右往左往(うおうさおう)とは、
うろたえて、あっちに行ったり
こっちに来たりすること。
また、あわてふためいて
混乱した状態を意味する四字熟語です。
この記事では、
右往左往(うおうさおう)の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
右往左往の意味とは?
右往左往(うおうさおう):四字熟語
うろたえて、
あっちに行ったりこっちに来たりすること。
また、あわてふためいて混乱した状態をいう。
右に行ったり左に行ったりという意から。
「往」は行く意。
「左往右往」ともいう。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
「右往左往」ってどんなことを意味するの?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
右往左往(うおうさおう)は、
混乱してあちこちに動き回る様子を表す言葉です。
例えば、急に大きな問題が発生した時や、
予期せぬ出来事が起こった時に、
人々が何をすべきかわからず、
あちこちに動き回る様子を指します。
漢字の「右(う)」と「左(さ)」は方向を示し、
「往(おう)」は行くこと、
「左往(さおう)」は左へ行くことを意味します。
つまり、「右へ行ったり左へ行ったり」という意味が合わさり、
秩序がなく混乱している状態を表現しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
日常生活での例としては、
大きな地震が突然起こった時に、
人々がパニックになり、
どうしたらいいかわからずに
動き回る場面が「右往左往」に該当します。
また、職場で急に重要なプロジェクトが割り当てられ、
皆が対応に追われて混乱する場合も
「右往左往」と言えます。
このように、「右往左往」は
不安や焦りから来る行動の乱れを示すため、
ネガティブな状況で使われることが多いです。
右往左往の使い方と例文
「右往左往」はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
右往左往の使い方
「右往左往」は、混乱して
あちこちに動き回る様子を表す言葉です。
主に、人や物事が秩序を失っている時に使われます。
この言葉を使うことで、
状況の混乱や焦りを強調することができます。
- 地震や火事などの緊急事態。
- イベントやプロジェクトの急な変更。
- 大勢の人が集まる場面での混雑。
- 締め切り間近の仕事の追い込み。
- 試験直前の学生の様子。
「右往左往」は、ネガティブな状況を表すため、
使う時には相手の気持ちや状況を考慮しましょう。
また、軽々しく使うと相手を不快にさせることがあるので、
適切な場面で使うことが大切です。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
本当に慌てている様子や、
困っている様子を表したいときに使いましょう。
右往左往の例文
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】2.png)
「右往左往」を使った例文をみてみましょう。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
例文1: 地震が起こり、
人々は右往左往して出口を探していた。
・解説:この例文では、地震という緊急事態に対して、
人々がパニックになり、
どうしたらいいかわからずに
動き回っている様子を表しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
例文2: 祭りの日に会場が混雑し、
参加者たちは右往左往していた。
・解説:この例文では、大勢の人が集まる祭りの会場で、
混雑により参加者たちが混乱して
動き回っている様子を示しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
例文3: 上司から急に新しいプロジェクトが振られ、
チームは右往左往していた。
・解説:この例文では、職場で急な仕事の変更があり、
チームメンバーがどう対応すればいいか
困惑している様子を描写しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
例文4: 新しい試験範囲が発表され、
学生たちは右往左往していた。
・解説:この例文では、試験範囲の変更により、
学生たちが勉強方法を見直すために
混乱している様子を示しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
これらの例文を参考に、
「右往左往」という言葉を使ってみてください。
右往左往の類義語と対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】2.png)
右往左往の類義語や対義語をみてみましょう。
右往左往の類義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
右往左往という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
「周章狼狽」は、非常に慌てふためき、
混乱している状態を表す言葉です。
「周章」は慌てること、
「狼狽」は戸惑うことを意味します。
つまり、「右往左往」と同様に、
何をすべきか分からずに動き回る様子を示しています。
ただし、「周章狼狽」は、特に心理的な焦りや混乱に
焦点を当てている点が特徴です。
「右往左往」が物理的な動きに重点を置いているのに対し、
「周章狼狽」は心の動揺やパニックを強調します。
紛擾多端(ふんじょうたたん)
「紛擾多端」は、たくさんのことが
混乱して入り乱れている状態を意味します。
「紛擾」は混乱や争い、
「多端」は多くのことを表します。
これも「右往左往」と似た状況を指しますが、
「紛擾多端」は物事が多すぎて整理できない
という点に重点を置いています。
つまり、「右往左往」は人々が混乱して
動き回ることを表すのに対し、
「紛擾多端」は事態そのものが複雑で
混乱していることを示しています。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
「周章狼狽」「紛擾多端」も「右往左往」と同じように、
慌てふためいて混乱した状況を意味することばですが、
どんな状況で混乱しているのかという点で
微妙なニュアンスの違いが感じられます。
右往左往の対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
右往左往とは反対の意味をもつ言葉があります。
泰然自若(たいぜんじじゃく)
「泰然自若」は、どんな状況でも落ち着いていて、
動揺しない様子を表す言葉です。
「泰然」は落ち着いていること、
「自若」は変わらず平静であることを意味します。
これにより、「右往左往」の対極に位置する言葉です。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
「右往左往」が混乱して動き回る様子を示すのに対し、
「泰然自若」は冷静で穏やかな態度を示します。
例えば、大きな問題が発生した時でも、
慌てずに冷静に対処する人の様子を
「泰然自若」と表現します。
右往左往の言い換え
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
右往左往を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
右往左往は簡単なことばで、
「慌てて動き回る」「混乱している」「うろたえる」
などと言い換えることができます。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「右往左往」を簡単な表現に言い換えた例文をみてみましょう。
右往左往の言い換え例文
右往左往を、「慌てて動き回る」「混乱している」「うろたえる」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
- 例文: 火事のサイレンが鳴り、
人々は慌てて動き回っていた。
解説: この例文では、緊急事態である火事のサイレンが鳴り、
人々が焦ってどこに行けばいいかわからずに
動き回っている様子を示しています。
「右往左往」を「慌てて動き回る」
という言葉に言い換えて表現しています。 - 例文: 会議が突然キャンセルされて、
皆が混乱している。
解説: この例文では、予定されていた会議が
急に中止になったことで、
どう対応すればいいかわからずに
困惑している状況を表しています。
「混乱している」は、「右往左往」と同じように、
秩序を失っている様子を表します。 - 例文: 彼は大事なプレゼンの前にうろたえて、
資料をどこに置いたか忘れてしまった。
解説: この例文では、大事なプレゼンを控えた彼が
緊張と不安から落ち着かず、
必要な資料を探して混乱している様子を描写しています。
「うろたえる」は、「右往左往」と同様に、
焦りや不安から冷静さを欠いている状態を示します。
右往左往の意味まとめ
右往左往(うおうさおう)は、
混乱してあちこちに動き回る様子を表す言葉です。
特に緊急事態や予期せぬ出来事が起きた時に、
人々がどうしたらいいかわからずに動き回る状況を指します。
この言葉は、物理的な動きと
心理的な混乱の両方を表現するのに使われます。
例えば地震や火事などの緊急時、
大きなイベントでの混雑、
急な仕事の変更など、日常生活の中で多くの場面で使われます。
この言葉の意味や使い方をしっかりと理解し、
適切な場面で使えるようにしましょう。
コメント