疑心暗鬼(ぎしんあんき)とは、
疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、
疑わしく感じることを意味する四字熟語です。
この記事では、疑心暗鬼の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
疑心暗鬼の意味とは?
疑心暗鬼(ぎしんあんき):四字熟語
疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、
疑わしく感じることのたとえ。
疑いの心をもっていると、暗闇の亡霊がうかんでくる意から。
「疑心」は疑う気持ち。
「暗鬼」は暗闇の中にいる鬼、亡霊。
「疑心闇鬼」とも書く。
・類義語:草木皆兵(そうもくかいへい) 杯中蛇影(はいちゅうのだえい)
・対義語:虚心坦懐(きょしんたんかい)
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
疑心暗鬼ってどんなことを意味するの?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
疑心暗鬼(ぎしんあんき)とは、
疑いの心があると、なんでもないことまで恐ろしく感じたり、
疑わしく感じたりすることを意味する四字熟語です。
「疑心」は疑う心、
「暗鬼」は暗闇の中にいる亡霊を意味します。
つまり、疑い深い心が強くなると、
暗闇の中にいるはずのない亡霊の姿まで見えてくるように、
ありもしないことを恐れたり、
疑ったりしてしまう様子を表しています。
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例えば、友達が自分に対して何か悪いことを考えているのではないか
と疑い始めると、
その友達のちょっとした行動や言動までもが
自分に対する嫌がらせに見えてしまうことがあります。
このように、疑う気持ちが強くなると、
実際には何も問題がないのに、
自分自身を不安にさせてしまうのです。
疑心暗鬼の使い方と例文
疑心暗鬼はどのように使うのか、使い方や例文をみてみましょう。
疑心暗鬼の使い方
疑心暗鬼は、何かを疑い始めると、
全てが怪しく見えてしまうという意味で使われます。
疑いの気持ちが強くなりすぎると、
実際には存在しないことや事実でないことに対しても、
不安や恐怖を感じることを表現する時に使います。
- 新しい職場での人間関係に不安を感じているとき。
- 恋人や友達の行動が気になり始めたとき。
- 噂や陰口を気にしすぎているとき。
- 大事なプロジェクトや試験の結果が気になりすぎているとき。
「疑心暗鬼」を使う時は、自分や他人の疑いや不安を指摘する場面で用います。
ただし、相手の感情をさらに不安にさせないように、
優しい言葉やフォローを添えることが大切です。
また、あまりに頻繁に使うとネガティブな印象を与える可能性があるため、
適度に使うよう心掛けましょう。
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疑心暗鬼は、根拠のない不安や恐怖に支配されて、
冷静な判断ができなくなってしまう状態を表現する時に使います。
疑心暗鬼の例文
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疑心暗鬼を使った例文をみてみましょう。
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例文1: 彼は新しい職場での同僚の言動に疑心暗鬼になり、
仕事に集中できなくなった。
・解説:新しい環境で周りの人の行動を疑い始めたことで、
不安が募り仕事に影響が出た状況を説明しています。
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例文2: 友人の何気ない言葉に疑心暗鬼となり、
関係がぎくしゃくしてしまった。
・解説:友人の何気ない発言に対して不安を感じ、
その結果関係が悪化した場面を表しています。
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例文3: 彼女は恋人の行動に疑心暗鬼となり、
スマートフォンを頻繁にチェックするようになった。
・解説:恋人の行動が気になり始めて、
疑いの気持ちから行動をチェックするようになった場面を描写しています。
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例文4: 噂話に疑心暗鬼になり、
同僚とのコミュニケーションがぎくしゃくしてきた。
・解説:職場での噂話を気にしすぎてしまい、
それが原因で同僚との関係が悪くなっている状況を説明しています。
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これらの例文は、「疑心暗鬼」がどのように使われるかを
具体的に示してします。
例文を参考に、日常生活で使ってみましょう。
疑心暗鬼の類義語と対義語
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疑心暗鬼の類義語や対義語をみてみましょう。
疑心暗鬼の類義語
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疑心暗鬼という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
草木皆兵(そうもくかいへい)
恐れおののくあまり、何でもないものに対しても、
自分の敵であるかのように錯覚しておびえること。
草や木を見てすべて敵兵と思い、恐れおののくの意。
杯中蛇影(はいちゅうのだえい)
なんでもないことでも、ひとたび疑い出せば、
心を疲労させてしまうことのたとえ。
病気は必要以上に気にやむことから起こるたとえ。
杯の中い映った蛇の影の意から。
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「草木皆兵」は、草や木までがすべて敵兵に見えるという意味です。
これは、恐怖や疑いの気持ちが強くなりすぎて、
何でもかんでも危険に見える状態を表現しています。
疑心暗鬼と似ている点は、どちらも疑いや恐怖が強すぎて、
現実には存在しないことまで信じ込んでしまうところです。
ただし、草木皆兵は主に恐怖心が原因であるのに対し、
疑心暗鬼は疑いの気持ちが強くなることが原因です。
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「杯中蛇影」は、杯の中に蛇の影を見て、
それを本物の蛇だと勘違いして恐れることを意味します。
これは、実際には存在しないものを、
疑いや不安のせいで本物だと信じてしまう状態を表します。
疑心暗鬼と同じく、心の中の不安や疑いが、
現実を歪めて見せる点が共通しています。
違いとしては、杯中蛇影は特定の状況や物体に対する
恐怖や誤解を強調していますが、
疑心暗鬼はもっと広い範囲での不安や疑いを表しています。
疑心暗鬼の対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
疑心暗鬼とは反対の意味をもつ言葉があります。
心になんのわだかまりもなく、
気持ちがさっぱりしていること。
また、そうした状態で平静に事に望むさま。
「虚心」は心に先入観やわだかまりがなく、
ありのままを素直に受け入れること。
また、そうした心の状態。
「坦懐」はわだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。
「担」は平らの意。
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「虚心坦懐」は、心にわだかまりがなく、
素直で平静な状態を意味します。
何も疑うことなく、心が穏やかであることを表現しています。
疑心暗鬼とは対照的に、虚心坦懐は疑いや不安が全くない、
心がリラックスしている状態を示します。
疑心暗鬼の言い換え
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疑心暗鬼を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
疑心暗鬼は簡単なことばで、
「疑い深い」「神経質」「不安が強い」
などと言い換えることができます。
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疑心暗鬼を簡単な言葉で言い換えた例文をみてみましょう。
疑心暗鬼の言い換え例文
疑心暗鬼を、「疑い深い」「神経質」「不安が強い」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
- 例文: 彼は最近とても疑い深くなり、
友達の言動をすべて疑うようになった。
解説: この例文では、「疑心暗鬼」を「疑い深い」
という言葉で言い換えています。
友達の言動に対して過剰に疑いを持つ様子を表現しています。 - 例文: 彼女は神経質になりすぎて、職場の同僚が
自分の悪口を言っているのではないかと心配している。
解説: ここでは、「疑心暗鬼」を「神経質」
という言葉で言い換えています。
職場で同僚の言動に対して
過敏に反応してしまう様子を示しています。 - 例文: 試験の結果に対する不安が強く、
何度もメールを確認してしまった。
解説: この例文では、「疑心暗鬼」を「不安が強い」
という言葉で言い換えています。
試験の結果を心配しすぎて、
何度もメールを確認する行動を説明しています。
疑心暗鬼の意味まとめ
疑心暗鬼(ぎしんあんき)は、
疑いの気持ちが強くなると、実際には存在しないものまで
信じ込んでしまう状態を表します。
何かを疑い始めると、周りのすべてが怪しく見え、
不安や恐怖を感じることが多くなります。
この言葉の意味をしっかりと理解し、
日常のコミュニケーションで適切に使いましょう。
疑いや不安にとらわれすぎず、
心を穏やかに保つことも大切です。
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