自分に都合がいいように
言ったり行動したりすること。
自分に好都合なように取りはからうこと
を意味する四字熟語です。
この記事では、
我田引水(がでんいんすい)の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
我田引水の意味とは？
我田引水(がでんいんすい)：四字熟語
自分に都合がいいように言ったり
行動したりすること。
自分に好都合なように取りはからうこと。
自分の田んぼにだけ水を引き入れる意から。
「我田」は、自分のたんぼ。
「引水」は。水を引くこと。
「我が田に水を引く」と訓読する。
ヒロト「我田引水」ってどんなことを意味するの？
コトハ我田引水（がでんいんすい）は、
自分の利益や都合を最優先に考える行動や態度を指す言葉です。
ヒカルこの言葉の由来は、
自分の田んぼにだけ水を引く行為にあります。
もともとは農業の用語で、
自分の田んぼにだけ水を引くことで
他人の田んぼを犠牲にすることを意味していました。
これが転じて、現代では自分の利益のために他人を無視したり、
利用したりする行動全般を指すようになりました。
我田引水の使い方と例文
「我田引水」はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
我田引水の使い方
「我田引水」という言葉は、
自分の利益を優先して行動する様子を表現する際に使われます。
この言葉は、相手の行動や態度を批判的に述べるときや、
自分の行動を反省する際に使うことが多いです。
たとえば、会議や交渉の場で誰かが
自分の意見ばかりを押し通そうとする時や、
ビジネスの場で自分の利益だけを考えて行動する場合に使われます。
- 会議で自分の意見だけを強調する人に対して。
- 家族や友人の中で、自分の都合ばかりを優先する人に対して。
- ビジネスの場面で、会社の利益だけを考えて行動する人に対して。
- 学校やチーム活動で、個人の成果を優先する人に対して。
「我田引水」は否定的な意味を持つ言葉なので、
使う際には相手を傷つけないように注意が必要です。
また、この言葉を使うことで、
自分も同じように自己中心的だと思われる可能性があるため、
状況や相手をよく考えて使うことが大切です。
ヒカル「我田引水」を使うときは、
その行為がどれだけ自己中心的で、
周囲に迷惑をかけているのかを意識することが大切です。
我田引水の例文
ヒカル「我田引水」を使った例文をみてみましょう。
ヒロト例文1：政治家が地元への利益誘導を図るのは、我田引水の典型だ。
・解説：政治家が自分の選挙区にだけ利益をもたらそうとする行動が、
自己利益を最優先にする典型的な例であることを示しています。
コトハ例文2：部長は自分の出世のために、
チームの成果をすべて自分の功績として報告する。我田引水も甚だしい。
・解説：部長がチームの成果を自分の功績として報告する行動が、
自己中心的であることを強調しています。
ヒロト例文3：彼女はプレゼント交換会で
自分が欲しいものを手に入れるために、
巧妙にルールを変更しようとした。それは我田引水だ。
・解説：彼女が自分の欲しいものを得るために
ルールを変更しようとする行動が、
自己利益を優先していることを示しています。
コトハ例文4：取引先との会議で、社長が自社の利益だけを考えて
提案を押し通した。
その態度は我田引水と言われても仕方がない。
・解説：社長が自社の利益だけを考えて
提案を押し通す行動が、
他人の利益を無視していることを指摘しています。
ヒカルこれらの例文を参考に、
「我田引水」を使ってみましょう。
我田引水の類義語と対義語
ヒカル「我田引水」の類義語や対義語をみてみましょう。
我田引水の類義語
ヒカル「我田引水」という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
自画自賛（じがじさん）
「自画自賛」は、自分の行動や成果を
自分で褒めることを意味します。
例えば、誰も褒めてくれないので
自分で自分を褒める場面などで使います。
我田引水と似ている点は、
どちらも自分を優先するという意味合いを持つことです。
ただし、「自画自賛」は自分の行動や成果を
自分で評価する点に重点があり、
他人のことを犠牲にするというニュアンスはありません。
得手勝手（えてかって）
「得手勝手」は、自分の都合や利益だけを考えて
行動することを意味します。
この言葉は「我田引水」と非常に似ています。
どちらも自己中心的な態度を表現する言葉ですが、
「得手勝手」は特に自分の欲望や利益に基づいて
行動する様子を強調しています。
ヒロト「我田引水」、「自画自賛」、「得手勝手」の3つの言葉は、
どれも自己中心的で、
周囲への配慮が欠けている様子を表す言葉ですが、
それぞれニュアンスが少し異なります。
我田引水の対義語
ヒカル「我田引水」とは反対の意味をもつ言葉があります。
自利利他（じりりた）
「自利利他」は、自分の利益だけでなく
他人の利益も考えて行動することを意味します。
この言葉は仏教の教えから来ており、
自分と他人の両方が利益を得るように行動することを強調しています。
コトハ「我田引水」が自分の利益だけを考えて行動するのに対し、
「自利利他」は他人の利益も同時に考えることを意味します。
我田引水の言い換え
ヒロト「我田引水」を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな？
コトハ「我田引水」は簡単なことばで、
「自分勝手」「利己的」「自己中心的」
などと言い換えることができます。
ヒカル「我田引水」を簡単な表現で言い換えた例文をみてみましょう。
我田引水の言い換え例文
「我田引水」を、
「自分勝手」「利己的」「自己中心的」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
例文1：彼は自分勝手にプロジェクトを進めて、みんなの意見を無視した。
- 解説：この例文では、「我田引水」を「自分勝手」に
言い換えています。
彼がプロジェクトを進める際に、
他人の意見を無視して自分の都合だけを考えた行動を指しています。
例文2：その政治家は利己的な政策を推し進め、自分の支持者だけを優遇した。
- 解説：ここでは、「我田引水」を「利己的」に
言い換えています。
政治家が自分の支持者だけを優遇する政策を進めたことで、
他の人々の利益を無視していることを示しています。
例文3：彼女は自己中心的に振る舞い、会議中も自分の意見ばかり主張した。
- 解説：この例文では、「我田引水」を「自己中心的」に
言い換えています。
彼女が会議中に自分の意見ばかりを主張し、
他人の意見を無視した行動を表しています。
我田引水の意味まとめ
我田引水（がでんいんすい）は、
自分の利益や都合を最優先に考え、
他人のことを無視して行動することを意味します。
元々は農業用語で、
自分の田んぼにだけ水を引く行為から来ています。
この言葉は否定的な意味合いが強く、
日常生活やビジネスの場面で他人の利益を無視して
自己中心的に行動する様子を指します。
この言葉の意味や使い方を理解し、
適切な場面で使いましょう。
コメント