一切合切(いっさいがっさい)とは、なにもかもすべてを意味する四字熟語です。
この記事では、一切合切の意味や使い方、例文などについてわかりやすく解説します。
一切合切の意味とは?
一切合切(いっさいがっさい):四字熟語
なにもかもすべて。
「一切」「合切」はともに全部、残らずみなの意。
類義の語を重ねて意味を強めている。
・同義語:森羅万象 天地万象
・対義語:色即是空 一切皆空
一切合切ってどんなことを意味するの?
「一切合切」は、「なにもかもすべて」「残らずすべて」
という意味の言葉です
「一切」と「合切」はどちらも「すべて」
という意味を持つ言葉ですが、
2つを重ねることで、その意味を強調しています。
一切合切の使い方と例文
一切合切はどのように使うのか、使い方や例文をみてみましょう。
一切合切の使い方
「一切合切」は、名詞として使うだけでなく、
副詞としても使うことができます。
名詞として使う場合は、「なにもかもすべて」という意味合いを強調したいときに、
副詞として使う場合は、「残らずすべて」という意味合いを強調したいときに使います。
・火事で家財道具一切合切を焼いてしまった。
・彼のアパートには、生活に必要なもの一切合切が揃っている。
・彼女は、自分の過去について一切合切を話してくれた。
・この料金には、宿泊費、食費、交通費一切合切が含まれています。
・彼は、借金一切合切を返済した。
・台風で、畑の作物一切合切がダメになってしまった。
「一切合切」は名詞と副詞の両方で使用することができ、
状況に応じて意味合いを強調することができます。
一切合切の例文
一切合切を使った例文をみてみましょう。
例文1:引っ越しの際、荷物の一切合切を段ボールに詰めた。
・解説:この例文では、「一切合切」を名詞として使用し、
「なにもかもすべて」という意味合いを強調しています。
引っ越しの際に必要な衣服、家具、食器など、
荷物をすべて段ボールに詰めたことを簡潔に力強く表現しています。
例文2:会社を辞める際、デスクにあったものは一切合切を処分した。
・解説:この例文でも、「一切合切」を名詞として使用し、
「なにもかもすべて」という意味合いを強調しています。
会社を辞める際に、デスクには書類、私物、思い出の品など、
すべて処分したことを明確に伝えています。
例文3:台風の被害で、彼の家は一切合切が流されてしまった。
・解説:この例文では、「一切合切」を名詞として使用し、
「なにもかもすべて」という意味合いを強調しています。
台風の被害は甚大で、家財道具すべてが流されてしまうこともあります。
「一切合切」を使うことで、被害の大きさをより強く印象づけています。
例文4:地震で、街全体が一切合切壊滅的な被害を受けた。
・解説:この例文では、「一切合切」を副詞として使用し、
「残らずすべて」という意味合いを強調しています。
地震の被害は広範囲に及び、街全体が壊滅的な状態になることもあります。
「一切合切」を使うことで、被害の広がりと深刻さをより強く伝えています。
「一切合切」は、名詞と副詞の両方で使用することができ、
状況に応じて意味合いを強調することができます。
今回ご紹介した例文を参考に、
様々な場面で「一切合切」を効果的に活用してみてください。
一切合切の同義語と対義語
一切合切の同義語や対義語をみてみましょう。
一切合切の同義語
一切合切という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
・森羅万象(しんらばんしょう):宇宙に存在するありとあらゆること。この世に起こることのすべての事柄。
・天地万象(てんちばんしょう):天地間に存在するすべての現象、事物のこと。
「一切合切」、「森羅万象」、「天地万象」は、
それぞれ微妙なニュアンスの違いがありますが、
いずれも「なにもかもすべて」という意味を持つ四字熟語です。
状況に応じて使い分けるようにしましょう。
一切合切の対義語
一切合切とは反対の意味をもつ言葉があります。
・色即是空(しきそくぜくう):この世のすべては、そのまま「空」にほかならないということ。
・一切皆空(いっさいかいくう):すべての事物は、それ自身としての実体をもたず、空であるということ。
「
「色即是空」「一切皆空」は、仏教の根本的な教えの一つであり、
「この世のすべてのものは、縁起によって生じた仮の存在であり、
実体を持たない」
という意味を表します。
一切合切の言い換え
一切合切を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
一切合切は、簡単なことばで
「ありとあらゆる」「なにもかも」と言い換えることができます。
一切合切の言い換え例文
一切合切は、「ありとあらゆる」「なにもかも」
などの簡単な表現で言い換えることができます。
例文1:引っ越しの際、ありとあらゆる荷物を段ボールに詰めた。
・解説:この例文では、「一切合切」を「ありとあらゆるもの」と言い換えています。
「ありとあらゆるもの」は、
「考えられる限りのすべてのもの」という意味を持つ言葉であり、
「一切合切」の意味をより簡単な言葉で表現しています。
例文2:会社を辞める際、デスクにあったものは何もかも処分した。
・解説:この例文では、「一切合切」を「何もかも」と言い換えています。
「何もかも」は、「どんなものであれ、すべて」という意味を持つ言葉であり、
「一切合切」の意味をより簡単な言葉で表現しています。
「一切合切」は、「なにもかもすべて」という意味を持つ四字熟語です。
その意味から、上記のような簡単な言葉で言い換えることができます。
状況に応じて、適切な言葉を選ぶようにしましょう。
一切合切の意味まとめ
「一切合切」は、「なにもかもすべて」という意味を持つ四字熟語です。
仏教用語である「一切」と「合切」を組み合わせることで、
「どんなものであれ、すべて」という意味合いを強調しています。
この記事では、「一切合切」の意味、使い方、例文、同義語、対義語、
言い換えなどをわかりすく解説しました。
「一切合切」を正しく理解し、様々な場面で効果的に使いましょう。
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