四面楚歌(しめんそか)とは、
周囲がすべて敵や反対者で、
まったく孤立して、助けや味方がいないこと
を意味する四字熟語です。
この記事では、
四面楚歌(しめんそか)の意味や使い方、
例文などについてわかりやすく解説します。
四面楚歌の意味とは?
四面楚歌(しめんそか):四字熟語
周囲がすべて敵や反対者で、まったく孤立して、
助けや味方がいないこと。
また、そのさま。
「四面」は、周囲。
「楚歌」は、楚の国の歌。
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「四面楚歌」ってどんなことを意味するの?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
四面楚歌(しめんそか)とは、
周りをすべて敵に囲まれて孤立し、
助けを得られない絶望的な状況を表すことばです。
このことばは、中国の歴史から由来しています。
紀元前202年、楚の項羽(こうう)は、
漢の劉邦(りゅうほう)との戦いに敗れ、
四方を漢軍に囲まれました。
その際、漢軍が楚の歌を歌って項羽を
心理的に追い詰めたことから
「四面楚歌」という表現が生まれました。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
四面楚歌は、文字通り
「四方(四面)から敵の歌(楚歌)が聞こえる」
という意味です。
この表現は、特定の場所や状況で
他に頼れる味方がいないときや、
四方八方から批判や反対を受けているときに使われます。
人生の中で、誰もが一度は経験する可能性のある
孤立無援の状況を的確に表現しています。
四面楚歌の使い方と例文
「四面楚歌」はどのように使うのか、
使い方や例文をみてみましょう。
四面楚歌の使い方
「四面楚歌」は、自分が周りから完全に孤立し、
どこからも助けを得られない
絶望的な状況を表すときに使います。
職場や学校、家庭など、さまざまな場面で使えます。
- 職場で上司や同僚からの支持を失い、孤立してしまったとき。
- 学校で友達から誤解され、周りから避けられているとき。
- 家庭内で意見が対立し、一人だけ異なる意見を持っているとき。
- ビジネスで競合他社に押され、自社が孤立しているとき
「四面楚歌」を使うときは、
その状況が本当に絶望的で
孤立していることを強調したいときに使います。
軽い冗談や単なる困難な状況ではなく、
本当に追い詰められているときに使うのが適切です。
また、人を傷つける可能性があるため、
慎重に使いましょう。
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「四面楚歌」という言葉には、
絶望的なニュアンスが含まれていることに
注意する必要があります。
四面楚歌の例文
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「四面楚歌」を使った例文をみてみましょう。
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例文1: 新しいアイデアを提案したが、
上司にも同僚にも反対され、
まるで四面楚歌に陥ったような気分だった。
・解説:提案したアイデアが周りから反対され、
孤立した気持ちを表しています。
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例文2: 彼女は家庭内の意見対立で四面楚歌となり、
自分の意見を支持してくれる人は誰もいなかった。
・解説:庭内での意見対立で孤立し、
誰からも支持されない状況を描写しています。
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例文3: 市場の競争が激化する中、
我が社は四面楚歌に陥り、他社に圧倒されている。
・解説:ビジネスの競争が激しくなり、
自社が孤立して追い詰められている状況を表現しています。
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例文4: 誤解が積み重なり、
友人たちから避けられ、四面楚歌の気分を味わった。
・解説:誤解により友人たちから孤立し、
誰からも助けを得られない状態を示しています。
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「四面楚歌」は、絶望的な状況や孤立無援の状態を
表すために使われます。
例文を参考にし、使ってみてください。
四面楚歌の類義語と対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】2.png)
「四面楚歌」の類義語や対義語をみてみましょう。
四面楚歌の類義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「四面楚歌」という言葉と同じような意味を表す言葉があります。
「孤軍奮闘」は、一人で多くの敵と戦い、
苦しい状況でも一人で頑張ることを意味します。
四面楚歌と似ており、
孤立して困難な状況にいる点が共通しています。
ただし、四面楚歌は完全に囲まれて
助けが得られない絶望的な状況を強調しているのに対し、
孤軍奮闘は一人で奮闘する姿勢や努力の面に焦点を当てています。
孤立無援(こりつむえん)
「孤立無援」は、周りに助けてくれる人がいなくて
孤立している状態を表します。
これも四面楚歌と似た意味を持ちますが、
四面楚歌は敵に囲まれているという
具体的な状況を強調しているのに対し、
孤立無援は単に援助がない状態を指しています。
そのため、四面楚歌のほうが
より絶望的なニュアンスが強いです。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
「四面楚歌」、「孤軍奮闘」、「孤立無援」は、
どれも孤立した困難な状況を表す四字熟語ですが、
それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。
四面楚歌の対義語
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
四面楚歌の明確な対義語はありませんが、
ほぼ反対の意味を持つ言葉として、
「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」を紹介します。
「順風満帆」は、物事が順調に進み、
何も問題がない状態を意味します。
船が風を受けて順調に進む様子を表現したことばです。
四面楚歌が困難で絶望的な状況を表すのに対して、
順風満帆はすべてが順調で、
困難や障害がない状況を表します。
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このように、「四面楚歌」と「順風満帆」は
状況の明暗が対照的なため、
ほぼ反対の意味を持つ言葉として考えられます。
四面楚歌の言い換え
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/男性5_002-150x150.png)
「四面楚歌」を簡単な表現に言い換えるとどんな感じかな?
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/女性6_002-150x150.png)
「四面楚歌」は簡単なことばで、
「完全に孤立している」「周りに味方がいない」
「一人ぼっちで困っている」
などと言い換えることができます。
![](https://orvieto.jp/wp-content/uploads/2024/04/attoraversiamo様【表情15点セット】4.jpg)
「四面楚歌」を簡単な表現で言い換えた例文をみてみましょう。
四面楚歌の言い換え例文
「四面楚歌」を、
「完全に孤立している」「周りに味方がいない」
「一人ぼっちで困っている」
などの簡単な表現で言い換えた例文を紹介します。
例文1: 彼はプロジェクトの失敗で完全に孤立していて、
誰も助けてくれなかった。
解説: プロジェクトの失敗によって誰からも助けを得られず、
孤立してしまった状況を説明しています。
四面楚歌の状況を「完全に孤立している」と言い換えています。
例文2: 新しいアイデアを提案したが、
周りに味方がいなくて、全員が反対した。
解説: 提案したアイデアに対して誰も賛同してくれず、
全員が反対したため、孤立している状態を表現しています。
四面楚歌を「周りに味方がいない」と言い換えています。
例文3: 彼女は学校でいじめに遭い、一人ぼっちで困っていた。
解説: いじめによって学校で孤立し、
誰も助けてくれない状況を描写しています。
四面楚歌の状況を
「一人ぼっちで困っている」と言い換えています。
四面楚歌の意味まとめ
四面楚歌(しめんそか)とは、
周りをすべて敵に囲まれて孤立し、
助けを得られない絶望的な状況を意味する言葉です。
この言葉は、中国の歴史において、
楚の将軍項羽が漢軍に囲まれた出来事から生まれました。
現代では、職場や学校、家庭などで周りから完全に孤立し、
誰からも助けを得られない状況を表すときに使われます。
この言葉の意味や使い方を理解し、
適切な場面で使いましょう。
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