「非の打ち所がない」とは、「少しの欠点もない」という意味があります。
しかし、非の打ち所がないの意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、非の打ち所がないの意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!
A先輩って、すべてが完全、完璧で欠点がないよね。
そうね。A先輩って非の打ち所がない人よね。
「非の打ち所がない」の意味とは?わかりやすく解説
「非の打ち所がない」とは、ひのうちどころがないと読み、少しの欠点もないという意味があります。
非の打ち所がないの意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【非の打ち所がないの意味】
weblio辞書より引用
- 「非の打ち所がない」とは、「少しの欠点もない」「すべてが完全で非難する所がない」ことを意味する表現です。
- 「非」には「悪い」「道徳に反する」、「打ち所」には「非難する点」という意味があるので、「非の打ち所がない」は「欠点がなくて完璧」となる。一般的に、ある人物の人柄、行動、容姿などを評価する際に用いられる。
「非の打ち所がない」とは、「欠点や短所が全くないこと」を意味します。何かを評価する際に、そのものが完璧であり、何も批判するところがない状態を表現する言葉です。例えば、完璧な作品や完璧な人に対して使われます。
非の打ち所がないの意味の概要
この言葉は、「非」と「打ち所」という二つの要素で構成されています。「非」は「欠点」や「誤り」を意味し、「打ち所」は「打撃を与える場所」を指します。つまり、「非の打ち所がない」は「非を打つ場所がない」すなわち「欠点を指摘する場所がない」という意味になります。この言葉は、古くから日本語で使われており、高い評価を示すために用いられています。
「非の打ち所がない」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!
非の打ち所がないとは、ある人や物事について、悪いところや欠点が見当たらないという意味です。つまり、完璧で、何もかも申し分ないということよ。
「非の打ち所がない」の語源や由来
非の打ち所がないの語源や由来は以下のとおりです。
【非の打ち所がないの語源や由来】
weblio辞書より引用
- 「非の打ち所がない」の由来は、「非を打つ」という言葉である。昔は、文章を批評して点数をつけることを批点といい、そこから「批点を打つ」という言葉が誕生しました。その後、「批点を打つ」は「非を打つ」という形に変化して、「人の欠点を指摘して非難する」という意味で使われるようになりました。
ここから反対の意味に転じて、人を褒め称える際に「非の打ち所がない」という言葉が用いられるようになったというわけです。
非の打ち所がないの語源
「非の打ち所がない」という表現の語源は、日本語の「非」と「打ち所」という二つの言葉にあります。「非」は「欠点」や「誤り」という意味を持ち、「打ち所」は「打撃を与える場所」を指します。このため、「非の打ち所がない」は「欠点を指摘する場所がない」という意味になります。
非の打ち所がないの由来
「非の打ち所がない」という言葉がいつ頃から使われるようになったのか、明確な記録は残っていませんが、この言葉が生まれた背景には、人や物事を評価する際の基準が関係していると考えられます。
昔の人々は、物事の良し悪しを判断する際、その物事に「非」つまり「欠点」がないかどうかを細かく吟味していたと考えられます。そして、何一つ欠点が見当たらない場合に、「非の打ち所がない」という言葉を用いて、その物事を高く評価していたのでしょう。
「非の打ち所がない」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「非の打ち所がない」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。
非の打ち所がないってどういう場面で使ったりするの?
「非の打ち所がない」は、褒め言葉として使われることがほとんどです。でも、時には皮肉の意味を込めて使われる場合もあるのよ。
「非の打ち所がない」以下のような場面でよく使われます。
- 仕事の評価:上司が部下の仕事ぶりを評価する際に使用。
- 製品のレビュー:消費者が商品を評価する際に使用。
- サービスの評価:顧客が提供されたサービスを評価する際に使用。
- 学業の評価:教師が学生の成績や努力を評価する際に使用。
- パフォーマンスの評価:観客が演劇やコンサートを評価する際に使用。
「非の打ち所がない」を使うときは以下に注意しましょう。
- 過度な使用は避ける: あらゆるものに「非の打ち所がない」と表現すると、言葉の重みが薄れてしまいます。
- 文脈を考慮する:評価する対象が適切かどうかを判断してから使用する。
- 状況に合わせて使い分ける: 褒め言葉として使う場合もあれば、皮肉として使う場合もあります。状況に合わせて使い分けましょう。
非の打ち所がないの例文①
上司が部下のプレゼンテーションを評価する場面を描いています。
今日のプレゼンについて課長はなんて言ってた?
「今日のプレゼンテーションは非の打ち所がなかったね。情報の整理、ビジュアルの使い方、話し方、すべてが完璧だった。」って褒めてたわよ。
上司が部下のプレゼンテーションに対して高評価を与えている場面です。具体的な要素を挙げて、なぜ完璧だったのかを説明しています。
非の打ち所がないの例文②
購入した商品のレビューをしています。
新しく買ったスマホの使いごごちはどう?
今回買ったスマホは非の打ち所がないわ。デザイン、性能、バッテリーの持ち、すべて申し分ない。
商品に対して非常に満足している様子を示しています。具体的なポイントを挙げて、なぜ完璧だと感じたのかを説明しています。
非の打ち所がないの例文③
映画を評価する評論家のことを話しています。
今回公開された映画についてA評論家はなんとコメントしてる?
「ストーリー展開も映像美も非の打ち所がない。今年最高の映画と言っても過言ではない。」ってコメントしてるわ。
映画評論家は、映画のあらゆる要素が非常に高いレベルにあると評価しています。
「非の打ち所がない」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「非の打ち所がない」には以下のような言い換え表現があります。
「少しの欠点もない」の例文
「少しの欠点もない」は「非の打ち所がない」を表します。
「非の打ち所がない」とほぼ同じ意味で、物事や人に欠点が見当たらないことを強調する表現です。
Fさんのレポートはどうだった?
彼の作成したレポートは少しの欠点もなかったわ。データの分析から結論まで、すべてが完璧よ。
「少しの欠点もない」という表現は、「非の打ち所がない」とほぼ同じ意味を持ちますが、特に細部にわたって全く欠点がないことを強調するニュアンスがあります。細かい部分まで完璧であることを強調したいときに使うと効果的です。
「非難するところがない」の例文
「非難するところがない」は「非の打ち所がない」を表します。
何かを批判したり、否定したりする余地が全くないという意味です。
コトハのお母さんって料理上手なんだってね。
ええ、母の料理の腕前は、本当に非難するところがないわ。栄養も十分に摂れるし、何よりとっても美味しいの!
「非難するところがない」という表現は、「非の打ち所がない」と同様に高く評価する際に使用されますが、特に批判する余地がないことを強調します。
「非の打ち所がない」の類義語
「非の打ち所がない」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。
【非の打ち所がないの類義語】
weblio辞書より引用
「完全無欠」の例文
「完全無欠」とは、全てが完全であり、欠点や不備が全くない状態を指します。物事が完璧で、何一つ欠けていないことを強調する表現です。
Bさんのプレゼンはどうだった?
彼のプレゼンは完全無欠だった。情報の整理からスライドのデザイン、話し方まで、全てが完璧だったわ。
この例文では、「完全無欠」という言葉を使って、プレゼンテーションが全ての面で完璧であることを強調しています。「完全無欠」は、何かを評価する際にそのものが一切の欠点もなく、完璧であることを示すために使われます。
「十全十美」の例文
「十全十美」とは、あらゆる面で全く欠点がなく、美しさも完璧であることを意味します。全てが完璧で、申し分のない状態を示します。
コトハ、この絵画どう思う?
この絵画は十全十美ね。色使い、構図、テーマ、すべてが見事に調和しているわ。
この例文では、「十全十美」という言葉を使って、絵画が全ての面で美しく、完璧であることを表現しています。「十全十美」は、美しさや完成度が非常に高いものに対して使われることが多いです。芸術作品やデザインなど、美的評価に特に適しています。
「非の打ち所がない」の対義語
「非の打ち所がない」という言葉は、完璧であることを意味し、その反対の意味を表す言葉としては、以下のような言葉が挙げられます。
【非の打ち所がないの反対の意味を持つ言葉】
・不完全:完璧ではなく、欠点や不足があること。
「不完全」の例文
「不完全」とは、完全でないこと、つまり欠点や不備がある状態を指します。何かが欠けていたり、満たされていないことを示す表現です。
Hさんの報告書はどうだった?
彼の報告書は不完全ね。データが不足していたり、結論が曖昧だったりして、でも、まだ改善の余地はあるわ。
この例文では、「不完全」という言葉を使って、報告書に欠点や不備があることを強調しています。
「不完全」は、仕事や製品、サービスなどが期待された水準に達していない場合に使われます。例えば、提出物が要求された基準を満たしていない場合や、計画が途中で頓挫した場合などに適しています。この表現を使うことで、改善が必要であることを明確に伝えることができます。
「非の打ち所がない」の英語表現
「非の打ち所がない」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。
【非の打ち所がないの英語】
weblio辞書より引用
- flawless: 欠陥がない、完璧な
- faultless:欠点がない、完璧な("flawless" とほぼ同義)
- perfect: 完璧な
- mpeccable: 申し分のない、完璧な
- beyond reproach: 非の打ちどころがない、責める余地がない
上記のように「非の打ち所がない」には、いくつかの英語表現があります。
ここでは、最も直訳に近い表現である、"flawless"の例文を紹介します。
「flawless」の例文
「flawless」 は欠点がないという意味です。何かを評価する際に、完璧であることを強調したいときに使われます。
「非の打ち所がない」の英語表現を教えて!
"Her performance was absolutely flawless. Every note was perfect, and her stage presence was captivating."のように表現することができます。
日本語訳:彼女のパフォーマンスは全く非の打ち所がなかった。すべての音が完璧で、ステージ上の存在感も魅力的だった。
「flawless」は、「欠点のない」「完璧な」という意味を持つ英語表現です。この例文では、音楽のパフォーマンスが完璧であり、欠点が一つも見当たらないことを強調しています。日本語の「非の打ち所がない」と同じように、非常に高い評価を表す際に使われます。
- Her performance was faultless. (彼女の演奏は完璧だった。)
- The design of the product is perfect. (その製品のデザインは完璧だ。)
- His manners are impeccable. (彼のマナーは申し分ない。)
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