呉越同舟(ごえつどうしゅう)とは？意味や使い方例文をわかりやすく解説

楚越同舟（そえつどうしゅう）


「楚越同舟」は、呉越同舟と同じく、

普段は敵対している者同士が

共通の目的のために協力する状況を表します。

楚（そ）と越（えつ）も、かつて対立していた国同士ですが、

特定の状況下で協力したという故事に由来します。

呉越同舟との違いは、具体的に「呉」と「越」ではなく、

「楚」と「越」を用いている点です。

意味合いとしてはほぼ同じで、

対立する者同士が一時的に協力することを強調します。

同舟共済（どうしゅうきょうさい）


「同舟共済」は、同じ船に乗っている者が

協力して助け合うことを意味します。

この言葉も、敵対関係にある者が

協力する状況を表しますが、「共済」という部分が

特に協力や助け合いのニュアンスを強調しています。

呉越同舟と同様に、普段は対立している者同士が

一時的に協力するという意味で使われますが、

より協力や助け合いの精神を強く示す表現です。

同床異夢（どうしょういむ）


「同床異夢」は、同じ場所にいながらも、

それぞれが違う夢を見ていることを意味します。

つまり、表面的には一緒に行動していても、

実際には目的や考えが異なる状態を表します。

「呉越同舟」が対立する者同士が協力することを意味するのに対し、

「同床異夢」は表面的には協力しているように見えても、

実際にはそれぞれの目的が異なっていることを強調します。

方底円蓋（ほうていえんがい）


「方底円蓋」は、四角い箱に丸い蓋をしようとするように、

全く合わないことを意味します。

これは、性質や目的が全く異なり、

一緒にすることができない状況を表します。

「呉越同舟」が敵対する者同士が

特定の状況で協力することを示すのに対し、

「方底円蓋」は協力が全く不可能なほどに

性質や目的が異なることを強調しています。

例文1 ：災害が起きた時、普段は敵同士が協力して被災地の復興に取り組んだ。


解説：災害のような緊急時には、

普段対立している人たちも協力して助け合うことが必要です。

この例文は、呉越同舟の意味を

「普段は敵同士が協力する」と言い換えています。

例文2 ：市場競争が激化する中、

いつもは対立している者が手を組んで新しい製品を開発した。


解説：ビジネスの競争が厳しくなると、

競争相手が一時的に協力することがあります。

この例文では、呉越同舟の意味を

「いつもは対立している者が手を組む」と表現しています。

例文3 ：学校の運動会では、普段は仲が悪い者同士が

協力してリレー競技に参加した。


解説：学校行事では、普段は仲が悪い生徒同士も

協力して成功を目指すことがあります。

この例文は、呉越同舟の意味を

「普段は仲が悪い者同士が協力する」と言い換えています。