一刀両断(いっとうりょうだん)とは?意味や使い方例文をわかりやすく解説

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「一刀両断」とは、「物事を思い切って処理する」という意味があります。

しかし、一刀両断の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうならないように、この記事で一刀両断の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

ヒロト

昨日、彼女に告白したんだけど、一刀両断に断られた。

コトハ

そう、それは大変だったわね。一刀両断とは、かなり強い言葉で断られたのね。

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目次
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「一刀両断」の意味とは?わかりやすく解説

「一刀両断」とは、(いっとうりょうだん)と読み、物事を思い切って処理するたとえ。また、物事をためらわずにきっぱり決断するという意味があります。

一刀両断の意味を辞書で調べると、このように解説されております。

【<単語>の意味】

  • 【一刀両断】いっとうりょうだん
  • 物事を思い切って処理するたとえ。また、物事をためらわずにきっぱり決断するたとえ。一刀のもとに物を真っ二つに断ち切る意から。
  • 「一刀」はひとたび太刀を振り下ろす意。
新明解四字熟語辞書より引用

一刀両断の意味

一刀両断(いっとうりょうだん」とは、物事を一気に、そして潔く解決することを意味します。この表現は、文字通りには「一振りの刀で物を真っ二つに切る」ことを指し、転じて問題や困難を迷わずに素早く処理することを表します。

一刀両断の意味の概要

「一刀両断」は、決断力や行動力の表現として使われます。例えば、優柔不断でなかなか決断できない状況に対し、一気に解決策を示して行動する姿勢を「一刀両断」と表現します。この言葉は、問題解決においての速さやゆるがない決意を強調する場面でよく用いられます。

一刀両断が使われる場面

会議
ビジネスシーン

「一刀両断」は、ビジネスシーンや日常生活の中で、複雑な問題や対立する意見がある場面で使われます。例えば、会議で多くの意見が飛び交いなかなか結論が出ないときに、リーダーが「一刀両断」して最終的な決断を下すことがあります。また、個人的な問題や困難に対しても、ためらわずに解決策を実行することを表す際に使われます。

ヒロト

「一刀両断」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

コトハ

一刀両断(いっとうりょうだん)とは、物事を一気に、そして潔く解決することを意味します。つまり、何の躊躇もなく、即断することね。

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「一刀両断」の語源や由来

一刀両断の語源や由来は以下のとおりです。

【一刀両断の語源や由来】

  • 太刀などを用いて真っ二つに切ることを意味する語。

    転じて、物事をすばやく処理すること、あるいは、問題を迅速に解決することなどを意味する。
weblio辞書辞書より引用
  • 『朱子語類』の記事に由来する。
weblio辞書辞書より引用

「一刀両断」の語源

「一刀両断」という言葉の語源は、中国の宋代の書物「朱子語類」にあります。この書物は、南宋の儒学者・朱熹(朱子)と彼の弟子たちとの問答を集めたものです。日本には鎌倉時代末期に伝わり、広く知られるようになりました。この「朱子語類」の中で、孔子に関するエピソードが紹介されています。孔子が物事に対して、一度決断したら迷わずに行動する様子が「一刀両断」と形容されました。つまり、決断の速さと確実さを表す言葉として、「一刀両断」が使われるようになったのです。

「一刀両断」の由来

「一刀両断」という表現の由来は、朱子語類の中に登場する孔子の人物評にあります。孔子が将来のことを深く憂慮していると、食事も忘れて思考にふけることがありました。しかし、楽しいことに集中する時は、心配事を忘れて楽しむ姿勢を持っていたといいます。このように、孔子の生き方が一貫していることから、彼の決断力のある行動を「一刀両断」と表現しました。

この故事から、「一刀両断」という言葉は、迷わずに物事を切り分ける決断力と行動力を象徴するものとして、日本に伝わり、広まりました。現代においても、この言葉は問題解決や決断の迅速さを強調する際に、非常に重要な表現となっています。

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「一刀両断」の使い方を例文でわかりやすく解説

それでは、「一刀両断」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

ヒロト

一刀両断ってどういう場面で使ったりするの?

コトハ

「一刀両断」は、迅速で決断力のある行動を称賛する言葉として、多くの場面で用いられています。その背景には、問題や困難に直面したときに、迷わずに解決する姿勢が求められることがあるからです。

一刀両断がよく使われる場面の一例
  • ビジネスの会議:議論が長引いて結論が出ないときに、リーダーが明確な決断を下す場面。
  • 友人との相談:友人が悩んでいる時に、的確なアドバイスをして問題を解決する場面。
  • 学校での発表:プレゼンテーションで、わかりにくい部分を簡潔にまとめて説明する場面。
  • 自己啓発:個人的な目標や問題に対して、迷わずに決断して行動する場面。
  • 家庭内の問題解決:家族の間で意見が分かれた時に、一人が明快な解決策を提示する場面。

使う時の注意点
  • 過度な決断力の強調
    • 「一刀両断」は強い決断力を示すため、慎重に使う。
  • 状況に応じた使い分け
    • すべての問題に適用できるわけではないので、状況を見極める。
  • 誤解を招かないように
    • 周囲の人に対して押し付けがましい印象を与えないようにする。

一刀両断の例文①

会議で意見がまとまらない状況で、リーダーが決断を下す場面です。

ヒロト

会議で意見がまとまらない場面で、この言葉はどんな風に使えるかな?

コトハ

「会議がなかなか進まないので、リーダーが一刀両断して次のステップに進むことに決めた。」のように使うことができます。

ヒカル

この例文では、リーダーが議論が長引いている状況を見て、一気に決断を下して前に進むことを表しています。

一刀両断の例文②

家族が旅行先を決める際に意見が分かれた場面です。

ヒロト

家族の話し合いで意見が分かれた時の状態を表現する時にも使える?

コトハ

「家族でどこに旅行に行くか決まらなかったので、お父さんが一刀両断して沖縄に行くことにした。」のように使えます。

ヒカル

この例文では、お父さんが家族全員の意見がまとまらない中で、迅速に旅行先を決定する様子を表しています。

一刀両断の例文③

新製品のデザイン案が複数あり、どれにするか迷っている場面です。

ヒロト

何かに迷っている時に決定をする時はどんな風に使うの?

コトハ

「新製品のデザインが決まらず迷っていたが、デザイナーが一刀両断して最もシンプルな案を採用することにした。」のように使います。

ヒカル

この例文では、デザイナーが複数のデザイン案の中から迷わずに一つを選び、決断力を示している様子を表しています。

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「一刀両断」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説

「一刀両断」には以下のような言い換え表現があります。

【一刀両断の言い換え表現】

  • ズバッと言う:相手の意見や発言に対して躊躇せずに反論を加える
  • 酷評(こくひょう)する :人の主張などに対して手厳しい評価をする
  • 見事に処理する:複雑な問題などを見事に解決すること
weblio類語辞典書より引用


ズバッと言う」の例文

「ズバッと言う」は「一刀両断」を表します。

ヒロト

「一刀両断」を「ズバッと言う」に言い換えるとどんな感じかな?

コトハ

「会議で議論が堂々巡りになっていたので、彼はズバッと言って皆の意見をまとめた。」のように言い換えることができます。

ヒカル

この例文では、「ズバッと言う」を使って、遠慮せずに率直な意見を述べて議論をまとめた様子を表しています。「一刀両断」と比べて、決断力だけでなく、はっきりと意見を述べるニュアンスが強調されています。

酷評(こくひょう)する 」の例文

「酷評(こくひょう)する」は「一刀両断」を表します。

ヒロト

「一刀両断」を「酷評する」に言い換えるとどんな感じかな?

コトハ

「新製品の提案が出されると、彼はその欠点を一つ一つ挙げて酷評した。」のように言い換えることができます。

ヒカル

この例文では、「酷評する」を使って、新製品の提案に対して厳しく批判する様子を示しています。「一刀両断」と比べて、厳しい批判の意味が強く含まれています。

「見事に処理する」の例文

「見事に処理する」は「一刀両断」を表します。

ヒロト

「一刀両断」を「見事に処理する」に言い換えるとどんな感じかな?

コトハ

「複雑な問題が発生したが、彼はその問題を見事に処理して皆を驚かせた。」のように言い換えることができます。

ヒカル

「この例文では、「見事に処理する」を使って、巧みに問題を解決した様子を表しています。「一刀両断」と比べて、解決の巧みさや見事さが強調されています。

コトハ

以上のように、「一刀両断」を「ズバッと言う」「酷評する」「見事に処理する」に言い換えることで、それぞれの場面に適したニュアンスを持たせることができます。どの言い換え表現を使うかは、状況に応じて選ぶことが重要です。

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「一刀両断」の類義語

「一刀両断」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。

快刀乱麻」の例文

快刀乱麻(かいとうらんま)とは、複雑に絡み合った問題や困難を鮮やかに解決することを意味します。もともとは「鋭い刀で乱れた麻を一気に断ち切る」という意味から転じて、難解な問題をスパッと解決することを表します。

ヒロト

「快刀乱麻」を使った例文を教えて。

コトハ

「プロジェクトが行き詰まっていたが、彼の快刀乱麻の判断で一気に解決しました。」のように使うことができます。

ヒカル

この例文では、プロジェクトの進行が難航している状況を、彼が鮮やかに解決する様子を示しています。「快刀乱麻」は、複雑な問題をすばやく、見事に解決する場面で使われます。「一刀両断」と似ていますが、特に問題の複雑さと解決の鮮やかさを強調するニュアンスがあります。

単刀直入」の例文

単刀直入(たんとうちょくにゅう)とは、前置きや余計な説明を省いて、核心に直接触れることを意味します。言いたいことを遠回りせずに直接述べる態度や行動を表します。

ヒロト

「単刀直入」を使った例文を教えて。

コトハ

「会議の冒頭で、彼は単刀直入に問題点を指摘し、解決策を提案した。」のように使うことができます。

ヒカル

この例文では、会議の初めに彼が前置きなしに直接問題点を述べ、解決策を提示する様子を示しています。「単刀直入」は、余計な前置きをせずに本題に入る場面で使われます。「一刀両断」と似ており、決断力や率直さを表現しますが、特に話の進め方が明快で直接的であることを強調します。

「一刀両断」の対義語

「一刀両断」の対義語を辞書で調べると以下の通りです。

【一刀両断の対義語】

スッキリより引用

優柔不断」の例文

優柔不断(ゆうじゅうふだん)とは、決断力に欠け、迷ってばかりでなかなか決断を下せないことを意味します。この言葉は、物事をすぐに決められない状態や態度を表します。

ヒロト

今日のランチ、ラーメンも食べたいし、オムライスも食べたいな。
どっちがいいかなぁ?

コトハ

ヒロトはいつも優柔不断で、ランチのメニューすら決めるのに時間がかかるのよね。

ヒカル

この例文では、ヒロトがランチのメニューを選ぶのに長時間かかる様子を描写しています。「優柔不断」は、日常生活の小さな選択から重要な決断まで、迷ってばかりで決められない場面で使われます。「一刀両断」と対照的に、決断力の欠如を強調する言葉です。

意志薄弱」の例文

意志薄弱(いしはくじゃく)とは、意志が弱く、何かを成し遂げるための決意や力強さに欠けていることを意味します。この言葉は、困難に直面した時に容易に屈したり、流されやすい態度を表します。

ヒロト

今回のプロジェクトに抜擢されたんどけど、A案もいいし、B案もいいし、みんなにどう説明したらわかってもらえるかな?

コトハ

ヒロトの意志薄弱な態度では、このプロジェクトを成功させることは難しいわね・・・。(こころの声)

ヒカル

この例文では、彼の意志が弱く、プロジェクトを成功させるのが難しいと述べています。「意志薄弱」は、困難や挑戦に対して意志が弱く、容易に諦めたり流される場面で使われます。「一刀両断」と対照的に、強い意志や決断力が欠けていることを表す言葉です。

「一刀両断」の英語表現

「一刀両断」の英語表現を辞書で調べると以下の通りです。

【一刀両断の英語】

  • cutting in two with a single stroke
Weblio英和・和英辞典より引用

「cutting in two with a single stroke」の例文

ヒロト

「一刀両断」を英語で表現するとどうなるの?

コトハ

”In the meeting, the CEO resolved the conflicting opinions by cutting them in two with a single stroke.”のように表現することができます。

ヒカル

日本語訳は、「会議で、CEOは対立する意見を一刀両断で解決した。」となります。

この例文では、「cutting in two with a single stroke」という表現を使っています。これは、「一刀両断」を英語で表現したもので、直訳すると「一振りで二つに切る」という意味になります。この表現は、問題や意見の対立を一気に、決断力をもって解決することを強調しています。

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